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福井市 河川氾濫/九頭竜川と足羽川の浸水想定

福井市で川の氾濫による浸水が深く、長く想定されているのは、足羽川と日野川が合流するあたりの市街地です。町・字の代表点で見ると、明里町と大瀬町は深さ5〜10メートルで2階も水没し、0.5メートル以上の浸水が1〜2週間続く想定です。

2026年8月30日には、市が市全域に緊急安全確保を出しました。このとき県の資料で氾濫危険水位を超えたと載ったのは、荒川・底喰川・芳野川・江端川といった中小の川です。

先に結論

  •  代表点で深さ3m以上は252の町・字。うち176は0.5m以上の浸水が3日以上続く想定
  •  2004年の福井豪雨では、足羽川左岸の春日1丁目地先が幅約54mにわたって破堤した
  •  九十九橋付近の足羽川は計画高水位9.75m。まわりの市街地の地盤高は8.1m(市のハザードマップ)
目次

福井市で川の氾濫・洪水が危ない場所

福井市の洪水浸水想定区域(想定最大規模)の深さを色で示した地図
濃い色ほど深い想定です。隣の市町村も写っています

市内728の町・字のうち、代表点が浸水の範囲に入るのは492です。深さ3メートル以上(2階まで浸水)は252、5〜10メートル(2階も水没)は46あります。

5メートル以上で1〜2週間続くのは8で、うち7は足羽川と日野川にはさまれた合流点の近くです。日野川が九頭竜川に合流する手前の三郎丸町も5〜10メートルです。

市のハザードマップも「河川の合流点付近では、浸水深が深くなるところや浸水が長い期間続くところがある」と書いています。

福井市の町・字を想定される浸水の深さ別に数えたグラフ
市内728の町・字の代表点で数えました
町・字 近くの川(目安) 想定の深さ(代表点) 0.5m以上が続く時間
明里町・桃園一〜二丁目・大瀬町・若杉二丁目・福二丁目・門前二丁目 足羽川・日野川 5〜10m 1〜2週間
南居町 日野川 5〜10m 1〜2週間
三郎丸町・三郎丸一〜二丁目・三ツ屋町・三ツ屋一丁目・菅谷町・菅谷二丁目・海老助町・地蔵堂町・上伏町・堀ノ宮町・里別所町・安竹町・土橋町・黒丸町・郡町 日野川・九頭竜川 5〜10m 3日〜1週間
灯明寺町・灯明寺四丁目・高木北三丁目 九頭竜川 5〜10m 3日〜1週間
乾徳一〜二丁目・田原二丁目・日光二丁目・文京二丁目 底喰川・足羽川 5〜10m 3日〜1週間
江守の里二丁目 日野川・江端川 5〜10m 3日〜1週間
三尾野町・片粕町・清水町・三留町・小羽町・御油町・和田町 日野川 5〜10m 3日〜1週間
下市町 日野川 5〜10m 1〜3日
寺前町 九頭竜川・芳野川 5〜10m 1〜3日
上野本町 芳野川・九頭竜川 5〜10m 12時間〜1日
朝宮町 日野川 5〜10m 12時間未満
西市布町 足羽川 5〜10m
市ノ瀬町 山あいの小さな川 5〜10m
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深さと時間は、国土交通省「位置参照情報」の町・字の代表点(およその中心)1点で、重ねるハザードマップの洪水浸水想定区域(想定最大規模)を読んだ値です。国と県が川ごとに作った想定を重ねた最大値なので、どの川の想定かは分けられません。「近くの川」は地図上の位置から添えた目安です。代表点が範囲の外でも、町・字の中の低い所は範囲に入っていることがあります(ハザードマップで色がない場所の意味)。

明里町(想定5〜10m・1〜2週間)

点は町のおよその中心で、足羽川の新明里橋の南にあたります。

明里町をGoogleマップで開く ›

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福井市を流れる主な川と水位の基準

九頭竜川と日野川の下流は国の管理で、国と気象庁が洪水予報を出します。足羽川は県の管理で、天神橋から日野川合流点までを県と気象庁が予報します。

荒川と江端川は、水位が基準に届くと県が知らせる水位周知河川です。

「堤防の内側の市街地なら大丈夫」とは言い切れません。市のハザードマップの断面図では、九十九橋付近の足羽川の計画高水位は9.75メートル、まわりの地盤高は8.1メートルです。

観測所(川) 氾濫注意水位 避難判断水位 氾濫危険水位
中角(九頭竜川) 7.50m 8.50m 9.10m
深谷(日野川) 6.00m 6.90m 7.50m
九十九橋(足羽川) 4.80m 6.80m 7.40m
原目(荒川) 1.30m 1.40m 1.70m
江端(江端川) 2.60m 3.20m 3.90m

荒川の原目は、氾濫注意の1.30メートルから氾濫危険の1.70メートルまで40センチしかありません。基準の数字は令和8年度の県の水防計画によります。

0.5m以上の浸水が続く時間

福井市の浸水継続時間(想定最大規模)を色で示した地図
深さ0.5メートル以上の浸水が続く時間です

0.5メートル以上の浸水が3日以上続く町・字は、代表点で213です。1〜2週間の67のうち64は、足羽川と日野川の合流点のまわりから江端川にかけての、市の南西部です。

代表点が家屋倒壊等氾濫想定区域に入る町・字は、氾濫流(堤防が壊れて流れ込む水の勢い)で20、河岸侵食(川岸が削られる)で5です。市は、この区域の人は「早期の立退き避難が必要です」としています。

福井市の過去の洪水

福井市の過去の主な洪水の年表
市・県・国の資料から作成

1948年の決壊は、6月28日の福井地震で壊れた堤防を直している最中でした。浸水は深さ2.4メートルに達し、約3.5キロ下流の日野川との合流点で堤防を切り開いて水を抜いています。

2004年の福井豪雨は、県の報告書の推定で12時15分ごろに越水が始まり、13時35分〜45分ごろに破堤しました。住民は12時ごろ、土のう積みをあきらめて避難しています。

逃げるタイミングと、水位を見る場所

川の水位の段階と市の避難情報の対応を示した図
基準の水位は観測所ごとに決まっています

九頭竜川は中角、日野川は深谷、足羽川は九十九橋の水位が目安です。市は、早期の立退き避難が必要な区域の人に、警戒レベル3「高齢者等避難」で早めに避難するよう呼びかけています。

2026年8月30日に県の資料で溢水・越水と載った市内の川は、荒川・底喰川・羽生川などの中小の川でした。荒川(河増町)の最高水位は4.10メートル(氾濫危険3.60m)と載っています。

市のハザードマップは「地下空間は水が流れ込みやすく危険性が高い場所です」と書いています。地下や1階の部屋、川沿いの家にいる人は、氾濫注意水位を超えた段階で上の階か区域の外へ移ってください。

避難先にも条件があります。市は、豊小学校は基本想定で1階、宝永小学校は最大想定で2階の浸水が想定され、上の階への避難が必要な場合があるとしています。

避難の道は、橋や地下道、斜面近くの道路を避けるよう市が呼びかけています。

川ごとの水位は川の防災情報(国土交通省)で10分ごとに見られます。気象庁は「レベル3大雨警報やレベル4大雨危険警報が発表された場合には、自分の今いる場所の近くの河川の危険性が高まっていないかを洪水キキクルで確認」するよう呼びかけています(洪水キキクル)。

外水氾濫と内水氾濫

外水氾濫(河川氾濫)と内水氾濫の違いを並べた図
川の水が堤防を越える・壊すのが外水、雨を流しきれずに低い所にたまるのが内水です

この記事の洪水浸水想定区域は、川からあふれる外水氾濫の地図で、内水氾濫は含みません。道路の冠水の場所は「福井市 冠水 どこが危ないの?」にまとめています。

自宅の洪水リスクを調べる

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国の図は「支川の決壊による氾濫、シミュレーションの前提となる降雨を超える規模の降雨による氾濫、高潮及び内水による氾濫等を考慮していません」と書き、指定されていない区域でも浸水することがあるとしています。色がないことは、浸からない証明ではありません。

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福井市のほかの災害リスク・ほかの市

この記事のまとめ

福井市の洪水で深く長い浸水が想定されるのは、足羽川と日野川にはさまれた合流点近くの一帯です。市街地の地盤は、大きな川の計画高水位より低い所にあります。

自宅の番地で深さと続く時間を確かめ、2階まで浸かる区域や家屋倒壊等氾濫想定区域なら、レベル3の段階で区域の外へ出てください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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