🗨️「九州道はもう普通に走れますか? お盆の帰りはいつ通ればいいですか?」
8月14日午前6時に全線で走れるようになりました。ただし八代の1.5kmは対面通行のままで、上りの渋滞予測は今日の5kmに対し16日は20kmです。
[交通] この記事の要点
NEXCO西日本は8月13日16時、令和8年熊本地震で7月28日16時27分から通行止めにしていたE3九州自動車道 松橋IC〜えびのIC(約80km)を8月14日朝に解除すると発表し、14日午前6時に通行が再開しました。地震発生から17日ぶりに九州道は全線で一般車両が通れるようになりましたが、宮原SA〜八代IC間の川田橋を含む1.5kmは対面通行が続きます。
2026年8月14日 発表
- お盆に九州道で帰省・Uターンする人
- 熊本・八代・人吉・鹿児島・宮崎方面へ車で移動する人
- 東九州道へ迂回していて、九州道に戻すか迷っている人
- 八代・芦北方面へ南九州道で向かう予定の人
この記事でわかること
- 8月14日午前6時に松橋IC〜えびのICの通行止めが解除され、九州道は全線で走れるようになった
- 上りの渋滞予測は14日5km・15日15km・16日20kmで、開通日の今日がいちばん軽い
- 東九州道へ回ったETC車の料金調整は、16日23時59分で終わる
先に結論
- 8月14日午前6時、松橋IC〜えびのIC(約80km)の通行止めが解除。九州道は全線で走れます
- 宮原SA〜八代IC間の1.5kmは対面通行・50km/hのまま。解消時期は未定です
- 上り線の渋滞予測は14日5km・15日15km・16日20km。開通日の今日がいちばん軽い
- 東九州道へ回ったETC車の料金調整は16日23時59分まで
- 南九州道の八代JCT〜田浦ICは、まだ通行止めです
8月14日午前6時、松橋IC〜えびのICが開きました
「もう普通に走れるの?」と聞かれたら、答えは「走れます。ただし1か所だけ違います」です。
NEXCO西日本が8月13日16時に出した第16報で解除の見込みが示され、14日午前6時に通行が再開しました。通行止めが始まったのは7月28日16時27分なので、止まっていたのは16日と13時間半あまり。報道が「17日ぶり」と書いているのはこの期間です。区間は熊本県宇城市の松橋ICから宮崎県えびの市のえびのICまで、約80kmあります。
ただし元通りではありません。宮原SA〜八代IC間にある川田橋で、地震により上り線の橋桁が極度に変形し、桁の一部を交換する必要が出ています。そのため下り線だけを使う運用になっていて、KP211.4〜KP212.9の1.5kmが対面通行です。NEXCO西日本は「対面通行の解消時期については、改めてお知らせします」としていて、いつ戻るかは決まっていません。
17日間、どこがいつ開いたのか
今日の「全線復旧」は一日でできたものではありません。第16報の別紙に載っている被災状況図には、緊急車両が通れるようになった日時が区間ごとに書き込まれています。並べ替えると、開通の順番が見えます。
| 区間 | 緊急車両が通れるようになった日時 |
|---|---|
| 人吉IC〜えびのIC | 7月29日 8:00 |
| 坂本PA〜人吉IC | 7月29日 14:00 |
| 松橋IC〜宮原SA | 7月31日 18:50 |
| 宮原SA〜八代IC | 8月9日 9:00(※一部対面通行あり) |
| 八代IC〜坂本PA | 8月11日 9:00 |
| 全線・一般車両 | 8月14日 6:00 |
南のえびの側は地震の翌日に、北の松橋側は3日後に動いています。最後まで残ったのは八代をはさむ真ん中の2区間で、開いたのは8月9日と8月11日。そして今も対面通行が残っているのは、まさにその区間です。八代のあたりで何が起きたのかが、日付の並びだけで分かります。
対面通行の1.5kmで、実際どれだけ遅れるのか
1.5kmを50km/hで走ると1分48秒です。仮に80km/hで流れていれば1分8秒なので、橋の上で増えるのは40秒ほどしかありません。
ところがNEXCO西日本は、渋滞を「時速40km以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返す車列が1km以上かつ15分以上継続した状態」と定義しています。時速40kmは渋滞と呼ぶ上限、つまりいちばん速い前提です。その前提で計算しても、20kmの列を抜けるには30分かかります。橋の上の40秒ではなく、橋の手前の30分のほうが本体です。
遅れの正体は速度ではありません。片側2車線が1車線になるほうです。同じ時間に流せる台数がおおまかに半分になるので、流れ込む量がその半分を超えた瞬間から、超えた分だけ後ろに溜まっていきます。速度制限を守るかどうかとは別の話で、車が集まる時間帯に当たるかどうかで決まります。
もうひとつ、規制図を見ると気づくことがあります。50km/hの規制がかかっているのは、対面通行の1.5kmだけではありません。NEXCO西日本の図では、50km/h規制区間を示す矢印は松橋ICの手前から八代JCTまで引かれています。「1.5kmだけゆっくり走ればいい」と思って入ると、想定より長く低速が続きます。
八代の手前で降りて国道3号に回るという手もあります。ただしその国道3号も、ピーク時の松橋〜八代の所要時間は74分で、地震前の3倍のままです(国道3号の所要時間を実測した記事はこちら)。高速と下道のどちらが速いかは、時間帯によって入れ替わります。
上りの渋滞予測は、今日の5kmから日曜の20kmへ
NEXCO西日本は、対面通行区間について日ごとの渋滞予測を出しています。
| 日 | 方向 | 最大渋滞 | ピーク時間帯 | 先頭 |
|---|---|---|---|---|
| 8月14日(金) | 下り | 5km | 10〜12時ごろ | 宮原SA先付近 |
| 8月14日(金) | 上り | 5km | 16〜18時ごろ | 八代IC付近 |
| 8月15日(土) | 上り | 15km | 17〜20時ごろ | 八代IC付近 |
| 8月16日(日) | 上り | 20km | 17〜18時ごろ | 八代IC付近 |
上りは14日の5kmから16日の20kmへ、2日で4倍です。「開通したなら、あとは日に日に空いていくだろう」と考えると逆になります。道路の状態は今日も日曜も同じで、変わるのは走る車の数のほうだからです。
東九州道に回る手は、16日23時59分で終わります
九州道が止まっている間、NEXCO西日本はE10東九州自動車道への広域迂回を呼びかけ、迂回したETC車が九州道経由より割高にならないよう料金を調整してきました。当初は「松橋IC〜えびのICの通行止め解除の日まで」だった扱いが、お盆期間が終わる8月16日23時59分まで延長されています。
つまり16日は、上りがいちばん混むと予測されている日であると同時に、東九州道に逃げても余計にかからない最後の日でもあります。この2つは別々のお知らせとして出ているので、片方だけ見ていると気づきません。
私は、この件で効くのは「開いたから走る」ではなく「いつ走るかを選ぶ」ほうだと考えています。根拠は3つあります。1つ目は、渋滞予測が同じ上り線で5kmと20kmに分かれていること。2つ目は、対面通行の解消時期が未定で、待っても状況が改善する保証がないこと。3つ目は、迂回の費用面での逃げ道が16日で閉じること。日を選べる人にとっては、今日から日曜までの3日間が判断の分かれ目になります。
南九州道は、まだ全部はつながっていません
「九州道が全線復旧」という言葉に、南九州自動車道は含まれていません。E3A南九州自動車道の八代JCT〜田浦ICは、九州道と同じ7月28日16時27分から通行止めが続いています。妙見第一橋の被害が大きく、八代南IC〜田浦ICの一般車両通行可は「8月後半」の予定という段階です。
八代から芦北・水俣方面へ抜ける予定の人は、九州道が開いたこととは切り離して考える必要があります。
今日以降に走る人が見る場所
NEXCO西日本は今回の地震について、通行止めと規制のリアルタイムマップを公開しています(記事末尾の出典に掲載)。対面通行区間の状況や、この先の規制の変更はそこに反映されます。ラジオは1620kHzのハイウェイラジオ、ETC2.0搭載車は車載器からの情報も使えます。
出発前に見るのは、通行止めの有無より渋滞の時間帯です。今回のように道が開いていても、片側1車線になっている場所が1つあるだけで、20kmの列ができる予測が出ます。
生活・仕事にどう効くか
- お盆の帰り道:上り線の渋滞予測は14日が最大5km、15日が15km、16日が20km。開通日の今日がいちばん軽く、日曜は4倍になります
- 迂回のコスト:東九州道へ広域迂回したETC車の料金調整は8月16日23時59分まで。九州道経由より割高にならない扱いは、この時刻で終わります
- 八代付近の走り方:宮原SA〜八代IC間の1.5kmは対面通行で50km/h。中央分離帯のない区間をはさむため、車間と速度の落とし方が普段と変わります
- 南九州道を使う予定:八代JCT〜田浦ICは7月28日から通行止めのままで、八代南IC〜田浦ICの一般車開放は「8月後半」の予定です
結局どうすればよいか
- 上りで帰るなら、16日の夕方(17〜18時)を外す。同じ上りでも14日と16日で渋滞予測が4倍違います
- 東九州道に回るなら16日23時59分まで。それを過ぎると料金調整は終わり、迂回した分がそのまま請求されます
- 八代付近は対面通行50km/h。前の車との距離を普段より取り、対向車線に出ない
- 南九州道で芦北・水俣方面へ向かう予定なら、八代JCT〜田浦ICが通行止めのままである前提でルートを組む
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
- お盆に九州道を通る人へ|8月11日に全線で緊急車両が通れます。一般車の予定は「8月後半」のままです
- 九州へ車で帰る人へ|東九州道に回ると3,020円高い。ETCなら請求時に戻ります
- 熊本・国道3号の渋滞はもう終わった? 松橋〜八代のピークは170分→74分、それでも地震前の3倍です
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公式出典
- NEXCO西日本「令和8年熊本地震による通行止め及び通行止め解除見込み区間等について(第16報)」(2026年8月13日発表)
- NHK「九州自動車道 全線で通行止め解除 熊本地震発生から17日ぶり」(2026年8月14日発表)
- 国土交通省九州地方整備局「令和8年熊本地震の対応状況」(2026年8月13日発表)
- NEXCO西日本「令和8年熊本地震 通行止め・規制情報(リアルタイムマップ)」(2026年8月14日発表)
- NEXCO西日本「よくあるご質問(渋滞の定義)」(2026年8月14日発表)
更新履歴
- 2026年8月14日 初版を公開
※本記事は2026年8月14日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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