🗨️「国の住宅省エネ補助金を使う予定だけど、大阪市に住んでいるともっともらえるって本当?」
本当です。大阪市が8月10日14時から、国の補助に上乗せする制度の受付を始めました。ただし申請するのは施主ではなく施工業者で、その業者の登録期限が12月11日です。
[税制・補助金] この記事の要点
大阪市は2026年8月6日、「令和8年度省エネ・省CO₂加速化支援事業費補助金」(ネクストグリーンプロジェクト)の受付を8月10日14時から開始すると公表した。国の住宅省エネ4事業で交付決定を受けた大阪市内の物件に、市が上乗せして補助する。窓の断熱改修は上限10万円、高効率給湯器は1台3万円、家庭用蓄電池は1kWhあたり3万円(上限30万円)。申請は施工業者等を通じて行う。
2026年8月13日 発表
- 大阪市内で窓の断熱改修・給湯器の交換・蓄電池の設置を考えている人
- 国の先進的窓リノベ2026や給湯省エネ2026を使う予定の人
- 大阪市内の賃貸集合住宅を持っていて、給湯器の更新時期が来ているオーナー
この記事でわかること
- 大阪市が国の住宅省エネ補助金にいくら上乗せするか
- なぜ施主本人ではなく施工業者が申請するのか、そこで何が起きるか
- 蓄電池だけ締切が違う理由と、いま新規で受けられない事情
先に結論
- 大阪市が国の住宅省エネ補助金に上乗せする制度を、8月10日14時に受付開始した
- 窓の断熱改修で最大10万円、給湯器は1台3万円、蓄電池は1kWhあたり3万円(上限30万円)
- 申請するのは施主ではなく、工事を頼む施工業者。業者の登録期限は12月11日で締まる
- 蓄電池だけ締切が1か月半早く、しかも国側の受付はすでに終わっている
- 大阪市には上限70万円の別制度もあるが、そちらは国の補助と併用できないと書かれている
大阪市が、国の補助金に上乗せを始めました
大阪市が2026年8月6日に公表した「令和8年度省エネ・省CO₂加速化支援事業費補助金」の受付が、8月10日14時に始まりました。ネクストグリーンプロジェクトという名前がついています。
中身は単純で、国の住宅省エネ補助金を使う人に、大阪市がもう一段お金を足すというものです。国の補助で交付決定を受けていることが前提なので、国の分だけ、市の分だけ、という取り方はできません。対象は大阪市内の物件で、2026年4月1日以降に着工した工事にかぎられます。
上乗せされるのは、1戸あたりいくらか
| 工事 | 先に使う国の事業 | 大阪市の上乗せ |
|---|---|---|
| 窓・サッシの断熱改修 | 先進的窓リノベ2026 | 上限10万円(1戸) |
| 高効率給湯器 | 給湯省エネ2026 | 1台3万円(戸建は2台まで) |
| 賃貸集合住宅の小型省エネ給湯器 | 賃貸集合給湯省エネ2026 | 1台3万円(1住戸1台) |
| 家庭用蓄電池 | DR家庭用蓄電池事業 | 1kWhあたり3万円(上限30万円) |
窓の10万円は上限です。実際の額は補助単価に施工箇所数を掛けて決まるので、窓を1か所だけ替えて10万円が出るわけではありません。金額の話をするときは、ここを取り違えないでください。
申請するのは、あなたではありません
「補助金は自分で書類を書いて出すもの」。多くの人がそう思っています。この制度は違います。大阪市の案内には、補助金の申請は施工業者等(リフォーム会社、家電量販店など)を通じて行う、と書かれています。施主が直接申し込む窓口が用意されていません。
つまり、この制度を使えるかどうかは、工事を頼む相手が知っているかどうかで決まります。相手が知らなければ、条件を全部満たしていても1円も出ません。読者の側からできることは、見積もりを取る段階で「大阪市の上乗せ補助、事業者登録はされていますか」と一言聞くことだけです。
業者の登録は、12月11日で締まります
ここがこの記事でいちばん伝えたい日付です。施工業者がこの制度に登録できるのは、2026年8月10日から12月11日まで。これを過ぎると、業者は新規に登録できなくなります。工事の締切ではなく、業者が制度に入る締切です。
申請そのものの日程は、窓・給湯器・賃貸集合の3つで次のようになっています。
| 段階 | 期限 |
|---|---|
| 事業者登録 | 2026年8月10日〜12月11日 |
| 事前申込 | 〜2027年1月8日 正午 |
| 交付申請 | 〜2027年2月21日 |
| 実績報告 | 〜2027年2月28日 |
そして、この日程には期限より先に終わる条件がついています。先着順で、予算がなくなり次第終了です。大阪市もETAの特設サイトも、予算の総額を公表していません。国の各事業は消化率を毎日出しているのに、市の側は残りがどれだけあるか外から見えない設計になっています。「2月まであるから急がなくていい」とは読めない、ということです。
蓄電池だけ、話が違います
4つのメニューのうち、家庭用蓄電池だけスケジュールが別です。事前申込という段階がなく、交付申請そのものが2027年1月8日の正午で締まります。他の3つより1か月半早い締切です。
さらに手前に条件があります。上乗せの前提になる国のDR家庭用蓄電池事業は、2026年5月29日で公募が終わっています。これから蓄電池を入れようという人が、いまから国の交付決定を取ることはできません。大阪市の上乗せを蓄電池で受けられるのは、5月末までに国の申請を済ませていた人だけ、ということになります。
大阪市には、もう1つ上限70万円の制度があります
ここは注意して読んでください。大阪市には都市整備局が所管する「大阪市住宅省エネ改修促進事業」という別の補助金もあります。省エネ基準レベルで補助対象事業費の5分の2・上限30万円、ZEHレベルで5分の4・上限70万円と、金額だけ見れば今回の上乗せより大きい制度です。
ただし、この制度の要件には「他の補助制度により国又は地方公共団体等から補助を受けていないこと」と書かれています。別のページにも、補助対象が重複する国の補助制度とは併用できない旨の記載があります。一方で、民間のリフォーム会社のページには国と併用できると書いているものが複数あり、市の表記と食い違っています。
どちらが正しいかは、工事の切り分け方によって変わる可能性があります。当サイトでは電話確認まで行っていないので、断定はしません。契約書に判を押す前に、大阪市省エネ補助金事務局(050-3669-0995)と、大阪市都市整備局 住宅政策課 民間住宅助成グループ(06-6208-9225)の両方に、自分の工事内容で確認してください。ここを確認せずに片方で進めると、あとから取り消される側になります。
今日やること
- これから窓や給湯器の工事を頼むなら、見積もりの段階で「大阪市の上乗せ補助の事業者登録をしているか」を聞く
- すでに業者が決まっているなら、登録が12月11日で締まることを伝える
- 金額の大きい工事を考えているなら、都市整備局の70万円の制度とどちらが得かを、併用可否とセットで市に確認する
- 国側の補助がまだ空いているかは、事業ごとに消化率が毎日更新されているので、着工前に見る
国の3制度の残り具合は給湯器が壊れた・窓が寒い・新築で迷っている人へ|住宅省エネ補助金3制度、まだ間に合うのはどれかにまとめています。
私見:この制度は、業者選びの制度だと考えています
補助金の記事は普通、金額と締切の話で終わります。ただ今回の設計を読むかぎり、大阪市民にとっての本当の変数は金額ではありません。頼む業者がこの制度に登録しているかどうかです。同じ工事を同じ値段で頼んでも、業者が登録していれば10万円戻り、していなければ戻りません。
私は、この形の補助金が増えていくと考えています。自治体が施主を直接さばくのは事務量が大きすぎるので、業者を経由させるほうが回るからです。読者の側の対策も、そのぶん変わります。制度名を覚えることではなく、見積もりのときに補助金の登録状況を聞く習慣を持つこと。それが、いちばん取りこぼしを減らします。
生活・仕事にどう効くか
- 工事の費用:窓の断熱改修なら国の補助に加えて最大10万円、給湯器は1台3万円が上乗せされる。戸建は給湯器2台まで対象。
- 業者選び:申請は施工業者等を通じて行うため、頼む業者が登録していないと受けられない。業者の登録期限は2026年12月11日。
- 段取り:国の補助で交付決定を受けていることが前提。着工は2026年4月1日以降でないと対象外になる。
結局どうすればよいか
- 見積もりの段階で「大阪市の上乗せ補助の事業者登録をしているか」を業者に聞く
- 蓄電池を考えているなら、国のDR家庭用蓄電池事業の交付決定をすでに受けているか確認する
- 都市整備局の別制度(上限70万円)と併用できるかを、契約前に市と事務局の両方に確認する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
- 給湯器が壊れた・窓が寒い・新築で迷っている人へ|住宅省エネ補助金3制度、まだ間に合うのはどれか
- 大阪市で子育て世帯が住まいを探すなら|24区・学区・水害・総予算の確認順
- 中古住宅の窓・断熱・結露はどこを見る?内見で確認するポイント
自分の場合を調べる(無料ツール)
- 住宅ローン借入可能額シミュレーター — 年収から借入可能額と返済額の目安を出す
- 売却手取り計算 — 税金・手数料を引いた手残り額を概算する
- 不動産相場検索 — 市区町村ごとの土地・戸建て・マンション相場を見る
公式出典
- 大阪市 報道発表「令和8年度省エネ・省CO₂加速化支援事業費補助金の受付を開始します」(2026年8月6日発表)
- 大阪市省エネ補助金 特設サイト(住宅部門)(2026年8月13日発表)
- 大阪市 都市整備局「大阪市住宅省エネ改修促進事業」(2026年8月13日発表)
更新履歴
- 2026年8月13日 初版を公開
※本記事は2026年8月13日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


コメント