🗨️「タイヤの溝が減ると、雨の日はどれくらい止まらなくなるの?」
JAF(ジャフ・日本自動車連盟)のテストでは、溝が3.1ミリまで減ったタイヤは、濡れた路面で新品より制動距離が約1.5倍に伸びました。乾いた路面では新品とほとんど差が出なかったのに、水が入ったとたんに差が開きます。車検に通るかどうかの境目は1.6ミリですが、性能が落ち始めるのはもっと手前です。
[交通] この記事の要点
2026年9月14日 発表
- 雨の日に高速道路を走る人
- タイヤを何年も替えていない人
- 連休に長距離を運転する予定の人
乾いた路面では差が出ない
JAF(ジャフ・日本自動車連盟)が用意したのは、溝の深さが違う3本のタイヤです。
| 呼び方 | 溝の深さ | 状態 |
|---|---|---|
| 新品 | 7.6ミリ | 下ろしたて |
| 5分山 | 4.7ミリ | 半分ほど減った |
| 2分山 | 3.1ミリ | 交換の目安を過ぎたあたり |
時速100キロから急ブレーキをかけた結果、乾いた路面では3本ともほぼ同じ距離で止まりました。晴れた日に運転していて「タイヤが減ってきた」と感じにくいのは、実際に差が出ていないからです。
ふだん困っていないので、まだ大丈夫だと思っていました
晴れの日の感触は、減ったタイヤを見分ける材料になりません。差が出るのは水が入ったときだけなので、いつもの通勤で気づくことはまずないんです
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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濡れた路面で1.5倍
同じ条件で路面を濡らすと、結果が変わります。
| 路面 | 2分山(3.1ミリ)と新品(7.6ミリ)の差 |
|---|---|
| 乾いている | ほぼ差なし |
| 濡れている | 制動距離が約1.5倍 |
溝の深さが7.6mmの新品タイヤと3.1mmの2分山タイヤで100km/h走行から急ブレーキをかけると、濡れた路面では2分山タイヤは新品タイヤより約1.5倍も制動距離が長くなった
JAF ユーザーテスト「摩耗タイヤの検証」
同じ車、同じ速度、同じブレーキの踏み方でも、タイヤの溝だけで停止位置が1.5倍先へずれます。前の車との車間を「いつもどおり」取っているつもりでも、いつもどおりでは足りないということです。
溝が果たしている仕事
タイヤの溝は模様ではなく、水を逃がすための通り道です。路面に水がある状態でタイヤが転がると、接地面に入ってきた水を溝が横へ押し出して、ゴムを路面に触れさせています。
溝が浅くなると押し出せる水の量が減り、水が接地面に残ります。水の膜がタイヤと路面の間に挟まると、タイヤは路面ではなく水の上を滑ります。これがハイドロプレーニング現象で、JAFの説明ではこの状態になるとハンドルもブレーキも効かなくなります。
効かないというのは、ゆっくりしか効かないという意味ですか
効かないというのは、そのとおりの意味です。ハンドルを切っても向きが変わらず、ブレーキを踏んでも減速しません。車が水の上を流れている状態なので、操作が路面に伝わらないんです
1.6ミリは「そこまで使える線」ではない
| 溝の深さ | 意味 |
|---|---|
| 7.6ミリ前後 | 新品 |
| 4.7ミリ | 5分山。JAFのテストでは乾いた路面で新品と同等 |
| 3.1ミリ | 2分山。濡れた路面で新品の約1.5倍の制動距離 |
| 1.6ミリ未満 | 法律で使用が禁じられている |
1.6ミリは「ここまでは合法」という下限であって、性能が保たれる線ではありません。JAFのテストで差がはっきり出たのは3.1ミリの段階で、法律の線に届くよりずっと手前で雨の日の止まり方は変わっています。
溝を見る場所は1か所ではない
タイヤには、溝の底が盛り上がっている部分(スリップサイン)が入っています。摩耗が進んで溝が1.6ミリになると、この盛り上がりが接地面と同じ高さになって、帯のように現れます。
ただし、減り方は均一ではありません。空気圧が低ければ両端が先に、高ければ真ん中が先に減ります。片側だけが減っていることもあります。1か所だけ見て「まだある」と判断すると、いちばん減っている場所を見逃します。
速度を落とすほうが早い
JAFは「雨天時のスリップ事故の最大の要因は速度の出し過ぎ」としています。タイヤを替えるには時間もお金もかかりますが、速度を落とすのはその場でできます。
あわせて、雨の降り始めがいちばん滑るという指摘もあります。路面に積もっていたほこりや泥が水で浮き、油の膜のようになるためです。降り出して数十分が過ぎて路面が洗われるまでが、その日でいちばん条件が悪い時間帯ということになります。
生活・仕事にどう効くか
- 雨の高速道路:溝が3.1ミリまで減ったタイヤは、濡れた路面で制動距離が新品の約1.5倍。いつもどおりの車間では足りなくなる。
- 晴れの日:JAFのテストでは乾いた路面の制動距離に差が出なかった。日常の運転では減りに気づけない。
- 車検の基準:1.6ミリ未満は法律で使用が禁じられている。ただし性能が落ち始めるのはそれよりずっと手前。
結局どうすればよいか
- スリップサインを1か所ではなく、内側・中央・外側と複数の位置で見る(減り方は均一ではない)
- 雨の日は速度を落として車間を広く取る。JAFはスリップ事故の最大の要因を速度の出し過ぎとしている
- 降り始めの数十分がその日でいちばん滑る。路面が洗われるまでは特に速度を抑える
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
ほかに使える無料ツール
公式出典
- JAF「雨天時のスリップ事故を防止するポイントはなんですか?」(クルマ何でも質問箱)(2026-09発表)
- JAF ユーザーテスト「摩耗タイヤの検証」(2026-09発表)
更新履歴
- 2026年9月14日 初版を公開。
※本記事は2026年9月14日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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