山形県鶴岡市で、国の「冠水想定箇所」に載っているのは7か所です。そのうち5か所は、国道7号と国道112号の下をくぐる市道でした。残る2か所は、国道そのものがJR羽越本線(うえつほんせん)の下をくぐる大宝寺町(だいほうじまち)と鼠ヶ関(ねずがせき)です。
国道112号は2024年7月25日、鶴岡市大宝寺地内で道路冠水のため2回通行止めになりました(山形県のまとめ)。国土交通省は2026年9月16日、この道の「大宝寺アンダーパス」を、「予防的な事前通行規制」を行っている全国7か所の一つに挙げています。
この記事でわかること
- ✓ 市道の5か所について、市は出入口の赤い回転灯が点いていたら進入しないよう呼びかけています
- ✓ 下清水(しもしみず)アンダーは、2026年9月15日16時まで通行止めでした(市の道路通行規制情報)
- ✓ 内水の浸水を1時間150ミリの雨で計算した「雨水出水浸水想定区域図」を、市が鶴岡地区と大山地区で公開しています
大雨の日に、鶴岡で「いま通れない道」を見るページ
「鶴岡市 冠水情報」を探す人は、まず次の公式ページを開いてください。
- 鶴岡市の道路通行規制情報(大雨による市道の通行止めもここに出ます。藤島・羽黒・櫛引・朝日・温海の市道は各庁舎のページへ)
- 山形県の道路規制情報(国道112号・113号の一部区間と県道)
- 国土交通省「道路情報提供システム」(国道の規制)
- 酒田河川国道事務所「庄内の国道ライブカメラ」(国道7号の鼠ヶ関橋など)
- 国土交通省「浸水センサ表示システム」(鶴岡中央工業団地の水路に市が置いたセンサ)
- 山形県 河川・砂防情報・川の防災情報(川の水位)と、気象庁 キキクル
冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの
JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。
水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。
119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。
国の一覧の7か所はここ(地図とGoogleマップ)
国土交通省 東北地方整備局の「冠水想定箇所」は、山形県で78か所です。多いのは山形市15・東根市8で、鶴岡市の7か所は3番目。県内に6か所ある国道の箇所のうち、2か所が鶴岡市です。
市道の5か所のうち、国道112号の下にあるのはBの道形町(どうがたまち)アンダーだけで、C〜Fの中野京田(なかのきょうでん)・布目(ぬのめ)・矢馳(やばせ)・下清水は国道7号の下です(説明表の位置図)。

地図の記号と同じ順です
A 大宝寺町(だいほうじまち)アンダー
国道112号がJR羽越本線の下をくぐる所 管理番号 山形県-02-071
住所:鶴岡市大宝寺町(番地の記載なし)。北隣は道形町
管理: 酒田河川国道事務所 / 警察: 鶴岡警察署
※ 説明表の写真では、道路の両側に遮断機があります
B 道形町(どうがたまち)アンダー
市道が国道112号の下をくぐる所 管理番号 山形県-02-472
住所:鶴岡市道形町。Aから北へ約400メートル
管理: 鶴岡市建設部土木課 / 警察: 鶴岡警察署
C 中野京田(なかのきょうでん)アンダー
市道が国道7号の下をくぐる所 管理番号 山形県-02-470
住所:鶴岡市中野京田(説明表)。市のページでは中野京田・平京田(へいきょうでん)地内
管理: 鶴岡市建設部土木課 / 警察: 鶴岡警察署
D 布目(ぬのめ)アンダー
市道が国道7号の下をくぐる所 管理番号 山形県-02-473
住所:鶴岡市布目(説明表)。市のページでは美咲町(みさきまち)・布目地内
管理: 鶴岡市建設部土木課 / 警察: 鶴岡警察署
E 矢馳(やばせ)アンダー
市道が国道7号の下をくぐる所 管理番号 山形県-02-474
住所:鶴岡市矢馳(説明表)。市のページでは矢馳・白山(しらやま)地内
管理: 鶴岡市建設部土木課 / 警察: 鶴岡警察署
※ 説明表の写真では、入口の上に「高さ制限 3.5M」の表示があります
F 下清水(しもしみず)アンダー
市道が国道7号の下をくぐる所 管理番号 山形県-02-475
住所:鶴岡市下清水(説明表)
管理: 鶴岡市建設部土木課 / 警察: 鶴岡警察署
※ 市の道路通行規制情報では「国道7号線清水アンダー」と書かれています
G 鼠ヶ関(ねずがせき)アンダー
国道7号がJR羽越本線の下をくぐる所 管理番号 山形県-02-069
住所:鶴岡市鼠ヶ関(番地の記載なし)。鼠ヶ関港の近くで、Aから南西へ約33キロ(地図の範囲の外)
管理: 酒田河川国道事務所 / 警察: 鶴岡警察署
Googleマップのリンクは、説明表の位置図に合わせて、OpenStreetMap(オープンストリートマップ)で線路や国道と交わる点を選んで開きます。住所に番地が無いため、標高は載せていません。
市道の5か所は、赤い回転灯が点いたら入らない
鶴岡市は「国道下越し市道部に関する大雨時の注意事項について」のページで、B〜Fと同じ5か所を名指ししています。「出入口付近に設置している赤色の回転灯が点灯している場合は危険ですので、進入しないよう」にと書いています(2015年1月10日更新)。
説明表の写真では、道形町・布目・下清水の入口に、赤いランプの付いた「ランプ点灯時 この先通行止め」の看板があります。道形町・矢馳・下清水のトンネルの壁には、赤と黄色の線と「最深部50cmライン」の札が読み取れます。
下清水アンダーは、2026年9月に通行止めになっていました。市の道路通行規制情報(9月17日更新)は、「下清水地内の市道(国道7号線清水アンダー)」の通行止めを9月15日16時に解除したと書いています。いつから、何が理由で閉めたのかは書かれていません。
読者
回転灯が点いていなければ、通っても大丈夫ですか?
市のページは、点いていないときのことまでは書いていません。大雨の日に道の低いところに水が見えたら、入らずに引き返すのが確実です。
国道112号 大宝寺:2024年7月25日の通行止めと、アンダーパスの予防的な規制
山形県の「7月25日からの大雨等の状況」(2024年7月27日11時現在。国管理道路の表は同日8時現在)によると、国道112号の鶴岡市大宝寺地内は「道路冠水」で、14時30分から18時15分まで約0.3キロが全面通行止めでした。夜も21時50分から23時30分まで、道形〜大宝寺の区間が道路冠水で閉まっています。

この日、アメダス鶴岡(大宝寺町アンダーから西南西へ約1.6キロ)は1日214.5ミリで、1976年からの記録で1位でした。14時から15時までの1時間は54.5ミリ。大宝寺町で降った量そのものではありません。
山形テレビ(YTS)は2026年9月9日、ここで冠水の前に通行止めにする「予防的な通行規制」の訓練があったと伝えました。記者は、2年前の豪雨で「水位は1mまで達しました」と説明しています(国や県の資料では、この水位を確かめられていません)。閉める基準は、レベル4の大雨危険警報、1時間雨量50ミリ(予測を含む)、警察などの「冠水の可能性がある」という判断だと、同じニュースは伝えています。
国土交通省の9月16日の発表では、全国7か所のうち2か所が山形県で、新たに15か所を加えて22か所にするとしています。基準は「防災気象情報や時間雨量を踏まえて設定」とだけ書き、詳細は各地方整備局が追って発表するとしています。東北地方整備局と酒田河川国道事務所の発表は、9月24日時点で見つかっていません。

雨の値は、若葉町(わかばまち)付近にあるアメダス鶴岡1か所のものです。予防的な規制の「1時間50ミリ」をどの雨量計で決めるかは、報道に書かれていません。
\住所だけ・1分で公的データを確認できます/
土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさを公的データでまとめて出します
2024年7月の大雨で、鶴岡市の住家は113棟が被害(県のまとめ)
県の最新のまとめ(2026年2月12日10時現在)では、この大雨による鶴岡市の住家の被害は、半壊9棟・床上浸水6棟・床下浸水98棟の計113棟です。県全体の1,642棟のうち、酒田市799棟・戸沢村226棟・遊佐町177棟に次ぐ4番目です。
この113棟が、川からあふれた水によるものか、道路や宅地にたまった雨水によるものかは、まとめに書かれていません。県の詳細版(2025年2月4日10時現在)には、鶴岡市内で京田川(きょうでんがわ)が藤島関根(ふじしませきね)で越水(堤防を越えてあふれること)、京田川(鶴岡市三和〈みわ〉・庄内町千本杉)・藤島川(藤島)・黒瀬川(羽黒町富沢〈とみざわ〉と羽黒町昼田〈ひるだ〉)が溢水(堤防の無い所で岸からあふれること)したと載っています。京田川の三和と藤島川には「家屋浸水あり」の印があります。
これは川があふれた「外水」の記録で、アンダーパスの道路冠水とは別です。
読者
藤島や羽黒のほうは、国の冠水想定箇所には入っていないんですね。
はい。藤島や羽黒の地区に、国の7か所は1つもありません。川のそばに住むなら、市の洪水ハザードマップの藤島地域版(京田川・藤島川など)や羽黒地域版(黒瀬川など)で、その住所の色を見てください。
「浸水マップ」は、雨水出水の図とハザードマップの2つ
「浸水想定区域」を知りたいときの1つめは、市の「雨水出水浸水想定区域図」(2026年7月1日更新)です。下水管や側溝があふれたり、川の水位が上がって雨水を流せなくなったりしたときの浸水を、1時間150ミリの雨で計算した図です。鶴岡地区と大山地区の2枚で、対象は下水道の計画区域内です。
もう1つは「各種ハザードマップ」のページで、並んでいるのは洪水・土砂・津波・ため池・地震と、そのウェブ版です。鶴岡地域の洪水ハザードマップ(第一〜六学区版)は、赤川・内川などの氾濫を想定した2020年3月の版でした。
荘内日報(2026年9月12日)によると、市は雨水出水を新たに盛り込んだハザードマップを作っていて、ウェブ版は2027年3月下旬に公開、紙の版は5月に各世帯へ配る予定です。市のハザードマップ関係の3ページには、この予定はまだ書かれていません(9月24日確認)。同じ記事は、大宝寺町と道形町のアンダーがある第五学区で、これまでに内水氾濫による道路や宅地の浸水被害が出ていると伝えています。
\部屋や家を探すときは、川の洪水の想定も住所で/
洪水の浸水想定区域と土砂災害警戒区域に、その住所が入っているかを出します(道路の冠水や内水は出ません)
よくある質問
鼠ヶ関アンダーには、冠水を知らせる表示がありますか
説明表の写真には、「道路冠水 通行止」と表示する電光の表示板が写っています。
国の一覧に載っていない道は、冠水しませんか
そうとは言えません。一覧は、国が冠水を想定した箇所を並べたものです。下水道の計画区域内なら、市の雨水出水浸水想定区域図で浸水の深さを確かめられます。
山形県のほかの市はどうなっているか
- 道路冠水マップ どこで見られるの?(全国の一覧と、市区ごとの記事のまとめ)
- 山形市 冠水 どこが危ないの? 15か所は市の一覧と1つ残らず同じでした
公式出典
- 国土交通省 東北地方整備局「道路防災情報Webマップ」冠水想定箇所 山形県(一覧と説明表 yamagataken-02-069・071・470・472・473・474・475。2026年9月23日取得)
- 国土交通省「直轄国道のアンダーパス 予防的な事前通行規制の導入拡大について」(2026年9月16日)
- 山形県「令和6年7月25日からの大雨」:7月25日からの大雨等の状況(令和6年7月27日11時00分現在)・同(令和7年2月4日10時00分現在)詳細版・被害の概況及び復旧・復興に向けた対応について(令和8年2月12日10時現在)
- 鶴岡市「鶴岡市の道路通行規制情報」「国道下越し市道部に関する大雨時の注意事項について」「雨水出水浸水想定区域図」「鶴岡中央工業団地」「各種ハザードマップ」「洪水ハザードマップについて」
- 気象庁「過去の気象データ」鶴岡 観測史上1〜10位の値・同 2024年7月25日の1時間ごとの値、2020年7月・2022年8月の日ごとの値
- YTS山形テレビ「国道112号のアンダーパスで予防的通行止めの訓練」(2026年9月9日)
- 荘内日報「ゲリラ豪雨も想定ハザードマップ見直し 鶴岡市 「雨水出水」新たに盛り込む」(2026年9月12日付)
- 国土地理院 地理院タイル(地図)
- 道路・線路の位置:OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)
この記事の数値は公表資料を集計したものです(2026年9月23日取得)。避難や通行の判断は、必ず鶴岡市と山形県・国の最新の発表を確認してください。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント