🗨️「東京メトロの値上げはいつから、いくら上がる?」
目指しているのは2029年3月の運賃改定です。10月30日の発表では改定幅や新しい運賃表は示されておらず、各区間が何円上がるかはまだ分かりません。
公表された内容
| 確認する項目 | 10月30日時点の公表内容 |
|---|---|
| 運賃改定の目標 | 2029年3月 |
| 改定幅・区間別の新運賃 | 未公表 |
| 理由 | 物価・労務費が上がる中で、安全性と利便性に向けた設備投資を続けるため |
| 資料の位置付け | 決算説明会資料で示した経営方針 |
今回の一次資料は、同社の2027年3月期第2四半期決算説明会資料です。28ページの経営環境への対応方針に、物価上昇や労務費高騰に対応しながら設備投資を積極的に行い、その基盤をつくるため運賃改定を目指すと記されています。
「値上げが発表された」という見出しから、今日乗る地下鉄の運賃まで変わったと受け取る必要はありません。利用者に直接必要なのは、実施日、改定後の運賃表、自分の利用区間での金額です。今回の資料だけでは、その区間別の差額は計算できません。

金額が未定の部分
2029年3月という時期は、会社が実施を目指す目標です。本記事で確認した資料には、初乗りを何円にするか、定期券を何%上げるかという新しい運賃表はありません。申請内容や認可の結果まで確定した運賃改定の案内として読むことはできません。
そのため、現在の通勤定期へ一定の割合を掛けたり、片道に一律の金額を足したりして、将来の通勤費を決めるのは早い段階です。会社への交通費申請、通学費の見込み、転居に伴う経路比較は、正式な区間別の案内が出た時点で確認できます。
今の移動費を調べる場合は、東京メトロ公式の「運賃・のりかえ検索」を使います。乗車券運賃と定期券運賃を調べられますが、検索に表示されても一部購入できない定期券区間があると公式は案内しています。該当する場合は定期券うりばなどへ確認する扱いです。
設備投資を続ける方針
同じ資料では、鉄道設備の修繕・更新を適正な時期に行い、必要な費用を計画的に確保する方針を掲げています。労務費や資材価格の上昇に対して、仕様の共通化、施工時間帯の見直し、新技術の導入などを進めるとしています。運賃の見直しは、その経営テーマの一つです。
34・35ページでは運賃制度に関する説明も載っています。ただし、制度の説明と、東京メトロの改定後の金額が決まったことは別です。資料中の制度や試算を、利用する駅間の新しい運賃として書き写さないようにします。
また、消費税率の変更や鉄道駅バリアフリー料金の導入と、今回の本格的な運賃改定の方針は分けて確認する必要があります。過去に支払額が動いたことがあるため、「以前から一度も運賃が変わっていない」と広げた説明はしません。
きっぷの変更は別日程
資料39ページには、二次元コードの乗車券導入に伴う磁気乗車券の見直しもあります。導入開始は2029年3月期中、磁気乗車券の発売終了は2030年3月期末をめどとする予定です。年度の表記なので、「2029年3月に磁気きっぷも一斉になくなる」という意味にはなりません。
2029年3月期は2028年4月から2029年3月、2030年3月期末は2030年3月末を指します。運賃改定の目標月と、きっぷの方式を変える予定を同じ日付にまとめないことが、今回の発表を読む際の確認点です。
当面は現在の運賃と乗車券の案内を使い、値上げ幅や適用日の正式公表を待つ段階です。すでに公表されている期間限定の28時間券も、今回の運賃方針とは別の商品なので、利用条件を個別に確認してください。
結局どうすればよいか
- 当面の乗車額は公式の運賃・のりかえ検索で確認する
- 新運賃表と実施日の正式案内が出た段階で区間別に見直す
- 磁気きっぷの変更と運賃改定は別の日程として確認する
公式出典
更新履歴
- 2026年10月31日 公式資料を確認して初版を公開
※本記事は2026年10月31日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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