朝、玄関の前にスズメが落ちていた。公園の池でカモが動かない。冬が近づくとこういう場面が増え、「鳥インフルエンザかも」と不安になります。でも、死んだ鳥のほとんどは、えさ不足や窓への衝突、猫やタカに襲われたことなど、ほかの理由で死んでいます。
2026年11月6日には、北海道音更町のオオハクチョウから高病原性鳥インフルエンザのウイルスが見つかり、環境省は全国の警戒の段階を「対応レベル3」に上げました(音更町の記事)。埼玉県と北海道の案内から、死んだ鳥を見つけたときにどうすればよいかをまとめます。
すぐに疑わなくていい
埼玉県は「死亡した野鳥を発見しても、直ちに鳥インフルエンザを疑う必要はありません」と案内しています。ウイルスは、感染した鳥とよほど近く接するといった特別な場合を除いて、ふつうは人にうつらないと考えられています。
ただし、鳥はほかの細菌や寄生虫を持っていることがあります。どの鳥でも、素手では触りません。
野鳥を見に出かけるなら
遠くの鳥は肉眼だと白い点にしか見えません。離れて見守るのが決まりなので、近づく代わりに双眼鏡を持っていくと、羽の黒と赤い足まで見えます。
倍率は8倍。手ぶれが小さく、動く鳥を視野に入れやすい倍率です。コンパクトなので、散歩のポケットにも入ります。
※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。
連絡するのは種類と羽数で決まる
検査に回すかどうかは、鳥の種類と、同じ場所で何羽死んでいるかで決まります。埼玉県のページでは、環境省の手引きをもとに次のように分けています。
| 分け方 | 主な鳥 | 連絡する目安 |
|---|---|---|
| 検査優先種1 | オオハクチョウ、コハクチョウ、マガン、オシドリ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ユリカモメ、オオタカ、ハヤブサ、ナベヅルなど | 1羽でも |
| 検査優先種2 | マガモ、オナガガモ、ホシハジロ、オオワシ、クマタカ、フクロウなど | 3羽以上 |
| 検査優先種3 | カルガモ、コガモ、カワウ、サギの仲間、トビ、ハシブトガラス、ハシボソガラスなど | 5羽以上 |
| それ以外 | スズメ、ハトなど | 3日のうちに、見渡せる範囲で5羽以上 |

ハクチョウやマガンのような渡り鳥の水鳥は、ウイルスにかかりやすいので1羽でも検査に回ります。カラスは5羽からです。
検査に回らない鳥もある
次のような鳥は、連絡しても回収されません。
- 窓や建物にぶつかった、車にひかれた、猫やタカに襲われたなど、死んだ理由がはっきりしている
- 死んでから何日もたって腐っている、ひからびている、ひどく傷んでいる
- 表にない種類の鳥で、5羽より少ない
北海道の石狩振興局も、カラスやスズメ、ハトのような小さな鳥が1〜2羽だけなら検査の対象外と案内しています。
読者
じゃあ、庭のスズメはどうすればいいの?
ゴム手袋とマスクをして、袋に入れて口をしばるの。あとは住んでいる市のごみの出し方で捨てればいいのよ。庭に埋めてもかまわないわ。
自分で片づけるときの手順
- マスクとゴム手袋をつける。死骸には直接触れない
- ビニール袋に入れて、口をしっかりしばる
- 自分の敷地なら、土に埋めるか、市町村が決めた方法で燃えるごみなどに出す
- 道路や公園など、自分の土地でない場所なら、その場所を管理している役所(道路なら道路の管理者、公園なら市町村)に頼む
- 終わったら、手を洗ってうがいをする
連絡先は都道府県で違う
連絡先は住んでいる都道府県で違います。埼玉県は県の環境管理事務所、北海道は地域の総合振興局・振興局の環境生活課です。北海道の場合、受け付けは平日の昼だけで、土日祝日と夜は対応できません。どの都道府県も、「県名 死亡野鳥」で調べると連絡先のページが出てきます。
北海道は、すべての死んだ鳥を回収しているわけではないと説明しています。たくさん死んでいるとき、ハクチョウのような鳥が死んでいるときに連絡すれば足ります。
鶏肉や卵を食べて大丈夫かは家畜の伝染病の記事にまとめています。
出典
- 埼玉県「死亡した野鳥を見つけたら」(2026年10月5日掲載)
- 北海道「死亡野鳥・傷病鳥獣について」(2026年6月4日更新)
- 石狩振興局「死んだ野鳥を見つけたら…」
- 環境省 報道発表(2026年11月6日・陽性確定 北海道音更町)
アイキャッチ写真の出典
水面を泳ぐオオハクチョウ(2018年3月撮影)。撮影 Isana Chiba(イサナ・チバ)/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0(ウィキメディア・コモンズ)。切り抜き・文字合成。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント