学校に行けない日が続くと、先生から「教育支援センターに行ってみませんか」とすすめられることがあります。昔は「適応指導教室」と呼ばれていた場所です。
名前は聞いても、中で何をするのか、学校の勉強はどうなるのかは、案内がないとわかりにくいものです。文部科学省が示している「教育支援センター整備指針(試案)」をもとに、どんなところかをまとめます。
教育委員会が置く公的な場所
教育支援センターは、市区町村などの教育委員会が置く、不登校の子どものための場所です。文部科学省は2019年10月25日の通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」で、その整備の目安を整備指針として示しました。
指針は、センターの目的を「集団生活への適応、情緒の安定、基礎学力の補充、基本的生活習慣の改善」などのための相談・指導を通じて、子どもの社会的自立を助けることとしています。学校に戻ることだけが目的ではありません。
中でしていること
| 中身 | 指針に書かれていること |
|---|---|
| 相談 | 子どもの気持ちに寄りそいながら、自立を助ける立場で行う |
| 勉強 | 在籍している学校と連絡をとり、子どもに合わせて教える |
| みんなでする活動 | 一人ひとりへの指導とあわせて集団での活動もし、体験活動を取り入れる |
| 家庭訪問 | 必要に応じて家へ行って相談にのる。通えない子には学校などと連携して配慮する |
| 保護者への助言 | 子どもの様子に合わせて、保護者にも助言や手助けをする |
毎日決まった時間割で授業を受ける場所というより、その子のペースに合わせて過ごし方を決める場所です。
子どもにかかるお金を通しで見るなら
給食費は子育ての費用のごく一部です。市町ごとの差を調べ始めた人ほど、助成金や学費の全体像が先に要ります。
給食費や医療費のような自治体の助成は、調べる場所がばらばらで全体像がつかめません。助成金・保険・進学費用をまとめて1冊で見渡せるので、市町ごとの差を調べる前の下地になります。
書き込みながら自分の家の数字を出す形式です。中学の給食費が年5万円かかる市とかからない市で、家計にどう響くかを手を動かして確かめられます。
共働き世帯を想定した配分の話が中心です。住む場所を変えると教育費だけでなく通勤費や保育の使い方も変わるので、引っ越しを含めて考えるときに読みやすい1冊です。
※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。
見てくれる人
指針では、相談や指導をする「指導員」を置くことになっています。通う子ども10人に対して、少なくとも2人程度が望ましいとされています。カウンセラーなどの専門家に協力してもらうことも望ましいとしています。
読者
センターに通ったら、学校はどうなるの?
籍は今の学校に残ったままなの。指導員は学校と連絡を取り合って、本人や保護者の意向を確かめたうえで、学んだことを学校に伝えることになっているのよ。
出席の扱いは学校が決める
同じ通知では、教育支援センターなど学校の外の公的な施設で相談や指導を受けた日を、一定の条件のもとで指導要録上の出席として扱えるとしています。決めるのは在籍している学校の校長です。条件の考え方はフリースクールの出席扱いの記事に、家でICT(アイシーティー=パソコンやタブレットなどの情報通信技術)を使って学ぶ場合は自宅学習の出席扱いの記事にまとめています。
家から通うオンライン型もある
最近は、建物に通うのが難しい子のために、家からつながるオンライン型の教育支援センターも出てきました。熊本県教育委員会の「くまもとオンライン教育支援センター」は、タブレットで仮想空間(メタバース)に入り、学習ソフトで勉強したり、イベントでほかの子と交流したりします。

利用の申し込みは、まず在籍している学校に相談するところから始まります。くわしい流れはくまもとオンライン教育支援センターの記事にまとめました。
自分の地域のセンターを探すには
- まず担任や学校の先生に「教育支援センターを使いたい」と相談する
- 住んでいる市区町村の教育委員会のホームページで「教育支援センター」「適応指導教室」と探す。愛称がついていることも多い
- 場所、通える曜日と時間、見学ができるか、費用がかかるかを電話で確かめる
費用や通い方は、センターごとに決められています。整備指針には費用の定めがないので、利用する前に教育委員会に確かめてください。
出典
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(2019年10月25日)
- 文部科学省「教育支援センター整備指針(試案)」(同通知 別添4)
- 熊本県「令和8年度(2026年度)くまもとオンライン教育支援センター事業」
アイキャッチ写真の出典
日本の小学校の教室(2010年撮影・イメージ)。撮影 Douglas P Perkins(ダグラス・P・パーキンス)/クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0(ウィキメディア・コモンズ)。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント