🗨️「神戸市の空き家補助金500万円は、誰がどんな条件でもらえますか」
結論からいうと、「空き家を直せば500万円もらえる」わけではありません。500万円は、建築士が設計して直し、2年以上社会貢献に使う計画が審査で選ばれた人への補助で、費用の半分までしか出ません。2026年度の募集は7月2日で終わりましたが、地域利用補助(最大200万円)は12月10日まで受け付けています。塩屋など坂の多い6エリアでは、複数の物件をまとめた計画なら500万円の補助も12月10日まで申し込めます。
[空き家] この記事の要点
2026年10月21日 発表
- 神戸市に空き家を持っている人
- 空き家を借りて店や地域の拠点を始めたい人
- 塩屋など坂のまちの指定エリアに物件がある人
500万円の補助の条件
「神戸市の空き家補助金500万円」は、正式には「建築家との協働による空き家活用促進補助」です。建築士が設計して空き家を直し、直した後を社会貢献に使う人に、費用の半分を最大500万円まで出します。空き家の持ち主だけでなく、借りて使う人も申し込めます。
ただし先着順ではなく、審査で選ばれた人だけがもらえます。審査会が100点満点で採点し、委員の平均が65点に届かないと選ばれません。2022年度から2024年度までに102件の応募があり、採択は70件でした。
| 確かめること | 条件 |
|---|---|
| 何に使うか | 全体か一部を社会貢献に、最短2年間使う(地域の交流、子育て、文化、出店による賑わいなど) |
| 誰が設計するか | 一級・二級・木造建築士。空き家と同じ規模・構造の新築を設計できる資格が要る |
| どんな建物か | 一棟か長屋の一住戸で、全体が今は使われていない。土砂災害特別警戒区域は対象外 |
| いつ契約するか | 交付決定を受けてから。先に契約・着工すると対象外 |
| もらった後 | 完了から10年は、市の承認なしに売る・貸す・壊す・目的外に使うことができない |
| ほかの補助 | 国や自治体の補助とは原則併用できない(兵庫県の古民家再生の補助だけ例外) |
2026年度の募集は、5月11日から7月2日まででした。市のページには「募集受付終了」と出ています。2025年度も5月12日から7月4日だったので、次に申し込むなら2027年の春に計画を固めておくことになります(2027年度の日程はまだ発表されていません)。
もらえる額の計算
補助額は「対象経費の合計の2分の1」「改修工事の費用」「500万円」の3つのうち、いちばん低い額です。対象にできる経費は、仲介手数料や登記費用、家財の片付け、調査・診断、改修設計、改修工事、工事監理の6つで、家具や家電は入りません。

計算例では、費用が全部で1,000万円かかり、そのうち改修工事が700万円なら補助は500万円です。同じ1,000万円でも改修工事が300万円なら、補助は300万円にとどまります。500万円を満額もらうには、費用の合計が1,000万円以上で、そのうち改修工事が500万円以上かかる計画が必要です。
500万円もらえるなら、自分の負担は少なくて済みますか。
満額のとき、自分で払うのは残りの500万円以上です。私は、この補助は「空き家の持ち主の負担を消す制度」ではなく、「空き家を使って何かを始めたい人の背中を押す制度」だと見ています。借りる人も申し込めること、審査で地域への効き目と設計の質を見ることが、その理由です。
今から申し込める補助
500万円の補助を逃しても、2026年度にまだ申し込める制度があります。どれも予算に達すると締め切られ、交付決定(解体は申請)より前に契約すると対象外です。
| 制度 | もらえる額 | 2026年度の受付 |
|---|---|---|
| 空き家地域利用補助 | 対象経費の1/2・最大200万円 | 12月10日まで(先着・予算到達で終了) |
| 維持費用補助 | 無償で貸すと固定資産税・都市計画税の相当額(年度上限100万円) | 12月10日まで |
| 老朽空家等解体補助 | 1986年以前の建物。戸建ては床面積で20万〜60万円 | 2027年1月12日まで(9月末で予算の64%) |
| 密集市街地建物除却事業 | 灘北西部・兵庫北部・長田南部・東垂水。費用の2/3、戸建て上限128万円 | 2027年1月12日まで |
地域利用補助は、地域の活動や交流の拠点として2年以上使うことが条件で、500万円の補助と同じく自分が住むだけの改修は対象外です。維持費用補助は、すまいるネットの「空き家・空き地地域利用バンク」に登録した団体へ、2年以上タダで貸す持ち主に出ます。老朽空家等解体補助と密集市街地の除却事業は、両方を使うことはできません。
塩屋など坂の6エリアは別枠
坂の多い6つの指定エリアには、もう一つの入口があります。神戸市の「坂のまちエリアリノベーション補助」です。エリアの中で複数の物件を連携させる計画を出して承認されると、空き家関連の補助をまとめて申請でき、条件の一部がゆるくなります。
| 指定エリア(2026年度) | |
|---|---|
| 兵庫山麓エリア | 鵯越駅・丸山駅エリア |
| 禅昌寺東部・高取山麓エリア | 塩屋エリア |
| 鈴蘭台駅エリア | 神鉄長田駅・名倉エリア |
いちばん大きいのは、500万円の補助(建築家との協働)が、この制度の募集期間中は通年で受け付けられることです。2026年度の募集期間は4月1日から12月10日までなので、通常の募集が7月に締め切られたあとも、計画が承認されれば申し込めます。計画をまとめる事業者も、持ち主の同意があれば申請者になれます。問い合わせは神戸市都市局未来都市推進課で、原則メールで受けています。
塩屋エリアでは、2022年度の建築家との協働の補助に、塩屋町の「気軽に立ち寄れるまちの東屋」と「塩屋の空き家再生プロジェクトの拠点」が選ばれています。この町の取り組みは、別の記事にまとめました。
どの補助が合うか分からないときは、すまいるネット(神戸市すまいの総合窓口)に無料で相談できます。売る・貸す・壊すで迷っているなら、市が建築士や司法書士などを無料で家まで派遣する「空き家おこし協力隊」もあります。
よくある質問
Q. 神戸市の空き家補助金500万円は誰でももらえますか。
A. もらえません。建築家と組んで直し、2年以上社会貢献に使う計画が審査で選ばれた人だけです。100点満点で平均65点未満は選ばれません。
Q. 2026年度はまだ申し込めますか。
A. 通常の募集は7月2日で締め切られました。塩屋など坂のまちの指定6エリアで、複数の物件を連携させる計画が承認されれば、12月10日まで申し込めます。
Q. 空き家を壊すときの補助はありますか。
A. 1986年以前に建った傷んだ空き家なら、老朽空家等解体補助で一戸建ては最大60万円です。受付は2027年1月12日までですが、9月末で予算の64%に達しています。
生活・仕事にどう効くか
- 500万円:対象経費の1/2・改修工事費・500万円の最も低い額。満額には費用1,000万円以上が要る。
- 今から:地域利用補助(最大200万円)と維持費用補助は12月10日まで。解体補助は1月12日まで。
- 坂のまち:指定6エリアでは、面的な計画なら500万円の補助も12月10日まで受付。
結局どうすればよいか
- 直した後を誰のために使うかを先に決める(自分が住むだけなら対象外)
- 業者と契約する前に、補助の交付決定を受ける
- 物件が坂のまちの指定エリアに入っているか地図で確かめる
公式出典
- 神戸市 空き家活用応援制度(2026年10月21日発表)
- 神戸市 老朽空家等解体補助制度(2026年10月21日発表)
- 神戸市 密集市街地建物除却事業(2026年10月21日発表)
- 神戸市 空き家おこし協力隊(2026年10月21日発表)
- 神戸市 建築家との協働による空き家活用促進事業 事例(2026年10月21日発表)
- 神戸市 空家空地対策計画 別冊1(PDF)(2026年10月21日発表)
更新履歴
- 2026年10月21日 初版を公開
※本記事は2026年10月21日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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