🗨️「台風15号で、高速道路はどこが止まるの?」
NEXCO東日本が8月10日16時に名前を挙げたのは、圏央道の稲敷IC〜大栄JCTの1区間だけです。しかも止まる可能性が出るのは、台風の中心が関東を離れたあとの8月12日0時以降です。
[交通] この記事の要点
NEXCO東日本 関東支社が2026年8月10日16時00分、台風第15号による大雨で「通行止めとなる可能性がある区間」を発表した。挙がったのはC4 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の稲敷IC〜大栄JCT 内回り・外回りで、原因は雨、おおよその開始日時は8月12日(水)0時00分以降。
2026年8月10日 発表
- 8月11日夜から12日朝にかけて圏央道の茨城〜千葉区間を走る予定の人
- 常磐道や圏央道から東関東道・成田方面へ抜ける予定の人
- 8月12日に帰省や旅行へ出発する人(とくに深夜〜早朝に動く人)
- この区間を使って配送・営業に回る人
この記事でわかること
- 関東で名前が挙がった区間はどこか(地図で赤いのは1本だけ)
- 止まる可能性の開始が「台風が抜けたあと」になっている理由
- 通行止めに当たったときに料金がどう計算されるか(乗継調整)
先に結論
- 名前が挙がったのは 圏央道 稲敷IC〜大栄JCT の内回り・外回り、この1区間だけ
- 止まる可能性が出るのは 8月12日(水)0時00分以降。台風の中心が関東を離れたあと
- 止まっても、指定のICで降りて回って乗り直せば、料金は通しで計算される(乗継調整)
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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通行止めの可能性がある区間は、いまのところ1本だけ
NEXCO東日本 関東支社が8月10日16時00分に出したお知らせは、A4で4枚あります。うち1枚は関東一円の路線図で、赤く塗られているのは利根川沿いを南北に走る1本だけでした。表に載っている中身はこれだけです。
| 道路名 | 方向 | 区間 | 原因 | おおよその開始日時 |
|---|---|---|---|---|
| C4 圏央道 | 内回り・外回り | 稲敷IC〜大栄JCT | 雨 | 8月12日(水)0時00分以降 |
稲敷IC(茨城県稲敷市)と大栄JCT(千葉県成田市)のあいだには、稲敷東IC・神崎IC・下総ICの3つが挟まっています。つまり止まるときは4区間ぶんがまとめて落ちます。上下線ではなく内回り・外回りの両方向が対象です。
お知らせにはもう一行、こう書いてあります。「予期せぬ事故や気象の急変等により、急遽通行止めを実施する場合があります」。16時の図に赤が1本しかないことは、ほかが安全だという意味ではありません。
台風が抜けたあとに止まる、という予告になっている理由
ここが直感と食い違うところです。気象庁が8月10日15時50分に出した台風情報では、台風第15号の中心は次のように進む予想になっています。
| 日時 | 中心の位置 | 中心気圧 | 最大風速 |
|---|---|---|---|
| 10日15時(実況) | 日本の東 | 990hPa | 20m/s(最大瞬間30m/s) |
| 11日15時 | 関東の東 | 980hPa | 25m/s(最大瞬間35m/s) |
| 12日15時 | 山陰沖(熱帯低気圧) | 996hPa | — |
中心が関東のすぐ東にいるのは11日の午後です。12日0時には、もう西へ通り過ぎている見込みになっています。それなのにNEXCOが「0時00分以降」と書いたのは、規制を決めるのが風の強さではなく雨の量だからです。
同じ日の気象庁の関東甲信地方気象解説情報(8月10日11時17分発表)では、11日12時から12日12時までの24時間降水量が、多い所で関東地方北部120ミリ、関東地方南部100ミリと予想されています。1時間降水量は北部・南部とも40ミリ。雨が強まるのは11日夕方からで、そこから朝までかけて積み上がっていきます。
止まるかどうかを決めるのは、台風がいまどこにいるかではなく、雨がどれだけ積み上がったかです。雨の規制に使う連続雨量は、降り始めからの合計で数えます。だから雨のいちばん強い時間より、そのあとの深夜に基準へ届きます。区間ごとの基準値の考え方は高速道路は何ミリの雨で止まるのかにまとめてあります。
止まると、圏央道で茨城から千葉へ抜けられなくなる
この区間が落ちると困るのは、通れない距離そのものより、逃げ道が用意されていないことです。大栄JCTから先の圏央成田IC方面は令和8年秋頃の開通予定で、まだ通れません。圏央道はいま大栄JCTが東の端で、そこから先は東関東道に乗り換えることになります。
たとえば11日の夜につくば方面を出て、12日の朝に成田から飛ぶつもりの人。圏央道が止まっていれば、稲敷側で高速を降りて一般道で回るか、都心側へ大きく戻ることになります。夜中に一般道へ降ろされると、給油所も閉まっています。出発前に満タンにしておくかどうかで、朝の余裕が変わります。
止まっても料金は通しで計算される(乗継調整)
意外と知られていませんが、通行止めで一度降りて一般道を回り、同じ方向に乗り直した場合、料金は別々に取られません。NEXCO中日本のよくあるご質問には、事故などを原因とする突発的な通行止めのときに料金調整(乗継調整)を行う、と書かれています。手続きは支払い方法で分かれます。
| 支払い方法 | 降りるとき | 乗り直すとき | 料金の確定 |
|---|---|---|---|
| ETC | 無線でそのまま通る | 無線でそのまま通る(同じETCカード) | 請求時に調整後の額 |
| 現金など | 「乗継証明書」を受け取る | 通行券を取る | 最初に払う料金所で両方を渡す |
ETCの人には乗継証明書が発行されません。窓口で何かをもらう必要はなく、同じカードを差したまま通れば処理されます。ここで慌てないために覚えておきたいのが表示のほうで、乗り直した料金所の表示器には、調整前の通常料金がそのまま出ます。高いと思っても、その場では正しい表示です。
ちなみに、あらかじめ日程が決まっている工事の通行止めでは、降りる指定ICと乗り直すICが事前に公表されます。この圏央道でも6月26日に出た夜間通行止めのお知らせで、稲敷東ICと稲敷ICが指定ICとして名指しされていました。同じ道でも、突発の通行止めでは指定ICが事前に分かりません。降りた先の道を自分で選ぶ必要があります。
私が見ているのは11日ではなく、12日の未明です
台風の記事はどれも11日を山にして書かれています。ただ、この道路の話にかぎっては、危ないのは台風が過ぎた12日の未明だと考えています。理由は3つです。
1つめは、NEXCO自身が書いた開始見込みが12日0時以降だからです。気象庁の予報では、そのころ台風の中心はもう関東より西にあります。2つめは、雨量の予想が11日12時から12日12時までの24時間で区切られていることです。ピークは11日の夕方から夜で、そこから積み上がった量が効いてくるのは日付をまたいでからになります。
3つめは、その時間帯が帰省の出発とぶつかることです。渋滞を避けて夜中に走り出す人ほど、雨が積み上がりきったところに入っていきます。11日の夜に「台風は過ぎたな」と思って出発するのが、いちばん判断を誤りやすい形だと見ています。
生活・仕事にどう効くか
- 8月11日夜〜12日朝の移動:稲敷IC〜大栄JCTが止まると、途中の稲敷東IC・神崎IC・下総ICを含む4区間ぶんがまとめて落ちる。圏央道で茨城側から千葉・成田方面へ直接抜けられなくなる。
- 迂回にかかる時間:大栄JCTから先の圏央成田IC方面は令和8年秋頃の開通予定でまだ通れないため、迂回は一般道か、都心側を回る大回りになる。
- 通行止めに当たったときの料金:事故などの突発的な通行止めでは乗継調整があり、指定のICで降りて一般道を回り乗り直せば通しの料金になる。ETC車は料金所の表示器が通常料金のままで、請求時に調整後の額になる。
結局どうすればよいか
- 8月11日夜から12日朝に圏央道を使うなら、出発前に道路交通情報サイト「ドラとら」(drivetraffic.jp)か公式X(@e_nexco_kanto)で規制を確認する
- 通行止めに当たったら、ETC車は流出も再流入も無線で通り、全行程で同じETCカードを使う。現金の人は流出する料金所で「乗継証明書」を受け取る
- 大栄JCTから先が未開通なので、一般道の迂回を前提に到着時刻を組み直す。夜間は一般道の給油所も閉まる
- NEXCOの発表は「8月10日16時00分時点」の時点もの。気象庁の関東甲信地方気象解説情報も更新されるので、寝る前にもう一度見る
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
自分の場合を調べる(無料ツール)
公式出典
- NEXCO東日本 関東支社「8月11日(火)から12日(水)にかけて台風15号の影響により関東地方を中心に大雨の予報が出ております 高速道路は通行止めとなる可能性があります!(8月10日16時00分発表)」(2026年8月10日発表)
- 気象庁「関東甲信地方気象解説情報(台風第15号)」2026年8月10日11時17分発表(2026年8月10日発表)
- 気象庁 台風情報(台風第15号・2026年8月10日15時50分発表)(2026年8月10日発表)
- NEXCO中日本 よくあるご質問「通行止めによりいったん高速道路を降り、再度乗り継いだ場合の料金調整について教えてください。」(2026年8月10日発表)
- NEXCO東日本「圏央道(大栄JCT〜松尾横芝)の開通予定」(2026年8月10日発表)
- NEXCO東日本 つくば工事事務所「【C4】首都圏中央連絡自動車道 内外回り 牛久阿見IC〜稲敷IC間 夜間通行止めのお知らせ」(乗継調整の対象IC)(2026年6月26日発表)
更新履歴
- 2026年8月10日 初版を公開
※本記事は2026年8月10日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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