仕事を探す人が雇用の動きを見る指標、9月の完全失業率は2.4%となり、前月から0.1ポイント下がりました。ただし、全国の失業率低下だけで希望する職種の採用が増えたとは判断できません。
[経済] この記事の要点
2026年10月30日 発表 (2026年10月31日 更新)
- 仕事探しや雇用の動きを統計で確認する人
9月の率と人数
| 指標 | 2026年9月 | 比較相手と変化 |
|---|---|---|
| 完全失業率(季節調整値) | 2.4% | 前月比0.1ポイント低下 |
| 就業者数(原数値) | 6896万人 | 前年同月比33万人増 |
| 完全失業者数(原数値) | 169万人 | 前年同月比15万人減 |
| 雇用者数(原数値) | 6265万人 | 前年同月比64万人増 |
総務省統計局が10月30日に公表したのは、2026年9月分の労働力調査です。見出しに出る2.4%は、季節による動きを調整した完全失業率で、8月の2.5%から0.1ポイント下がりました。10月の雇用状況を直接集計した数字ではありません。
就業者数は前年同月を33万人上回り、2か月連続の増加でした。完全失業者数は前年同月より15万人少なく、2か月連続の減少です。表に並ぶ率と人数は比較相手が異なるため、見出しを省いて数字だけを引用すると変化を取り違えます。

画像の出典
前月比と前年比
「2.4%、169万人」を一つの計算として扱わないことが、今回の数字を読む出発点です。2.4%は季節調整値、169万人は原数値です。率の前月差と人数の前年同月差を、一続きの同じ比較と読むことはできません。
季節調整値だけで前月と比べると、完全失業者数は167万人で10万人減、就業者数は6868万人で34万人増です。前年の同じ月と比べる原数値とは別の欄に載っています。どちらかが間違いなのではなく、使う場面が異なります。
| 見たい変化 | 今回使う欄 |
|---|---|
| 8月から9月への動き | 季節調整値の前月比 |
| 前年9月との人数の違い | 原数値の前年同月比 |
| 雇用者の内訳 | 正規・非正規など、同じ集計条件の欄 |
例えば「失業者が前月より15万人減った」と書くと、公式の比較と合いません。15万人減は前年同月との比較です。前月との比較で使う季節調整値は10万人減です。ニュースを家族や職場で共有するときも、比較する月と単位を添えられます。
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