🗨️「台風25号、東京都のなかでいちばん荒れるのはどこ?」
気象庁が20日6時24分に出した東京都の解説情報を読むと、数字が別格なのは伊豆諸島です。21日は最大瞬間50メートル、波9メートル、24時間雨量400ミリ。同じ東京都でも東京地方は瞬間35メートル・波2.5メートルなので、都内といっても別の天気になります。山は伊豆諸島が21日昼前から、東京地方が21日昼過ぎからです。
[災害] この記事の要点
2026年9月20日 発表
- 大島・三宅島・八丈島など伊豆諸島に住んでいる人、21日〜22日に島へ渡る予定の人
- 東京地方(23区・多摩)で低い土地や地下施設のそばに住んでいる人
- 21日から22日にかけて東京都内で移動の予定がある人
同じ東京都で、風の瞬間値が15メートル違う
東京都の気象解説情報は、東京地方・伊豆諸島北部・伊豆諸島南部・小笠原諸島の4つに分けて数字を出します。21日の風の予想を並べると、都内といっても別の天気になることが分かります。
| 区分 | 21日 最大風速 | 21日 最大瞬間風速 |
|---|---|---|
| 伊豆諸島南部 | 35メートル | 50メートル |
| 伊豆諸島北部 | 30メートル | 45メートル |
| 東京地方 | 23メートル | 35メートル |
気象台はこの風について、次のように書いています。数値だけでは伝わらないので、原文のまま引きます。
伊豆諸島では、21日昼前から夜遅くにかけて、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。東京地方では、21日夜のはじめ頃から22日はじめにかけて非常に強い風が吹き、台風の進路や発達の程度によっては、暴風となる可能性があります。
気象庁 東京都気象解説情報(台風第25号)2026年9月20日6時24分発表
電柱の倒壊に触れるのは、最大瞬間風速が50メートル級になるときの決まった書き方です。東京地方のほうは「非常に強い風」で、暴風になるかどうかはまだ「可能性」の段階です。ここが伊豆諸島と東京地方を分ける線になります。
台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの
風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。
窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。
土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
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雨は2倍、波は3倍以上の差
雨と波も同じように離れています。24時間降水量は2つの期間で出ていて、山は21日6時から22日6時までです。
| 区分 | 20日6時〜21日6時 | 21日6時〜22日6時 | 21日の波 |
|---|---|---|---|
| 伊豆諸島南部 | 250ミリ | 400ミリ | 9メートル |
| 伊豆諸島北部 | 250ミリ | 400ミリ | 8メートル |
| 東京地方 | 120ミリ | 200ミリ | 2.5メートル |
波の9メートルは、気象台の言葉では「猛烈なしけ」にあたります。伊豆諸島では20日昼前からすでに、うねりを伴う大しけが始まる予想です。うねりは風より先に届くので、島の港で風の弱さを確かめても判断にはなりません。
東京地方で名指しされたのは「地下施設」
東京地方について、気象台はこう書いています。
東京地方では、21日昼過ぎから夜遅くにかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地や地下施設への浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
気象庁 東京都気象解説情報(台風第25号)2026年9月20日6時24分発表
「地下施設」という語が入るのは、1時間60ミリの雨が予想されているときです。60ミリは下水の処理能力を超える強さで、地下駐車場・半地下の住戸・地下鉄の出入口に水が向かいます。同じ都内でも、地形が低いところと坂の下は21日の昼過ぎからが山になります。
なお伊豆諸島では、暴風と高波に加えて「塩害に注意」も書かれています。海水が風で運ばれて屋外の金属や電気設備に付くと、雨が上がってから停電や腐食が出ることがあります。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
21日の時間の進み方
解説情報から、時間帯を拾って並べます。伊豆諸島と東京地方では、山の来る時刻が半日近くずれます。
| いつ | 伊豆諸島 | 東京地方 |
|---|---|---|
| 20日夕方〜 | 土砂災害に厳重警戒 | ― |
| 20日夜のはじめ頃〜 | ― | 激しい雨・非常に激しい雨 |
| 21日昼前〜夜遅く | 暴風・高波に厳重警戒 | ― |
| 21日昼過ぎ〜夜遅く | ― | 土砂災害に厳重警戒 |
| 21日夜のはじめ頃〜22日はじめ | ― | 非常に強い風・波が高くなる |
台風の中心は20日3時の時点で日本の南にあり、中心気圧970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートル。中心から半径110キロ以内が風速25メートル以上の暴風域です。この暴風域を伴ったまま北上して、21日午後に伊豆諸島付近へ進む見込みです。
島に住んでいる人にとっては、21日の昼前に入ってから動くのでは遅くなります。動けるのは20日のうちです。
生活・仕事にどう効くか
- 風:21日の予想最大風速は伊豆諸島南部35メートル(最大瞬間50メートル)、北部30メートル(同45メートル)。東京地方は23メートル(同35メートル)で、同じ都内でも瞬間風速に15メートルの差がつく。
- 雨:21日6時から22日6時までの24時間降水量は伊豆諸島400ミリ、東京地方200ミリ。1時間降水量は伊豆諸島70ミリ、東京地方60ミリの予想。
- 海:21日の波は伊豆諸島南部9メートル、北部8メートル、東京地方2.5メートル。船で島へ渡る予定は20日のうちに見直す判断が要る。
結局どうすればよいか
- 伊豆諸島は21日昼前から夜遅くが本番。飛ぶものの片づけは20日の日中までに終わらせる
- 東京地方は「低い土地や地下施設への浸水」が名指しされている。地下駐車場の車は21日の昼までに地上へ出す
- 島へ渡る船・飛行機の予定は20日中に運航会社の発表を確認する。波9メートルは欠航になる水準
- 次の解説情報は20日17時頃。連休の移動はそれを見てから決める
公式出典
- 気象庁 東京都気象解説情報(台風第25号)2026年9月20日6時24分発表(2026年9月20日発表)
- 気象庁 台風情報(2026年9月20日発表)
更新履歴
- 2026年9月20日 初版を公開
※本記事は2026年9月20日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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