🗨️「日本で1時間に降った雨の最大はどれくらいですか」
気象庁の歴代全国ランキングで、1時間降水量の1位は153ミリです。千葉県の香取(1999年10月27日)と長崎県の長浦岳(1982年7月23日)が並んでいます。上位20地点のうち6地点は10月と11月の記録で、強い雨は夏だけのものではありません。
[災害] この記事の要点
2026年10月17日 発表
- 強い雨の予報を見て、過去の最大がどれくらいか知りたい人
- 「1時間に何ミリ」でどんな雨になるかを知りたい人
- 家の前の道や車庫に水が入らないか心配な人
1時間降水量の歴代ランキング
気象庁は「歴代全国ランキング」で、全国の観測地点それぞれの観測史上1位の値を並べ、1時間降水量の上位20地点を公表しています。1位は153ミリで、千葉県の香取と長崎県の長浦岳が並んでいます。
| 順位 | 都道府県 | 地点 | 1時間降水量 | 起日 | 現在の観測 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 千葉県 | 香取 | 153ミリ | 1999年10月27日 | ○ |
| 1 | 長崎県 | 長浦岳 | 153ミリ | 1982年7月23日 | ○ |
| 3 | 沖縄県 | 多良間 | 152ミリ | 1988年4月28日 | 廃止 |
| 4 | 熊本県 | 甲佐 | 150.0ミリ | 2016年6月21日 | ○ |
| 4 | 高知県 | 清水 * | 150.0ミリ | 1944年10月17日 | ○ |
| 6 | 新潟県 | 下関 | 149.0ミリ | 2022年8月4日 | ○ |
| 6 | 高知県 | 室戸岬 * | 149.0ミリ | 2006年11月26日 | ○ |
| 8 | 福岡県 | 前原 | 147ミリ | 1991年9月14日 | ○ |
| 9 | 富山県 | 上市 | 146.5ミリ | 2024年8月25日 | ○ |
| 9 | 愛知県 | 岡崎 | 146.5ミリ | 2008年8月29日 | ○ |
| 11 | 沖縄県 | 仲筋 | 145.5ミリ | 2010年11月19日 | ○ |
| 12 | 東京都 | 青ヶ島 | 145.0ミリ | 2022年10月14日 | ○ |
| 12 | 和歌山県 | 潮岬 * | 145.0ミリ | 1972年11月14日 | ○ |
| 14 | 鹿児島県 | 古仁屋 | 143.5ミリ | 2011年11月2日 | ○ |
| 15 | 山口県 | 山口 * | 143.0ミリ | 2013年7月28日 | ○ |
| 16 | 千葉県 | 銚子 * | 140.0ミリ | 1947年8月28日 | ○ |
| 17 | 宮崎県 | 宮崎 * | 139.5ミリ | 1995年9月30日 | ○ |
| 18 | 三重県 | 宮川 | 139ミリ(資料不足値) | 2004年9月29日 | ○ |
| 18 | 沖縄県 | 与那覇岳 | 139ミリ | 1980年9月24日 | 廃止 |
| 18 | 三重県 | 尾鷲 * | 139.0ミリ | 1972年9月14日 | ○ |
地点名の「*」は気象台などの地点、それ以外はアメダスです。「資料不足値」は、統計に使う観測の一部が欠けている値として気象庁が印を付けているものです。6位の「下関」は新潟県の地点で、山口県の下関市ではありません。アメダスの統計は1976年からなので、それより前の大雨はこの表の多くの地点に入っていません。
表の起日を月で見ると、意外なことに夏に固まっていません。20地点のうち、香取・室戸岬・仲筋・青ヶ島・潮岬・古仁屋の6地点は10月か11月の記録です。「夕立の季節が過ぎれば一時間に100ミリを超える雨は来ない」という思い込みは、この表では通りません。
乾かすときと、次の雨の前に
床上でも床下でも、乾かすのに約1か月かかります。そのあいだ風を送り続ける道具と、次の雨で水を玄関から入れないための道具です。
床をはがしたあとの床下や壁の中は、窓を開けるだけでは空気が動きません。床の開口部に向けて風を送り続けると、乾くまでの1か月を短くできます。
土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。
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主要都市のいちばん強い雨
全国の上位20には大都市がほとんど入っていません。ただし都市にも、それぞれの観測史上1位があります。気象庁の地点別の「観測史上1〜10位の値」から、14都市の1時間降水量と日降水量(1日の合計)の1位を並べました。
| 都市 | 1時間降水量 | 起日 | 日降水量 | 起日 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 50.2ミリ | 1913年8月28日 | 207.0ミリ | 1981年8月23日 |
| 青森 | 67.5ミリ | 2000年7月25日 | 208.0ミリ | 2007年11月12日 |
| 仙台 | 94.3ミリ | 1948年9月16日 | 312.7ミリ | 1948年9月16日 |
| 新潟 | 97.0ミリ | 1998年8月4日 | 265.0ミリ | 1998年8月4日 |
| 東京 | 88.7ミリ | 1939年7月31日 | 371.9ミリ | 1958年9月26日 |
| 横浜 | 92.0ミリ | 1998年7月30日 | 287.2ミリ | 1958年9月26日 |
| 長野 | 63.0ミリ | 1933年8月13日 | 132.0ミリ | 2019年10月12日 |
| 名古屋 | 104.5ミリ | 2026年9月8日 | 428.0ミリ | 2000年9月11日 |
| 大阪 | 77.5ミリ | 2011年8月27日 | 250.7ミリ | 1957年6月26日 |
| 広島 | 79.2ミリ | 1926年9月11日 | 339.6ミリ | 1926年9月11日 |
| 高松 | 68.5ミリ | 1998年9月22日 | 210.5ミリ | 2004年10月20日 |
| 福岡 | 96.5ミリ | 1997年7月28日 | 307.8ミリ | 1953年6月25日 |
| 鹿児島 | 104.5ミリ | 1995年8月11日 | 375.0ミリ | 2019年7月3日 |
| 那覇 | 110.5ミリ | 1998年7月17日 | 468.9ミリ | 1959年10月16日 |
名古屋の1時間104.5ミリは2026年9月8日の記録で、ことしの値です。都市の1位でも、古いものばかりではありません。統計を始めた年は都市ごとに違うので、同じ年数で比べた表ではない点に注意してください。全国の日降水量の1位は、神奈川県の箱根で922.5ミリ(2019年10月12日)です。
1時間に何ミリで、何が起きるか
気象庁の「雨の強さと降り方」は、1時間雨量ごとに、人が受ける印象と屋外の様子を示しています。ランキングの150ミリ前後は、この表のいちばん下の段(80ミリ以上)の、およそ2倍の強さです。
| 1時間雨量 | 予報用語 | 人の受けるイメージ | 屋外・車の様子 |
|---|---|---|---|
| 10以上20未満 | やや強い雨 | ザーザーと降る | 地面一面に水たまりができる |
| 20以上30未満 | 強い雨 | どしゃ降り | ワイパーを速くしても見づらい |
| 30以上50未満 | 激しい雨 | バケツをひっくり返したように降る | 道路が川のようになる。高速走行時はブレーキが効かなくなる(ハイドロプレーニング現象) |
| 50以上80未満 | 非常に激しい雨 | 滝のように降る(ゴーゴーと降り続く) | 水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる。車の運転は危険 |
| 80以上 | 猛烈な雨 | 息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる | (同上) |
30ミリを超えると、道路が川のようになります。家の前の道が低いと、この段階で側溝からあふれた水が敷地に入ってくることがあります。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
50ミリ以上の雨は約1.5倍に
気象庁は全国のアメダスの観測から、強い雨が1年に何回起きたかを1,300地点あたりに換算して公表しています。最近10年間(2016〜2025年)と、統計を始めた最初の10年間(1976〜1985年)の平均を比べると、次のとおりです。
| 1時間降水量 | 1976〜1985年の平均 | 2016〜2025年の平均 | 増え方 |
|---|---|---|---|
| 50ミリ以上 | 約226回 | 約340回 | 約1.5倍 |
| 80ミリ以上 | 約14回 | 約25回 | 約1.8倍 |
| 100ミリ以上 | 約2.2回 | 約4.4回 | 約2.0倍 |
強い雨ほど増え方が大きくなっています。気象庁は、アメダスの観測期間が約50年と短いため、地球温暖化との関係をより確実に評価するにはデータの蓄積が必要だとしています。いっぽうで、強い雨の回数が増えていること自体は、統計的に意味のある変化として示しています。

1時間に50ミリを超える雨では、川があふれる前に、下水や側溝が水をさばききれなくなって、道路や低い土地に水がたまることがあります。これが内水氾濫で、川から離れた場所でも起きます。
雨のたびに水がたまる道は、市区町村ごとに場所が決まっています。全国の冠水しやすい場所は道路冠水マップ どこで見られるの?から市区町村別の記事へたどれます。玄関や車庫に水を入れないための止水板は、区や市によって補助があり、止水板 補助金/区と市の一覧にまとめています。
よくある質問
Q. 日本で1時間に降った雨の最大はどれくらいですか。
A. 気象庁の歴代全国ランキングでは153ミリで、千葉県の香取(1999年10月27日)と長崎県の長浦岳(1982年7月23日)が並んで1位です。
Q. 1時間降水量50ミリ以上の雨は、年に何回ありますか。
A. 全国のアメダスを1,300地点あたりに換算して、最近10年間(2016〜2025年)の平均で約340回です。1976〜1985年の平均(約226回)の約1.5倍です。
Q. 1時間に何ミリから危ないですか。
A. 気象庁の表では、30ミリ以上で道路が川のようになり、50ミリ以上で車の運転が危険、80ミリ以上は「猛烈な雨」です。
Q. 東京で観測された1時間降水量の最大はいくつですか。
A. 気象庁の東京の地点では88.7ミリ(1939年7月31日)です。日降水量の最大は371.9ミリ(1958年9月26日)です。
生活・仕事にどう効くか
- 記録を見るとき:1位は香取と長浦岳の153ミリ。上位20のうち6地点が10月・11月。
- 予報の数字を見るとき:30ミリ以上で道路が川のようになり、50ミリ以上で車の運転が危険。
- これからの雨:1時間50ミリ以上の雨は、1976〜1985年の平均の約1.5倍に増えた。
結局どうすればよいか
- 表で、近い地点や住んでいる都市の記録を見る
- 予報の1時間雨量を、気象庁の「雨の強さと降り方」の表と照らす
- 家のまわりの冠水しやすい場所と内水の浸水想定を確かめる
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 気象庁 歴代全国ランキング(2026年10月17日発表)
- 気象庁 過去の気象データ検索(観測史上1〜10位の値)(2026年10月17日発表)
- 気象庁 雨の強さと降り方(2026年10月17日発表)
- 気象庁 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化(2026年10月17日発表)
更新履歴
- 2026年10月17日 初版を公開
※本記事は2026年10月17日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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