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中古住宅の引渡しで確認するのは、渡された鍵の本数だけではありません。もともとの本数、紛失や複製の有無、交換する範囲と費用を売買の資料へそろえておくと、受け取ったあとに残る不安を減らせます。
2026年10月30日に公式資料を確認。個別の条件は契約書・管理規約と担当者の回答を照合してください。
残っている数と元の数
玄関の鍵を数えるときは、手元に残っている数と、元からある数を分けます。設備表に4本と記載されていても、元は5本で1本を紛失しているのか、最初から4本だったのかで確認したい内容が変わります。数が合って見えても、経緯までは分かりません。
「不足分の合鍵を作れば、紛失前と同じになる」とは限りません。合鍵を足しても、なくした鍵がその場所で使える状態は残るからです。紛失が分かった段階で仲介会社へ伝え、買主に説明する内容と、交換を行うかを話し合います。
| 確認欄 | 残しておく内容 |
|---|---|
| 元の本数 | 引渡し時の受領記録・交換時の資料 |
| 現在ある本数 | 売主、家族、管理用などの保管先 |
| 紛失・複製 | 分かる範囲の経緯と未確認の点 |
| 交換予定 | 対象、費用、実施日、引渡し後の本数 |
鍵の形が似ていても、玄関、勝手口、物置、ポストのどれか分からないまま一袋で渡すと、受取側は確認しにくくなります。用途が分かる形でまとめますが、防犯上、外へ持ち出す札へ住所や部屋番号を詳しく書かないよう配慮してください。
公式相談の事例
公益財団法人不動産流通推進センターが運営する不動産ジャパンには、新たに作った5本のうち1本を売主が紛失し、残りと合鍵で引き渡そうとする相談が掲載されています。回答は、残った本数だけの表示ではなく、紛失の事情と交換内容を説明・書面化する考え方を示しています。
この事例の5本という数を、すべての住宅で必要な法定本数と読むことはできません。物件で約束した状態と、なくした鍵が残す問題を確認するための事例です。中古戸建てや別の錠前なら、元の付属本数も契約条件も違います。

画像の出典
写真:PNW Production(ピーエヌダブリュー・プロダクション) / Pexels。写真掲載ページ・Pexels License(ペクセルズ・ライセンス)。
個別の取引では、契約前か契約後か、既に説明された事情、設備表や特約の内容を見ます。「どんな契約でも必ず売主負担で交換する」と一律には決めず、契約条件と説明内容をそろえて仲介会社へ確認してください。
交換範囲を確かめる
交換をするなら、鍵そのものの追加と、鍵穴側のシリンダー交換を分けて見積もりを確認します。渡す本数だけが増える作業なのか、なくした古い鍵では開かない状態へ変える作業なのかを、依頼先へ明確に伝えます。
マンションでは、玄関と共用エントランスで同じ鍵を使う仕組みや、管理側への届出が必要な場合があります。購入者が外観だけで部品を選んだり、管理規約を確認せず工事を発注したりせず、管理会社とメーカー・施工業者の案内を確かめます。
| 種類 | 確認先で聞くこと |
|---|---|
| 玄関の物理鍵 | シリンダーの交換範囲と新しい鍵の本数 |
| 共用部と兼用 | 共用エントランスとの対応、管理側の手続 |
| カード・電子キー | 登録済みの媒体と不要な登録の扱い |
| リモコン等 | 渡す個数と作動確認の方法 |
電子錠やスマートロックでは、物理鍵の受領だけでなく、登録者やアプリ側の権限を引き渡す手続が関係することがあります。製品の公式手順と管理側の規則を確認し、旧所有者の登録をどう扱うか、誰がいつ作業するかを決めます。ここで特定製品共通の初期化操作を決めつけることはできません。
契約前に書面へそろえる
紛失が判明したら、交換するか、誰が費用を持つか、工事を引渡し前に終えるか、終わらない場合はどうするかを確認します。口頭で交換すると聞いたままにせず、仲介会社へ、契約書や設備表などのどこへ記録するかを相談してください。
見積額には、部品、工事、出張、追加の鍵やカードなどが含まれるかを確認します。夜間や至急の対応で条件が変わるなら、その条件も依頼前に聞きます。記事では個別の料金を確認していないため、相場の数字を置いて工事代を決めることはしていません。
既に契約済みなら、手元の契約書と設備表を開いて、引き渡す対象と約束した状態を確認します。判断が分かれる場合は、担当者への連絡日時、説明された内容、交換見積もりを保存し、契約資料と一緒に相談できる状態にします。
売主が保管先を家族へ確認する際も、住所付きの鍵写真や細かい鍵番号を広く送らないようにします。必要な相手と確認する情報に絞り、公開の掲示板やSNSで紛失を探す形にしないことが、引渡し前の整理にもつながります。
引渡し当日の記録
当日は、用途ごとの本数、動作確認、受領した付属品を一覧にし、書面の記載と見比べます。交換した場合は、新しい鍵の本数だけでなく、作業日や対象が分かる資料も受け取ります。開閉の確認は担当者と立ち会い、締め出しが起きない方法で行ってください。
入居後に家族用の複製を作る場合も、許される方法をメーカーや管理側へ確かめ、作った本数を記録します。登録カードを追加したときも同じです。手元にある数が、次に引き渡すときの確認材料になります。
引渡しの安心は、本数だけで完成するものではありません。元の数、今ある数、なくしたものへの対応が一続きで説明でき、買主と売主が同じ内容を確認できているかを着地点にします。
確認に使った資料は、契約条件と管理側からの回答を同じフォルダへ保存しておくと、引渡し直前に見返せます。最新版の日付が分かるようにし、未回答の条件を、確認済みの項目と分けておきます。
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