「地方だけの話」ではありませんでした
この調査でいちばん意外なのは、赤字の広がり方です。
| エリア | 赤字企業の割合 |
|---|---|
| 地方 | 4社に1社(約25%) |
| 首都圏 | 2割超 |
地方のほうが厳しいのは予想どおりですが、首都圏でも5社に1社以上が赤字です。交通量が多いから安泰、という構図にはなっていません。地価・人件費・設備の更新費が重い分、都市部には都市部の苦しさがある、ということになります。
住む場所を選ぶときに、1つ増える確認事項
ここからは住まいの話です。地方や郊外で物件を見るとき、駅までの距離やスーパーまでの距離は誰でも確認します。給油所までの距離を見る人は、あまりいません。
ところが車がないと成立しない土地では、ここが効きます。片道15分かけて給油に行く生活は、毎週のことになると負担です。冬に灯油を使う地域なら、配達をしてくれる業者が残っているかどうかも同じ話になります。
地図アプリで最寄りの給油所を調べるのは1分で済みます。物件を見に行く前に、一度やっておく価値があります。
遠出のときに気をつけること
もう1つ、旅行や帰省で地方を走るときの話です。営業時間が短くなっている店が増えています。夜間は閉まる、日曜は休む、セルフのみになる。看板は立っていても、行ってみたら入れられないということが起こります。
高速道路を降りてから目的地までが長い行程なら、降りる前に入れておくのが確実です。残量が半分を切ったら次のスタンドで入れる、くらいの余裕を持っておくほうが安心できます。
なお、この記事の件数と赤字比率は、いずれも帝国データバンクの調査(集計は2026年8月31日まで)によるものです。
生活・仕事にどう効くか
- 退出のペース:2026年1〜8月で144件(倒産19・休廃業解散125)。1〜8月としては過去10年で最多の水準。
- 赤字の広がり:地方は4社に1社が赤字。首都圏でも赤字が2割を超える。都市部なら安泰という構図ではない。
- 10年の積み上がり:過去10年の累計で1,700社超が退出。1軒ずつの閉店が積み上がった結果として、給油までの距離が伸びている。
結局どうすればよいか
- 地方の物件を見に行くとき、最寄りの給油所までの距離を地図で確認しておく
- 冬に灯油を使う地域なら、配達をしてくれる業者が近くにあるかを先に調べる
- 遠出のときは「次のスタンドまで何km」を意識する。夜間や日曜に閉まっている店も増えている
公式出典
- 帝国データバンク「地方で消えるガソスタ 倒産・廃業、5年連続で増加 10年で1700社が消滅」(2026年9月12日発表)
- 資源エネルギー庁 給油所(サービスステーション)に関する情報(2026年9月12日発表)
更新履歴
- 2026年9月12日 初版を公開。件数・赤字比率はいずれも帝国データバンクの調査による(集計は2026年8月31日まで)
※本記事は2026年9月12日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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