渡れなかったのは車だけだった
この橋は、車道とは別に「伊達橋歩道橋」(263メートル)を持っています。2023年10月25日の記者発表には、仮橋開通後の案内としてこう書かれていました。
歩行者及び自転車は引き続き伊達橋歩道橋を通行ください。
国土交通省東北地方整備局 福島河川国道事務所 2023年10月25日 記者発表
つまり4年半のあいだ、歩く人と自転車はずっと渡れていました。渡れなかったのは車です。交通量は1日14,249台(平成27年道路交通センサス)。その全部が2022年3月16日から1年7か月ゼロになりました。
仮橋が開通した日の混み方も資料に残っています。開通の待機場所として指定されたのはヨークベニマル伊達店の駐車場南側と北福島医療センターの関係者駐車場でした。スーパーと病院の駐車場に車を並ばせた、という距離感がそのまま生活圏の近さです。
誰が直したのか=福島県ではなく国
国道399号は福島県が管理する道路です。それなのに復旧を担当したのは国土交通省でした。道路法第13条第3項の「権限代行」という仕組みで、2022年4月1日に福島県知事が要請し、4月8日に決定しています。
同じ地震では近くの橋も被災しました。伊達崎橋(主要地方道浪江国見線・橋長303.1メートル・1961年架設)は国による直轄診断、昭和大橋(桑折町道107号・291.1メートル・1993年架設)は福島県の権限代行で、こちらは道路法第17条第8項の法改正後、全国で初めての適用でした。
⚠️ 大型車の通行制限について「除外」の記述があるのは伊達崎橋の応急復旧の話で、伊達橋のものではありません。混同しやすいので分けて読んでください。伊達橋の重量制限は一次情報に記載がありません。
まだ発表されていないこと
この記事を書いた時点で、次の4つは公式に出ていません。推測で埋めずに並べておきます。
- 9月27日という日付そのもの… 国土交通省・伊達市のどちらのページにもない
- 切り替えの時刻… 仮橋のときは「11時」と明記されていたが、今回は未発表
- 「本格運用」が何を指すか… 定義の説明がない
- 仮橋の撤去時期と、歩道橋の今後… いずれも記載なし
時刻まで知りたい場合は、福島河川国道事務所の記者発表ページを直前にもう一度見るのが確実です。仮橋のときも開通の4日前に発表が出ました。
生活・仕事にどう効くか
- いつから車が通っているか:新しい橋への切り替えは令和8年8月25日に1車線、9月1日に2車線。9月27日は「開通の日」ではなく、現道との接続部の工事が終わる日である可能性が高い(ただし発表文がないので断定はできない)。
- 橋そのものが別物になった:橋長288.0メートル→290.0メートル、幅員7.0メートル→8.0メートル、形式は4径間連続ワーレントラス橋→鋼床版4径間連続鋼箱桁橋。直したのではなく上部工を丸ごと架け替えている。
- 渡れなかったのは車だけ:通行止めの間も歩行者と自転車は伊達橋歩道橋(263メートル)を通っていた。車は2022年3月16日から2023年10月29日の仮橋開通まで1年7か月渡れなかった。
結局どうすればよいか
- 9月27日の切り替え時刻はまだ発表されていない。時刻を知りたいなら福島河川国道事務所の記者発表を見る
- 2023年10月の仮橋開通のときは開通時刻が11時と事前に発表された。同じ形の発表が出るかを待つ
- 歩行者と自転車の通り道(伊達橋歩道橋)が今後どうなるかは一次情報に記載がない
- 仮橋の撤去時期も発表されていない。当面は現地の案内に従う
公式出典
- 国土交通省 東北地方整備局 福島河川国道事務所「国道399号 伊達橋 災害復旧」(工事進捗 令和8年9月1日ほか)(2026年9月20日発表)
- 福島県伊達市「一般国道399号『伊達橋』被災における経過」(2026年8月6日発表)
更新履歴
- 2026年9月20日 初版を公開
※本記事は2026年9月20日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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