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横浜市 津波 どこまで来るの?

横浜市で津波の浸水が想定されているのは、関内・山下町から横浜駅のまわり、鶴見区の生麦・大黒町、金沢区の平潟湾まわりです。町・字の代表点で見ると、市内1,694のうち384が神奈川県の津波浸水想定(最大クラス)の範囲に入ります。

ただし、横浜の津波は高さより広さに出ます。県の想定の最大津波高は区ごとに3.7〜4.4mで、浸水面積は鶴見区15.0km²、中区11.7km²まで広がります。

先に結論

  • ✓ 最大津波高は磯子区4.4m・金沢区4.3m・中区3.7m(県の想定・2015年)。最大の波は金沢区74分、中区126分
  • ✓ 市が避難の基準にしているのは県の2012年の「慶長型地震」で、最大津波高 約4.0m・満潮時の海抜 約4.9m
  • ✓ 津波避難施設は民間99・公共90。市は横浜駅・関内の地下街を「いずれも津波浸水区域内」としている

いま津波警報・注意報が出ているなら

この記事は平時に読む想定の地図です。いま出ている警報と予想の高さは気象庁の津波情報(予報区「東京湾内湾」)、避難指示は市の防災情報で確かめてください。海や川の近くにいるなら、読むより先に高い所へ。

目次

横浜市で津波が来る範囲

横浜市の津波浸水想定(最大クラス)の深さを色で示した地図
濃い色ほど深い想定です。隣の市町村も写っています

範囲に入る384のうち167が中区です。関内・伊勢佐木町・山下町を中心に、中区の町・字の約3分の2が範囲に入ります。続くのは南区62、鶴見区58、神奈川区30、西区26です。

表には0.5〜3mの色が付く町・字を載せました。横浜駅まわりの北幸・南幸・高島、鶴見区の生麦一〜五丁目、金沢区の平潟町・柳町・白帆などです。南区の62はすべて淡い色(1m未満)で、表には入れていません。

横浜市の津波浸水想定の拡大図(関内と横浜駅のまわり)
関内と横浜駅のまわり。代表点が範囲に入る町が駅の東西と関内に広がる

拡大図で見ると、関内・伊勢佐木町から山下町、横浜駅の西口側まで0.5〜3mの色が続きます。みなとみらいの埋め立て地は、大半が色なしか0.5m未満です。

表で新港二丁目だけが5〜10mなのは、代表点が新港の中の小さな濃い色の区画に当たったためです。新港の大半は0.5〜3mの色です。

横浜市の区ごとに、津波の浸水が想定される町・字の数を深さ別に数えたグラフ
市内1694の町・字の代表点で数えました
町・字 区 想定の深さ(代表点)
朝日町一丁目 鶴見区 0.5〜3m
大黒ふ頭 鶴見区 0.5〜3m
大黒町 鶴見区 0.5〜3m
安善町一・二丁目 鶴見区 0.5〜3m
生麦一・二・三・四・五丁目 鶴見区 0.5〜3m
鶴屋町一・二・三丁目 神奈川区 0.5〜3m
宝町 神奈川区 0.5〜3m
恵比須町 神奈川区 0.5〜3m
千若町二・三丁目 神奈川区 0.5〜3m
鈴繁町 神奈川区 0.5〜3m
瑞穂町 神奈川区 0.5〜3m
橋本町一・三丁目 神奈川区 0.5〜3m
新浦島町一・二丁目 神奈川区 0.5〜3m
出田町 神奈川区 0.5〜3m
守屋町二・三・四丁目 神奈川区 0.5〜3m
星野町 神奈川区 0.5〜3m
大野町 神奈川区 0.5〜3m
金港町 神奈川区 0.5〜3m
栄町 神奈川区 0.5〜3m
山内町 神奈川区 0.5〜3m
神奈川一丁目 神奈川区 0.5〜3m
子安通二・三丁目 神奈川区 0.5〜3m
北幸一・二丁目 西区 0.5〜3m
南幸一・二丁目 西区 0.5〜3m
高島二丁目 西区 0.5〜3m
平沼一丁目 西区 0.5〜3m
岡野二丁目 西区 0.5〜3m
西平沼町 西区 0.5〜3m
新港二丁目 中区 5〜10m
根岸町二丁目 中区 0.5〜3m
新港一丁目 中区 0.5〜3m
万代町一・二・三丁目 中区 0.5〜3m
海岸通四・五丁目 中区 0.5〜3m
真砂町一・二・三・四丁目 中区 0.5〜3m
相生町一・二・三・四・五・六丁目 中区 0.5〜3m
伊勢佐木町一・四丁目 中区 0.5〜3m
太田町一・三・四・五・六丁目 中区 0.5〜3m
小港町一丁目 中区 0.5〜3m
新山下一・二・三丁目 中区 0.5〜3m
扇町一・二・三丁目 中区 0.5〜3m
山下町 中区 0.5〜3m
弁天通五・六丁目 中区 0.5〜3m
南仲通三・四・五丁目 中区 0.5〜3m
尾上町一・二・三・四・五・六丁目 中区 0.5〜3m
本町二・三・四・五丁目 中区 0.5〜3m
不老町一・三丁目 中区 0.5〜3m
翁町一・二丁目 中区 0.5〜3m
末広町一・二丁目 中区 0.5〜3m
蓬莱町一・二・三丁目 中区 0.5〜3m
羽衣町一・二丁目 中区 0.5〜3m
住吉町一・二・三・四・五・六丁目 中区 0.5〜3m
港町一・二・四・五丁目 中区 0.5〜3m
千歳町 中区 0.5〜3m
長者町一・二・三・四・五丁目 中区 0.5〜3m
富士見町 中区 0.5〜3m
弥生町一・二丁目 中区 0.5〜3m
曙町一・二・三丁目 中区 0.5〜3m
常盤町一・二・三・四・五・六丁目 中区 0.5〜3m
元浜町二・三・四丁目 中区 0.5〜3m
北仲通二・三・四丁目 中区 0.5〜3m
横浜公園 中区 0.5〜3m
福富町東通 中区 0.5〜3m
吉田町 中区 0.5〜3m
磯子一・二丁目 磯子区 0.5〜3m
新杉田町 磯子区 0.5〜3m
東町 磯子区 0.5〜3m
原町 磯子区 0.5〜3m
西町 磯子区 0.5〜3m
六浦東一丁目 金沢区 0.5〜3m
六浦四丁目 金沢区 0.5〜3m
柳町 金沢区 0.5〜3m
海の公園 金沢区 0.5〜3m
町屋町 金沢区 0.5〜3m
乙舳町 金沢区 0.5〜3m
洲崎町 金沢区 0.5〜3m
平潟町 金沢区 0.5〜3m
白帆 金沢区 0.5〜3m
昭和町 金沢区 0.5〜3m
寺前一丁目 金沢区 0.5〜3m
柴町 金沢区 0.5〜3m
幸浦一丁目 金沢区 0.5〜3m
並木一丁目 金沢区 0.5〜3m
鳥浜町 金沢区 0.5〜3m
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深さは、国土交通省「位置参照情報」の町・字の代表点(およその中心)1点で、重ねるハザードマップの津波浸水想定(最大クラス)を読んだ値です。神奈川県の津波浸水想定(2015年3月公表、6月一部修正)を読んでいます。表は凡例の0.5〜3mの色が付く町・字で、淡い0.5〜1mの色の144は棒グラフの数にだけ入れています。代表点が範囲の外でも、町・字の中の低い所は範囲に入っていることがあります(ハザードマップで色がない場所の意味)。

中区山下町(想定0.5〜3m)

点は町のおよその中心です。市は浸水予測区域のうち人が多く訪れる場所として、山下公園に津波避難情報板を2か所置いています。

中区山下町をGoogleマップで開く ›

揺れた瞬間に、部屋の中で起きることを減らすもの

地震のけがの3〜5割は、屋内の家具類の転倒・落下・移動によるものです(東京消防庁)。壁にネジを打てない部屋でもできる手から並べます。

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東京消防庁の実験では、L型金具で壁に直接ネジ止めするのが最も効果が高いとされています。賃貸で壁に穴を開けられない部屋での代わりがこれです。家具の両端の側板部を、できるだけ奥で突っ張ります。天井側にも強度が要ります。

平安伸銅工業 家具転倒防止マット UEQ-303(30cm×3枚・突っ張り棒との併用向け)

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突っ張り棒だけだと効きが落ちます。同じ資料が、ポール式にはストッパー式や粘着マット式の併用をすすめています。マット単独でも効果は小さいので、上の棒と2つで1組と考えてください。

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お湯でも水でも作れて、袋のままおにぎりの形になります。断水すると鍋も食器も洗えません。洗い物の出ない形を先に入れておくと、水の減り方が変わります。

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飲料水は1人1日3L。4人家族の1週間分で84L=2Lボトル42本なので、6本入りだと7ケースぶんです。5年保存タイプなら入れ替えの手間が減ります。

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何メートルの津波が何分で来るか

神奈川県の津波浸水想定(2015年3月)では、横浜市内の最大津波高は磯子区4.4m、金沢区4.3m、鶴見区・神奈川区・西区3.9m、中区3.7mです(東京湾平均海面からの高さ)。

磯子区と金沢区は慶長型地震、ほかの4区は相模トラフ沿いの地震(西側モデル)で最大になります。最大の波が来るのは金沢区74分、磯子区79分、中区126分、鶴見区など128分です。

横浜市が避難対策の基準にしているのは、県が2012年3月に出した慶長型地震の想定です。市のガイドラインは最大津波高を約4.0m、満潮時に届く海抜を約4.9mとしています。

区 最大津波高 最大の波が来る時間 浸水面積
鶴見区 3.9m 128分 15.0km²
神奈川区 3.9m 128分 4.3km²
西区 3.9m 128分 2.7km²
中区 3.7m 126分 11.7km²
磯子区 4.4m 79分 5.2km²
金沢区 4.3m 74分 9.4km²
南区 — — 1.3km²
保土ケ谷区 — — 0.2km²

表は県の津波浸水想定(2015年)の値で、浸水面積は8区とも相模トラフ沿いの地震(中央モデル)で最大になります。南海トラフは内閣府の2025年3月の想定で6区とも最大3m、ケース①で1mの津波が来るのは金沢区57分、中区・磯子区63分です。

東京湾の津波は長く続きます。市のガイドラインは、東日本大震災のとき横浜港では「第1波が到達してから、1時間28分後に最大波が到達しています」と書いています。

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県の注記:「最大津波高さは、第二波以降の津波によって生じる場合があり、表に示す最大津波到達時間より前の津波によって、浸水を生じることがあります。」市のガイドラインも、津波は「数分で到達する場合もあります」と書いています。

横浜市に来た過去の津波

横浜市に来た過去の主な津波の年表
市・県・国・気象庁の資料から作成

県の津波浸水想定の検討部会の資料は、横浜の過去の津波の高さとして、元禄地震(1703年)の4m(野毛浦)、安政地震の2m(生麦)、関東大震災(1923年)の1m以下(本牧・金沢)を挙げています。

2011年3月11日は、気象庁の観測点「横浜」で最大1.6mを観測しました(17時37分、3月13日時点の速報値)。市の想定報告書は「東京湾内にも津波は到来したが浸水被害は生じなかった」と書いています。

浸水しなかった理由も、同じ報告書にあります。「堤防被害はなかったので」です。市の想定は、強い揺れや液状化で堤防が傷む可能性を考え、県と同じく「堤防を考慮しないこととした」計算です。

逃げる場所と、いま出ている情報

横浜市の津波避難施設は、協定を結んだ民間施設99と公共施設90です(2026年6〜7月時点の一覧)。野島公園と八景公園には津波避難タワーがあります。2011年度は55施設でした。

市の目安は「海抜5m以上の高台」か、鉄筋コンクリート造などの頑丈な建物の「3階以上」です。市は浸水が想定される区域から「概ね10分以内」に逃げられるよう、避難場所を増やしてきました。

  • 市の「避難対象区域図」(鶴見・神奈川・西・保土ケ谷・中・磯子・南・金沢の8区)で自宅の色を見る。金沢区は「金沢区津波ハザードマップ」(2025年4月・第5版)もある
  • 一覧の施設には受け入れ時間の決まった所がある。パシフィコ横浜は24時間、JR横浜タワーは7時〜23時
  • 横浜市防災情報Eメールか横浜市公式LINEで、区ごとの避難情報を受ける
  • 地下街にいるときは上へ。市のガイドラインは地下街や地下室を「浸水するおそれが高い」としている

横浜市は、東京湾内湾に津波警報か大津波警報が出たら避難指示を出します。注意報でも、市が必要と認めれば出します。警報は気象庁が予報区「東京湾内湾」に出し、相模湾側とは別です。

「横浜の津波は4m前後だから2階に上がれば済む」とは言い切れません。市の資料は横浜駅・関内・桜木町の地下街を「いずれも津波浸水区域内」とし、県の図は地下への流入を描いていません。

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神奈川県の留意事項:「「津波浸水想定図」における浸水域以外でも浸水が発生したり、浸水深が大きくなったりする場合もあります。」色がない場所が、来ない場所ではありません。

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横浜市のほかの災害リスク・ほかの市

横浜市の津波は、深さより広さと地下街に効きます。自宅や職場が避難対象区域図の色の中にあるなら、海抜5m以上の高台か3階以上の津波避難施設を1つ決め、地下にいるときの上がり口まで確かめておくところまでが準備です。

出典(すべて2026年10月4日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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