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羽咋市 冠水 どこが危ないの?

石川県が「道路冠水想定箇所」として台帳を公開している127か所に、羽咋市の道は1か所も入っていません。それでも2026年8月27日、羽咋では1時間82.0ミリ(観測史上1位)の雨が降り、国道159号の飯山町・酒井町の区間で乗用車2台が水につかりました。乗っていた人は救出されています。

浸水した家は市内で416棟(床上136・床下280)。県が9月18日にまとめた数字で、県全体665棟の6割あまりが羽咋市です。

この記事でわかること

  •  県の報告で「冠水」を理由に通行止めになった市内の道は、国道159号・県道 若部千里浜インター線・県道 高岡羽咋線の3本。最後に開いたのは30日の朝でした
  •  駅のまわりの市街地を描いた市の内水ハザードマップで、「アンダーパス」の印は羽咋駅の南の1か所だけ。駅の東から子浦川までの一帯に、床上浸水にあたる濃い色が広く付いています
  •  県内で川があふれた12か所のうち6か所が羽咋市。堤防が切れた飯山川と金丸川の2か所も、どちらも羽咋市です
目次

大雨の日に、いま通れない道と川を見るページ

大雨の日は、まずここを開いてください。どれも国・県・市の公式ページです。

冠水した道の連絡先は、県道が羽咋土木事務所(0767-22-1225)、市道が羽咋市 地域整備課(0767-22-1119)です。

県の「道路冠水想定箇所」127か所に、羽咋市は0か所

石川県は、大雨で冠水が想定される道を「道路冠水想定箇所」として127か所挙げ、1か所ずつ台帳にしています。台帳には冠水の原因や、1メートル以上つかるおそれの有無などが書かれています。

一覧には市町の列が無いので、127か所を所在地で1つずつ確かめると、羽咋市の箇所はありませんでした。名前に「羽咋」が入る七尾羽咋線の1か所も、台帳の地先名は七尾市国分町〜細口町です。大雨特別警報が出た羽咋市・志賀町・宝達志水町・中能登町は、4市町とも0か所でした。

8月27日は、一覧にある金沢市の四十万アンダーや白山市の美川アンダー、加賀市の3つのアンダーも冠水で閉まりました。

読者

一覧に1か所もないなら、羽咋市の道は冠水しにくいんですか?

おかあさん

そうとは言えません。8月27日には、一覧にない市内の3本の道が冠水で通行止めになりました。一覧に載っていないことは、冠水しないことの証明にはなりません。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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8月27日に水につかった道と駅

県の報告と国の発表から地図にしました。A〜Cは冠水が理由の通行止め、Dは羽咋駅、Eは国の排水ポンプ車が市道の水を抜いた東川原町(金沢河川国道事務所の公式Xより)、1〜6は県が「氾濫」と報告した川の場所です。

羽咋市で8月27日に冠水した道と駅、川があふれた所の地図
Dは内水ハザードマップの「アンダーパス」の印のあたり。1〜6は町の代表点で、川があふれた地点そのものではありません。地図は国土地理院「地理院タイル(淡色地図)」を加工

地図の記号と同じ順です

A 国道159号 飯山町・酒井町

8月27日 冠水で通行止め(7時00分〜14時30分)。乗用車2台が水没(搭乗者は救出済み)

通行止めの区間:四柳町〜飯山北交差点(約3.3km)と、飯山北交差点〜飯山交差点(約0.9km) / ピンの位置(邑知小学校の近くの国道159号)の標高12.4メートル

管理: 国土交通省 金沢河川国道事務所

※ 場所は県の報告では飯山町・酒井町、国土交通省の第1報では「羽咋市垣内田町」。県の道路冠水想定箇所一覧にある国道159号の箇所は、かほく市と金沢市の4か所だけで、羽咋市の区間は入っていない。同じ日、飯山地先(邑知小学校付近)の冠水した地下歩道を国の排水ポンプ車が排水(事務所の公式Xより)

A をGoogleマップで開く

B 県道 若部千里浜インター線 本江町〜飯山町

8月27日 冠水で通行止め(朝8時30分の県の第1報で既に通行止め)。のちに土砂流出も加わり、30日7時00分に解除

区間:羽咋市本江町〜飯山町 / 本江町の代表点の標高43.6メートル

管理: 石川県(中能登土木総合事務所の管内)

※ 県の一覧には載っていない。ピンは本江町の代表点で、冠水した地点そのものではない

B をGoogleマップで開く

C 県道 高岡羽咋線 新保町

8月27日 冠水で通行止め(17時の県の第3報で初めて記載)。28日7時00分に解除

羽咋市新保町 / 新保町の代表点の標高19.8メートル

管理: 石川県(中能登土木総合事務所の管内)

※ 県の一覧には載っていない。ピンは新保町の代表点で、冠水した地点そのものではない

C をGoogleマップで開く

D 羽咋駅と、駅の南で線路をくぐる所

8月27日 JR七尾線の津幡〜七尾が終日運転取りやめ。県の報告に「羽咋駅の冠水」を確認したとの記載

市の内水ハザードマップ(駅のまわりの市街地だけを描いた地図)に1か所だけ付いている「アンダーパス」の印のあたり / ピンの位置の標高3.1メートル

※ ピンは印のあたりで線路の下を東西にくぐる地下通路(OpenStreetMap)に置いた。市の地図に名前が無く、印と同じものかは確かめられていない。8月27日にこの地下通路が冠水したという発表は、県・国・市の資料に見当たらない

D をGoogleマップで開く

E 東川原町(羽咋高校付近)の市道

8月27日 市の要請で、国の排水ポンプ車が市道などの冠水を排水(金沢河川国道事務所の公式Xより)

羽咋市東川原町 / 東川原町の代表点の標高3.6メートル

管理: 羽咋市(市道)

※ 市の内水ハザードマップで濃い色が付いている、駅の東側の一帯にある。ピンは東川原町の代表点

E をGoogleマップで開く

Googleマップのリンクは、AとDは道路地図(OpenStreetMap)で合わせた位置、ほかは国土地理院の住所検索で出る町の代表点で開きます。標高もその点1か所の値で、道路の底の高さではありません。

国道159号の飯山では、車2台が水没

国道159号を管理する国の金沢河川国道事務所は、27日の朝7時に飯山北交差点〜飯山交差点の約0.9キロ、7時30分に四柳町〜飯山北交差点の約3.3キロを通行止めにしました。県の報告によると、冠水で乗用車2台が水没し(搭乗者は救出済み)、通行止めは午後2時30分に解けています。

同じ日、事務所の排水ポンプ車が飯山地先(邑知小学校付近)で、冠水した地下歩道の水をくみ出しました(事務所の公式Xより)。邑知小学校は駐車場が冠水し、フェンスが倒れています(県教育委員会の報告)。朝8時30分の県の第1報は、市内の孤立として「飯山」の1地区を挙げていました。

羽咋駅の東側は、市の内水マップで色が濃い

27日は、JR七尾線の津幡〜七尾が終日止まりました。県の報告には、あわせて「羽咋駅の冠水」を確認したと書かれています。

市の内水ハザードマップ(令和6年3月作成)は、駅のまわりの市街地を描いた地図です。その中で「アンダーパス」の印が付いているのは、羽咋駅のすぐ南で線路をくぐる所の1か所だけです。印の説明は「大雨時に雨水が急激に集中し、冠水して安全な通行に支障をきたすおそれがある場所」です。

同じ地図では、駅の東側から子浦川までの一帯に、床上浸水にあたる深さ(1メートル以下と1メートル超)の濃い色が広く付いています。8月27日は市の要請で、国の排水ポンプ車がこの一帯の東川原町(羽咋高校付近)で市道などの水を抜きました(金沢河川国道事務所の公式Xより)。

家が洪水や土砂災害の想定区域に入っているかは、住所から確かめられます。

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1時間82ミリは、羽咋の観測史上1位

気象庁の羽咋観測所では、雨は26日の夜9時すぎに降り始めました。27日朝6時30分までの1時間に82.0ミリ、朝8時までの6時間に237.5ミリ。1時間の82.0ミリと1日の288.0ミリは、どちらも1976年からの観測で1位です。これまでの1位は2014年8月8日の70.5ミリと198.0ミリでした。

羽咋の1時間雨量の記録と市の内水ハザードマップの想定
8月27日は82.0ミリで観測史上1位。市の内水ハザードマップは127ミリを想定

市の内水ハザードマップは、令和5年度末の下水道の能力をもとに1時間127ミリの雨で計算した地図です。8月27日の1時間82.0ミリはその約3分の2でした。ただ、同じ日は駅の近くで長者川(御坊山町)と子浦川(立開町)もあふれたと県は報告していて、羽咋駅と東川原町の水が側溝や水路からのものか川からのものかは、県や市の資料からは分かりません。

読者

127ミリを想定しているなら、82ミリでは浸からないはずでは?

おかあさん

127ミリは地図を作るための前提の雨で、それより弱ければ浸からないという線ではありません。市も地図に「雨の降り方は実際と異なる場合があり、地図に示した区域外でも浸水することがあります」と書いています。

浸水した家は416棟、県全体の6割あまり

県の9月18日14時の集計で、羽咋市は床上浸水136棟・床下浸水280棟。ほかに水没した車が5台、軽いけがの人が5人です。

8月27日からの大雨の住家被害(市町別)
県全体665棟のうち416棟が羽咋市

県全体665棟のうち約63%、床上浸水に限ると182棟のうち136棟(約75%)が羽咋市でした。

国の水害統計では、羽咋市で床上まで浸かった建物は2015〜2023年の9年間で合わせて5棟です。8月27日からの大雨では、県の速報だけで136棟が床上まで浸かり、9年分の27倍になりました。

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水害統計は国土交通省「水害統計調査」の市区町村別の値で、2024年以降は入っていません。国の統計は「被災建物」、県の速報は「住家」の棟数で、数え方は同じではありません。

川があふれた6か所と、堤防が切れた2か所

県が報告した川の氾濫は県内12か所。そのうち6か所が羽咋市です。

No. 場所 県の報告 代表点の標高 地図
1 飯山川 飯山町 氾濫 → 浸水は解消 20.8m 地図で開く
2 飯山川 南潟町 堤防決壊 → 9月18日も応急復旧中(仮堤防は完了) -1.5m 地図で開く
3 金丸川 金丸出町 堤防決壊 → 9月18日も応急復旧中(仮堤防は完了) -0.1m 地図で開く
4 酒井川 酒井町 氾濫 → 9月18日も応急復旧中 56.6m 地図で開く
5 長者川 御坊山町〜宝達志水町柳瀬 氾濫 → 浸水は解消 5.1m 地図で開く
6 子浦川 立開町 氾濫 → 浸水は解消 4.1m 地図で開く

飯山川の南潟町と金丸川の金丸出町では、堤防が切れました。9月18日の県の報告でも、仮の堤防はできたものの応急復旧の作業中です。南潟町の代表点の標高はマイナス1.5メートル、金丸出町はマイナス0.1メートルでした。

市の洪水ハザードマップ(令和6年3月の版)は、羽咋川と子浦川に加えて、令和5年に指定された飯山川・金丸川・酒井川・長者川など8つの川も想定に入れています。羽咋の平野の成り立ちは「羽咋市はなぜ水につかりやすいのか」で書いています。

内水(側溝や水路からあふれる水)は次の診断には出ないので、市の内水ハザードマップで見てください。

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よくある質問

内水と洪水はどう違いますか

市は、内水を「側溝や水路から水があふれ、道路や宅地で浸水すること」、洪水を川からの越水などによる浸水と説明しています。地図も内水と洪水で別になっているので、両方を見てください。

羽咋市の冠水マップはありますか

県の「道路冠水想定箇所一覧」に、羽咋市の箇所はありません。道や家のまわりが水につかる深さの目安は、市の内水ハザードマップ(1時間127ミリの想定)と洪水ハザードマップで見られます。内水ハザードマップが描いているのは羽咋・千里浜・粟ノ保のあたりの市街地だけで、国道159号が冠水した飯山のあたりは入っていません。

石川県のほかの市はどうなっているか

公式出典

この記事の数値は公表資料を集計したものです。避難や通行の判断は、必ず羽咋市と石川県の最新の発表を確認してください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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