七尾市が防災メールで「道路冠水により通行止め」と知らせた道は、市のサイトに残る2026年6月16日以降の記録では、七尾西湾道路の平成橋付近(白浜町〜中島町塩津)だけです。7月15日、8月26日、8月27日の3回閉まり、市は8月の2回を「高潮の影響」と書いています。
この場所は、石川県が七尾市内に挙げる「道路冠水想定箇所」8か所には入っていません。市にレベル4の大雨危険警報が出た8月27日も、県の被害報に載った市内の県道・国道の通行止めは雨量規制の3路線で、冠水が理由のものはありませんでした。
この記事でわかること
- ✓ 県の台帳で「1m以上の冠水」が「有」なのは、高田町のアンダーボックス1か所だけ。注意喚起の方法は「なし」です
- ✓ 8月27日は鷹合川が白馬町であふれました(県の報告)。同じ川の国分町〜細口町は、台帳にも市の水防計画(重要度A)にも出てきます
- ✓ 市の内水ハザードマップ(1時間130ミリの想定)では、和倉温泉駅の北側に深さ0.5〜1メートル未満の色が付いています
大雨や高潮の日に、いま通れない道を見るページ
- 七尾市「過去の緊急お知らせ」(市の防災メールの控え。平成橋の通行止めと解除もここに出ます)
- 七尾市「インフォメールななお」(登録すると防災メールが届きます)
- 石川みち情報ネット(県が管理する道路の通行止め)
- みちナビ石川(国が管理する国道)
- 石川県河川総合情報システム(川の水位と雨量)
- 川の防災情報(国の水位・雨量)
連絡先は、七尾西湾道路が市の農林水産課(0767-53-8510)、市道が市の土木課(0767-53-8425)、県道が中能登土木総合事務所 維持管理課(0767-52-5102)です。
七尾西湾道路の平成橋付近は、7月と8月に3回閉まった
市の知らせでは、閉めた区間は「白浜町から中島町塩津の区間」です。知らせの問い合わせ先は3回とも市の農林水産課です。

7月15日は午後2時35分に閉め、午後5時50分に開けたと知らせています。この日の知らせに冠水の原因は書かれておらず、解除の知らせに「今後、高潮等により道路が冠水した場合は」通行止めにする可能性がある、と添えられていました。
8月26日は午前11時40分、27日は午前10時16分に閉めたと知らせています。どちらも解除の知らせは「高潮の影響により通行止めしていました」でした。26日は、市が大雨注意報を知らせた午後4時50分より前に閉めています。
市の水防計画は、中島町塩津の海岸200メートルを「越波浸水」のおそれがある重要水防箇所に挙げています。
読者
平成橋にいちばん近い県の台帳の場所はどこですか?
約1キロ離れた大津町の県道(大津潟付近)です。市の知らせに付いていた地図の位置を、次の地図の1に置きました。
冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの
JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。
水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。
119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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石川県の台帳にある七尾市の8か所
石川県は、冠水が想定される道を「道路冠水想定箇所」として1か所ずつ台帳にしています。一覧に市の名前の列はないので、台帳の地先名と県のマップの位置で数えると、七尾市は8か所でした。一覧のページに載るのは7か所で、大津町の1か所は県のマップにだけあります。

地図の記号と同じ順です
A 国道160号 「湊町口」バス停付近
台帳は古い様式で、冠水範囲・原因・1m以上・ポンプの欄がない
七尾市矢田新町 / ピンの位置の標高 0.9メートル
管理: 国土交通省 金沢河川国道事務所 能登国道維持出張所
B 国道160号 大谷川左岸、七尾市街地側
台帳は古い様式で、冠水範囲・原因・1m以上・ポンプの欄がない
七尾市矢田新町 / ピンの位置の標高 2メートル
管理: 国土交通省 金沢河川国道事務所 能登国道維持出張所
C 県道 七尾羽咋線 国分町〜細口町
冠水範囲「鷹合川沿い」 1m以上:無 ポンプ:無 注意喚起:道路情報板設置
七尾市国分町〜細口町 / ピンの位置の標高 6.3メートル
管理: 石川県 中能登土木総合事務所
D 県道 庵鵜浦大田新線 三室町
冠水範囲「福浦交差点付近」 1m以上:無 ポンプ:無
七尾市三室町 / ピンの位置の標高 2.1メートル
管理: 石川県 中能登土木総合事務所
E 県道 田鶴浜堀松線 大津町
冠水範囲「大津潟付近」 1m以上:無 ポンプ:無 注意喚起:冠水注意看板設置
七尾市大津町 / ピンの位置の標高 0.9メートル
管理: 石川県 中能登土木総合事務所
※ 県のマップにだけあり、一覧のページには載っていない
F 県道 七尾輪島線 石崎町
冠水範囲「和倉温泉駅前交差点付近」 1m以上:無 ポンプ:無
七尾市石崎町 / ピンの位置の標高 0.5メートル
管理: 石川県 中能登土木総合事務所
G 県道 末吉七尾線・池崎徳田線 池崎町
冠水範囲「池崎川沿い」 1m以上:無 ポンプ:無
七尾市池崎町 / ピンの位置の標高 6.4メートル
管理: 石川県 中能登土木総合事務所
H 市道 高田三引線 高田町地内アンダーボックス
冠水範囲「アンダー部」 1m以上:有 ポンプ:有 注意喚起:なし(看板なし)
七尾市高田町(OpenStreetMapでは能越自動車道の下をくぐる道)
管理: 七尾市 建設部土木課(0767-53-8425)
※ 施設名の現地表示もなし。ピンのまわりは盛り土で標高がばらつくため、標高は出していない
1 七尾西湾道路 平成橋付近
2026年7月15日・8月26日・8月27日に、市が「道路冠水」で通行止め。8月の2回は解除の知らせに「高潮の影響」
市の知らせの区間:白浜町〜中島町塩津
問い合わせ先: 七尾市 農林水産課(0767-53-8510)
※ 県の台帳には入っていない。ピンは市の知らせに付いた地図の位置
2 鷹合川 白馬町
8月27日、県の報告で「氾濫」(8時時点の第1報は「越水」)。のちに浸水は解消
七尾市白馬町
※ ピンは白馬町の代表点で、川があふれた地点そのものではない
位置は、A〜Hが県のマップのデータ、1が市の知らせに付いた地図、2が白馬町の代表点です。標高はピンの位置1点の値で、道路の底の高さではありません。
1m以上が「有」は、高田町のアンダーボックスだけ
8か所のうち、台帳で「1m以上の冠水の有無」が「有」なのは、市道 高田三引線の高田町地内アンダーボックス(H)だけです。道路地図のOpenStreetMap(オープンストリートマップ)では、能越自動車道の下をくぐる道にあたります。排水ポンプも「有」でした。
県のマップから開く台帳(2021年10月版)では、注意喚起方法は「なし」、看板に書く連絡先も「看板なし」です。施設名も現地に表示されていません。情報の集め方は「行政関係者パトロール、地域住民の通報」と書かれています。
県が管理する5か所は、どれも冠水原因が「周辺レベルより低いため」で、1m以上もポンプも「無」でした。
国道160号の2か所には、原因を書く欄がない
矢田新町の国道160号の2か所(A・B)は古い様式の台帳で、冠水の範囲や原因、1m以上の有無を書く欄そのものがありません。写真はどちらも平らな国道です。
同じ矢田新町は、市の水防計画で、大谷川の堤防(150メートルが重要度A、300メートルが重要度B)と、津向町から矢田新町までの海岸3,100メートル(越波浸水)が重要水防箇所に挙がっています。
家が川の浸水想定区域に入っているかは、住所から確かめられます。
\住所だけ・1分で公的データを確認できます/
土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさを公的データでまとめて出します
8月27日、七尾市で起きたこと
市は朝5時12分にレベル4の大雨危険警報を知らせ、8時には「大雨による道路冠水が七尾市をはじめ、中能登町、羽咋市周辺でも確認されています」と注意を出しました。どの道かは書いていません。
県の報告では、鷹合川が白馬町であふれ、のちに浸水は解消しています。市内の県道・国道の通行止めは、花園藤野線(熊淵町)・百海七尾線(柑子町)・国道160号(庵町〜黒崎町)の3路線で、どれも雨量規制でした。
県の最新の報告(第21報・9月18日14時現在)に、七尾市の住家被害は載っていません。浸水した家が出たのは、羽咋市・中能登町・宝達志水町・志賀町です。

27日の七尾の観測所は、1時間の最大23.0ミリ、1日98.0ミリでした。同じ日の羽咋は1時間82.0ミリで観測史上1位です(羽咋市 冠水 どこが危ないの?)。七尾の1位は2024年8月25日の76.0ミリで、市が内水の想定で「既往最大降雨」とした雨です。
読者
鷹合川は、どのあたりに気をつければいいですか?
台帳のCが「鷹合川沿い」の県道で、場所は国分町〜細口町です。市の水防計画も、鷹合川の国分町〜細口町の両岸470メートルを重要度A(水防上最も重要な区間)にしています。8月27日にあふれたのは白馬町で、町の代表点はCから約2キロ離れています。
市の内水と洪水のハザードマップ
七尾市は2026年3月31日、水防法にもとづいて「雨水出水浸水想定区域」を指定しました。下水道で雨水を流しきれなくなったときに浸かる範囲で、前提の雨は1時間130ミリ。市は、川の氾濫は考えに入れていないと断っています。
内水ハザードマップ(令和8年3月版)は、七尾地区と石崎・和倉地区の2枚です。石崎・和倉地区では、和倉温泉駅の北側に、深さ0.5〜1メートル未満の色が付いています。台帳のF(和倉温泉駅前交差点付近)も、同じ駅の近くです。
川があふれた場合の洪水ハザードマップ(令和7年3月版)には、「冠水想定箇所(アンダーパスなど)」の印があります。御祓・西湊・袖ケ江・矢田郷・東湊・徳田地区の1枚だけで26個。うち18個は、七尾インターの近くから徳田地区にかけて並んでいます(地区の図どうしは範囲が重なるので、市全体の合計は数えていません)。
家とふだんの道を確かめる3つ
- 市の洪水と内水のハザードマップで、家の色と、ふだん通る道の「冠水想定箇所」の印を見る
- 海沿いの道は、雨の予報に加えて市の防災メールで通行止めを確かめる
- 大雨の日は、水がたまったアンダーや地下道に車で入らない
市も8月27日、冠水した場所では「むやみに移動せずに」と呼びかけていました。内水と高潮は次の診断に出ないので、市の地図で確かめてください。
\家族の家の住所でも調べられます/
洪水の浸水想定区域・土砂災害警戒区域・地震の揺れやすさを、住所1つで並べて出します
よくある質問
七尾市の道路の冠水情報はどこで見られますか
七尾西湾道路の通行止めは市の防災メールと「過去の緊急お知らせ」、県が管理する道(県道と一部の国道)は石川みち情報ネット、国が管理する国道はみちナビ石川で見られます。
鷹合川のライブカメラはありますか
市の洪水ハザードマップが、鷹合川の国分南橋と白馬の水位とカメラを2次元コードで案内しています。
能登半島地震のあと、冠水しやすくなりましたか
市や県の資料からは分かりません。平成橋の通行止めの知らせも地震には触れていません。この記事は大雨と高潮による冠水だけを扱い、能登半島地震(2024年1月)の液状化や地盤沈下、津波は扱っていません。津波は市の津波ハザードマップで確かめてください。
石川県のほかの市はどうなっているか
- 道路冠水マップ どこで見られるの?(全国の一覧と、市区ごとの記事のまとめ)
- 羽咋市 冠水 どこが危ないの?
- 小松市 冠水 どこが危ないの?
- 加賀市 冠水 どこが危ないの?
- 金沢市 冠水 どこが危ないの? 市が「1メートル以上つかる」と書いた道が13か所あります
通行止めは七尾市の防災メール、箇所は県の台帳、被害は県の被害報(第1〜21報)から数えました。
公式出典
- 七尾市 防災メール「通行止めのお知らせ(七尾西湾道路)」7月15日・8月26日・8月27日、「通行止め解除のお知らせ」7月15日・8月26日・8月27日、「大雨に伴う道路冠水に注意を」(8月27日)
- 七尾市「過去の緊急お知らせ」(2026年9月23日取得)
- 石川県「道路冠水想定箇所一覧」(1か所ごとの台帳。2026年2月18日更新・2026年9月23日取得)・同「道路冠水想定箇所マップ」
- 七尾市「七尾市水防計画」(資料編「重要水防箇所一覧」。2026年6月10日更新)
- 石川県「令和8年8月27日からの大雨に関する情報」(被害等の状況 第1〜21報。第21報は2026年9月18日14時現在)
- 気象庁「観測史上1〜10位の値」七尾・日ごとの値・10分ごとの値(2026年8月)、同 羽咋(2026年9月23日取得)
- 七尾市「内水ハザードマップ」(令和8年3月版)・同「雨水出水浸水想定区域について」(令和8年3月31日指定)
- 七尾市「七尾市洪水ハザードマップ」(令和7年3月版)・同「七尾市津波ハザードマップ」
- 国土地理院 住所検索API・標高API(標高)/地理院タイル(地図)
- 道路の位置の確認:OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)
この記事の数値は公表資料を集計したものです。避難や通行の判断は、必ず七尾市と石川県の最新の発表を確認してください。
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