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神戸市 冠水 どこが危ないの?

神戸市で、大雨のときに水がたまるおそれがある道は13か所です。

13か所を区で分けてみて、意外でした。三宮も元町もある中央区が、1か所も入っていません。いちばん多いのは西区の5か所です。

この記事でわかること

  •  神戸市の「道路冠水注意箇所」は13か所。9つの区のうち4つの区はゼロで、中央区もそこに入ります
  •  13か所すべてに警報の装置があり、12か所に排水ポンプ。カメラが付いているのは6か所だけです
  •  内水の地図が重要事項説明の対象になったのは、2026年4月10日からです
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箇所の数・種別・住所・関連設備は国土交通省 近畿地方整備局「道路冠水注意箇所」兵庫県162か所と、箇所ごとの説明表13枚から自分で数えました。内水の扱いと整備水準は神戸市建設局下水道部のページ、指定の日付は神戸市「水防法に基づくハザードマップについて よくあるご質問と回答」(令和8年4月10日)です。標高は国土地理院の住所検索APIと標高APIで引いています。
目次

13か所に、三宮も元町も入っていません

神戸市の13か所を区で分けた図
三宮も元町もある中央区は、1か所も入っていません

兵庫県の一覧は162か所です。市町村別に数えると西宮市21、たつの市18、姫路市16、神戸市13で県内4位。政令指定都市としては少ないほうです。

その13か所を区で割ると、西区5、須磨区3、垂水区3、兵庫区1、北区1。灘区・東灘区・中央区・長田区の4区はゼロです。

種別は市道11、国道1、県道1。国道は国道2号の舞子トンネルで、管理は兵庫国道事務所です。残る11か所は、神戸市の建設事務所が持っています。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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12か所に排水ポンプ、カメラは6か所だけです

神戸市の13か所に付いている設備の数を比べた図
カメラだけが6か所。垂水区と須磨区に固まっています

近畿地方整備局の説明表には、他の地域にない「関連設備」の欄があります。何が付いているかが、箇所ごとに書き分けられています。

13か所を1枚ずつ数えました。警報装置または警報・情報板は13か所すべてに付いています。排水ポンプは12か所、水位センサーも12か所。ここまでは、ほぼ全部に入っている状態です。

差がついたのがカメラです。説明表でCCTV(監視カメラ)と書かれているのは6か所だけ。舞子トンネル、月見山アンダーパス、松風アンダーパス、大池アンダーパス、舞子ビラアンダーパス、舞子多聞線アンダーパス。垂水区と須磨区に固まっていて、西区の5か所と北区の1か所には1台も付いていません。

ポンプが無いのは1か所だけ、須磨区の大池アンダーパスです。ここは警報装置・水位センサー・カメラの3つが付いていて、ポンプで水を出す代わりに「入らせない」側で守る形になっています。

地下へ下りていく階段
地下へ下りていく階段(写真: Pexels)

西区の神出町田井だけで、4か所あります

住所で並べ直すと、1つの町に固まっている場所が見えます。神戸市西区神出町田井に4か所。神出バイパス①②③と、田井アンダーパスです。

路線名は神出田井1号線、3号線、4号線、10号線。バイパスを高く通したぶん、もとの道が下をくぐる形になった場所です。同じ工事で同じ構造の箱がいくつもできたと読めます。

4か所とも排水ポンプ・警報装置・水位センサー付きで、カメラはありません。同じ雨が降れば、4か所が同時にふさがります。西区から明石方面へ抜ける道を使う人は、迂回路を1本決めておくと安心です。

標高は3.2メートルから166メートルまで

名称 住所 標高
兵庫区 兵庫駅西アンダーパス 駅南通4丁目 3.2m
垂水区 舞子トンネル(国道2号) 東舞子町 4.4m
垂水区 舞子ビラアンダーパス 東舞子町 4.4m
須磨区 月見山アンダーパス 松風町6丁目 7.1m
須磨区 大池アンダーパス 大池町5丁目 9.2m
須磨区 松風アンダーパス 松風町4丁目 9.8m
垂水区 舞子多聞線アンダーパス(県道) 舞子台2丁目 12.6m
西区 R175下村アンダーパス 平野町下村 42.1m
西区 神出バイパス①②③・田井アンダーパス 神出町田井 111.3m
北区 道場南線アンダーパス 道場町日下部 166.1m

標高は説明表の住所から引いた町ごとの代表点です。神出町田井の4か所は同じ町なので同じ値になります。

海側の6か所は、標高10メートル前後に並びます。いちばん低い兵庫駅西アンダーパスが3.2メートル。JR兵庫駅のすぐ西で、線路の下をくぐる道です。

いっぽう内陸に入ると数字が跳ね上がります。西区の神出町田井が111.3メートル、北区の道場町日下部が166.1メートル。標高が高くても、周りより低ければ水はたまります。この一覧が「海に近いかどうか」ではなく「まわりより低いかどうか」で選ばれていることが、数字でわかります。

この住所は浸水しやすい場所ですか

ここまでは市全体の話です。知りたいのは自分の住所がどうかだと思います。

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内水の地図が説明の対象になったのは、2026年4月10日です

神戸市は水防法に基づくハザードマップとして、洪水・高潮・内水はん濫(雨水出水)の3つを作っています。このうち内水が加わったのは令和8年4月10日です。

洪水と雨水出水は神戸市情報マップの「土砂災害・水害ハザードマップ」、高潮は「高潮ハザードマップ」で見ます。

水防法に基づく地図は、不動産の売買や賃貸のときに宅地建物取引業者が説明する対象になります。2026年4月10日より前の契約では、神戸市の内水の面はまだ説明の対象に入っていませんでした。いま住んでいる家の契約で内水の説明が無かったとしても、不備ではなく、地図がまだ無かった、ということです。

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神戸市の地図には、内水の想定区域のほかに「過去10年間で雨水幹線からあふれた箇所」も載っています。想定は1000年に一度の雨、実績は10年間に実際に起きたこと。性質の違う2つが同じ画面に乗るので、凡例を確かめて読んでください。

市がいちばん手を入れたのは、一覧に載っていない中央区でした

神戸市が浸水対策をしてきた順番をまとめた図
国の一覧に名前の出ない中央区で、長く工事が続いています

国の一覧では中央区がゼロですが、神戸市の浸水対策の中心は、この中央区でした。

1つ目が三宮南地区です。生田川から宇治川までの海沿い200ヘクタールを3つの流域に分け、10年に1度の雨(概ね1時間100ミリ、潮位は海抜2.8メートルを想定)に耐えるように整備しました。ポンプ場3か所が2015年7月に出そろい、雨水幹線は2021年12月に完成しています。きっかけは2004年で、この年は台風が4度も神戸に来て、そのたびに国道2号が冠水して長時間の通行止めになりました。

2つ目が神戸駅周辺です。2018年9月の台風21号で、国道2号の冠水と東川崎町の家屋浸水が起きました。新東川崎ポンプ場が2025年4月に動きはじめ、雨水幹線(管の直径2.2メートル)は2025年7月に完成しています。

神戸市が下水道で整備している水準は、市内全体では10年に1回の雨です。それを超える雨のときにどうするかは、地図と自分の判断に任されています。

もし車で水に入ってしまったら

水に入ってしまった車から出るまでの手順
水深30センチほどでドアは開かなくなります。割るのは横の窓です
水に浸かった道路に取り残された車
水に浸かった道路に取り残された車(写真: Pexels)

13か所のうち12か所が「アンダーパス」、1か所がトンネルです。手前から見ると水面は平らに見えて、いちばん深い底は見えません。

JAF(ジェイエーエフ)のテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほとんど同じでした。止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。割れるのは横の窓です。フロントガラスは合わせガラスなので、脱出用ハンマーでも割れません。

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警報装置が知らせるのは「もう深い」という状態です。表示が出る前に入ってしまうこともあります。水深がひざ下でも、流れがあれば大人は歩けません。50センチより深いときは、無理に移動せず高いところで待ってください。

\何センチでドアが開かなくなるのか/

JAFの実験の中身を読む ›

窓を割れたのは脱出用ハンマーだけでした

ほかの市はどうなっているか

同じ手順で、ほかの市も1つずつ調べています。同じ資料でも、出てくる答えは場所ごとに変わります。

この記事のまとめ

神戸市で道路が冠水しやすい場所は13か所です。区で分けると西区5、須磨区3、垂水区3、兵庫区1、北区1で、中央区・灘区・東灘区・長田区の4区はゼロ。13か所すべてに警報の装置があり、排水ポンプは12か所、カメラは6か所だけです。

標高は兵庫駅西の3.2メートルから、北区道場町の166.1メートルまで開きます。内水の地図が水防法に基づいて指定されたのは2026年4月10日で、この日から重要事項説明の対象です。国の一覧に名前の出ない中央区では、三宮南地区と神戸駅周辺で浸水対策の工事が続いています。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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