🗨️「高速道路で止まってしまう車って、何が原因でいちばん多いんですか」
タイヤです。JAFの2025年度(2025年4月〜2026年3月)の集計で、高速道路の四輪の出動理由は1位がタイヤのパンク・バースト・空気圧不足で26,985件、全体の44.02%を占めました。一般道では同じタイヤが20.55%なので、高速に上がるとタイヤの割合が2倍以上になります。連休前の点検で見る場所は、バッテリーより先にタイヤです。
[交通] この記事の要点
2026年9月16日 発表
- 連休に車で遠出する人
- 高速道路を使って帰省する人
- スペアタイヤではなくパンク修理キットを積んでいる人
高速で止まる車の44%はタイヤ
連休前に点検するなら、まずバッテリーだと思っている人が多いはずです。ところが高速道路に限ると、順番が変わります。
JAFが公表している2025年度(2025年4月〜2026年3月)の救援データでは、高速道路での四輪の出動理由は次のとおりでした。
| 順位 | 高速道路での出動理由 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | タイヤのパンク・バースト・空気圧不足 | 26,985件 | 44.02% |
| 2 | 燃料切れ | 5,285件 | 8.62% |
| 3 | 事故 | 4,777件 | 7.79% |
2位と3位を足してもタイヤの半分にも届きません。高速道路で車が止まる理由は、実質タイヤ1つだということです。
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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一般道とは順位がまるで違う
同じ年度の一般道路のほうを見ると、景色が変わります。
| 順位 | 一般道路での出動理由 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 過放電バッテリー | 769,024件 | 35.73% |
| 2 | タイヤのパンク・バースト・空気圧不足 | 442,300件 | 20.55% |
| 3 | 劣化/破損バッテリー | 195,717件 | 9.09% |
一般道の1位はバッテリーで、タイヤは20.55%の2位。高速に上がると、タイヤの割合が2倍以上になります。
理屈は単純です。バッテリーが弱っている車は、そもそも家を出られません。エンジンがかからないトラブルは自宅の駐車場で起きるので、高速道路の統計には出てこない。逆にタイヤは、高い速度と熱と荷重が全部かかる高速道路でこそ壊れます。
空気圧不足が「パンク」ではなく「バースト」になる
JAFの分類は「パンク・バースト・エアー圧不足」がひとまとめです。この3つはつながっています。
空気圧が足りないまま高速を走ると、タイヤの側面がたわみながら回転し続けます。たわむたびに熱が出て、ゴムとゴムを貼り合わせている層がはがれ、最後に破裂する。これがスタンディングウェーブ現象と呼ばれるもので、静かに空気が抜けるパンクとは壊れ方がまったく違います。
釘を踏んだ場合も、一般道なら空気が抜けていくのが分かるまで走れます。高速道路では抜けきる前に熱で破裂することがあります。
出発前に見る3か所
時間をかける必要はありません。ガソリンスタンドで給油するついでに3つ見れば終わります。
- 空気圧を4本とも測る。運転席のドアを開けた内側に、その車の指定空気圧が貼ってある。ガソリンスタンドの空気入れは無料のところが多い
- 溝の深さを見る。スリップサインが出ていたら、その時点で高速に乗らない。溝が浅いタイヤは雨の日の制動距離が伸びる
- 側面のひび割れとふくらみを見る。側面がこぶのように膨らんでいたら、内部がすでに壊れている。走らせずに交換する
スペアタイヤを積んでいる車なら、スペアの空気圧も見ておきます。積みっぱなしで空気が抜けていて、いざというとき使えなかったという話は珍しくありません。
走行中に異変を感じたら、非常駐車帯へ
ハンドルが取られる、車体が細かく揺れる、後ろから規則的な打音が聞こえる。このどれかが出たら、次のサービスエリアまで我慢しないことです。
高速道路には、路肩とは別に非常駐車帯が設けられています。左側が広くなっている区間で、おおむね500メートルから1キロごとにあります。路肩に停めるより安全です。
停めたあとにやることは3つです。
- ハザードランプをつけ、同乗者を先にガードレールの外へ出す
- 停止表示器材(三角表示板)を車の後方に置く
- 自分もガードレールの外へ出てから、♯9910または加入しているロードサービスへ連絡する
車の中で待つのがいちばん危ない選択です。後続車が路肩の停止車両に突っ込む事故は、毎年起きています。
生活・仕事にどう効くか
- 運転:高速道路の四輪トラブルの44.02%がタイヤ。一般道の20.55%と比べて2倍以上になる。速度が高いぶん、空気圧不足がそのままバーストにつながる。
- お金:高速道路の本線・路肩でのロードサービスは、JAF会員でなければ実費がかかる。出発前の空気圧チェックはガソリンスタンドで無料のことが多い。
結局どうすればよいか
- 出発の前日か当日に、4本とも空気圧を測る(スペアがあればスペアも)
- 溝の深さと側面のひび割れを見る。スリップサインが出ていれば高速に乗らない
- 走行中に異音や振動を感じたら、次のSA・PAまで我慢せず路肩より非常駐車帯へ入る
公式出典
- JAF よくあるロードサービス出動理由(2025年4月〜2026年3月)(2026年9月16日発表)
- JAF ロードサービス救援データ(2026年9月16日発表)
更新履歴
- 2026年9月16日 初版を公開。JAFの2025年度ロードサービス出動理由を記載。
※本記事は2026年9月16日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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