Yahoo!知恵袋に、2020年9月18日の相談があります。「家具がドアを通らなくて搬入出来ない場合どうなりますか? 交換に応じてくれる店が多いんでしょうか? Amazonとかで買って返品不可といっても大きなものなのでそのまま放置できませんよね?」。12,618回読まれています。
いま通販で売れているスプリングマットレスは、圧縮して丸めた状態で届きます。Google検索の先頭に出る生成要約も、「未開封であれば小さく丸められている『圧縮ロール梱包』のマットレスなら、狭い通路やエレベーターでも運びやすいです」と答えます。入れるほうの心配は、もう片付いています。
引っかかるのは出すほうでした。箱を開けると約97×195cm・約22kgになり、その箱には二度と戻りません。そして捨てる日の扱いは、市によって「貼り紙をして出すだけ」から「1,800円」、さらに「そのままでは処理ができません」まで割れます。運営者はこの商品を買っていないので、寝心地は「誰がそう書いたか」を添えた形で出しています。
GOKUMIN(ゴクミン)
プレミアムスプリングマットレス シングル
厚さ20cmポケットコイル496個公式価格21,698円(税込)
圧縮ロールで届くポケットコイルのマットレスです。
画像:Amazon.co.jp の商品ページより(クリックでAmazonの商品ページが開きます)
先に3つだけ
- ✓ 届く箱はシングルで32×32×105cm。開けると約97×195×20cm・約22kgになります
- ✓ 捨てる日の手数料は市で割れます。大阪市はシングル700円、札幌市はスプリング付き1,800円、吹田市は貼り紙のみです
- ✓ スプリング入りは環境大臣が指定した適正処理困難物。「そのままでは処理ができません」と書いている市があります
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GOKUMIN プレミアムスプリングマットレスをAmazonで見る ›
スリム幅80cmからキングまで6サイズ、2色があります
※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。
同じ1枚でも、捨てる日の扱いが市で割れる
捨て方を調べると出てくるのは回収業者の「処分方法◯選」ばかりですが、実際に決まるのは住んでいる市の一覧表の1行です。

札幌市の手数料表は「ベッドマットレス」を2行に分けていて、スプリング付きが1,800円、スプリングのないものが200円です。中に金属のばねが入っているかどうかだけで9倍になります。大阪市はサイズで分かれ、シングルが700円、セミダブルとダブルが1,000円。折りたためるマットレスは200円です。
吹田市は金額が出てきません。「ごみ分別の手引き」は「マットレス(スプリング入り含む)」を大型複雑ごみに分類し、出し方の欄は「不用品と貼り紙をする」だけ。月1回の収集日に出す方式で、処理券の購入も申込みも案内されていません。
「そのままでは処理ができません」と書いている市がある
河内長野市(大阪府)のページは、最初の一文がこうです。「スプリング入りマットレスは、そのままの状態では処理ができません。」続けて「ただし、スプリング部分とその周りの布やスポンジ部分を分離すれば、それぞれ『粗大ごみ』として出すことができます」とあります。自分でばねと布を切り分けてから出すことになります。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律第6条の3に伴い、スプリング入りマットレスは、環境大臣より適正処理困難物に指定されています。
札幌市の手数料表にも、条例第27条第1項で適正処理困難物に指定している、という注記があります。清掃工場の破砕機が金属のばねを苦手にしているためです。
買う前にやることは1つです。住んでいる市の粗大ごみの一覧表で「マットレス」を引いて、スプリング付きの行がいくらか、そもそも受け付けているかを見ておくこと。5分で終わります。
取り上げたきっかけは、3か月使った人の最後の1行
この商品を知ったのは、価格.comマガジンの長期使用レビューです。編集部の宮澤保生氏が3か月間このマットレスで寝ています。
筆者が3か月間、実際に寝てみた感想は、「疲れにくいマットレス」ということだ。クッションは硬めだが、2週間も寝ていると、やわらかめのクッションが好きな筆者でも慣れてきた。
目に留まったのは、まとめの1行でした。「特にマットレスは、5年以上使うとへたりが気になることが多く、引っ越しのたびに廃棄するか迷うことがあった。」買う話の記事が、最後は捨てる話で終わっています。
どんなマットレスか
画像:Amazon.co.jp の商品ページより
中身はポケットコイルです。ばねを1つずつ不織布の袋に入れて並べたもので、シングルは496個。外周を約2.2mm、内側を約2.0mmと太さを変えています。
主な仕様
| サイズ | 約97×195×20cm(シングル)/約22kg |
|---|---|
| コイル | 並行配列のポケットコイル 496個 |
| ウレタン | 高反発ウレタンフォーム(密度32D・硬さ180N) |
| 届くときの箱 | 32×32×105cm |
| 価格 | 21,698円(税込・送料無料。公式直営店の表示) |
| 保証 | 購入後8年間(対象外の条件は公式ページに記載を確認できませんでした) |
| 床への直置き | 公式ページに記載を確認できませんでした |
GOKUMIN公式の製品ページ(2026年9月13日確認)から。
入れるときは通る。戻せないのは、開けたあと
シングルの化粧箱は32×32×105cm。断面が32cm角なので、玄関のドアも階段の踊り場も、エレベーターのかごも通ります。「マットレス エレベーター 入らない」で悩んでいる人には、圧縮ロール梱包そのものが答えになります。
問題はその次です。箱の断面は1,024平方センチ、開いたあとの設置面積は18,915平方センチ。床に占める広さが18倍以上になり、そこから元には戻りません。Googleのサジェストに「マットレス 圧縮したい」「マットレス 圧縮 引っ越し」が実在するのは、後から戻したくなった人がいるからです。
GOKUMIN公式直営店のご利用ガイドは、お客様都合の返品の条件を3つ挙げていて、その3つ目が「商品が未開封であること」です。開けてから部屋に合わないと分かった場合、この条件には当てはまりません。
返品の条件は公式直営店の規定です。Amazonで買った場合はAmazonの返品規定が適用されるので、購入先の規定を先に見てください。
買う前に見ておきたいところ
気になったのは、床への直置きについて公式が何も書いていないことです。製品ページにもご利用ガイドにも、床に敷いてよいかどうかの記載が見あたりませんでした。
一方でGOKUMINは、マットレスの下に敷く除湿シートや桐すのこマットを別売りで出しています。湿気対策の商品はあって、直置きしてよいとは書いていない、という状態です。畳やフローリングに直に置くなら、すのこを1枚足す前提で予算を見ておくほうが安全だと見ています。
こんな人には向きそう
- 玄関や階段が狭くて、完成形のマットレスが入らなかった人。32cm角の箱なら通ります
- 厚みのあるコイルマットレスを、ブランド製品の3分の1程度の価格で試したい人
- 向かないのは、数年で引っ越す予定がある人。22kgのスプリング入りは、動かすのも捨てるのも手間です
宮澤氏は記事のなかで、ポケットコイルマットレスについて「重量がありメンテナンスがしにくい」とも書いています。買うときの22kgと、捨てるときの22kgは同じものです。
この記事で確認した情報源
- ・GOKUMIN公式「プレミアムスプリングマットレス」製品ページ(サイズ・重量・コイル数・化粧箱・保証)
- ・GOKUMIN公式「ご利用ガイド」(返品条件)
- ・価格.comマガジン「高コスパで人気! GOKUMIN『プレミアムスプリングマットレス』長期使用レビュー!」(宮澤保生(編集部)/2025年7月30日)
- ・河内長野市「スプリング入りマットレスの処分について」(適正処理困難物・分離が必要)
- ・札幌市「大型ごみの手数料」(スプリング付き1,800円/なし200円)
- ・大阪市「粗大ごみ処理手数料一覧表」(シングル700円/セミダブル・ダブル1,000円)
- ・吹田市「ごみのわけ方12種分別」(大型複雑ごみは月1回)
- ・吹田市「ごみ分別の手引き(品目あいうえお順)」(マットレス(スプリング入り含む)=大型複雑ごみ)
数字はすべて各社・各市の公式ページから写しました。
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