🗨️「大網白里で冠水したのは、どこですか?」
8日2時の時点で、市が路線名を出しているのは県道20号線千葉大網線(大網街道)の通行止めだけです。市の「道路の通行止め」のページは地図で随時更新する形になっていて、本文には地名が入っていません。報道が写しているのは冠水した田んぼと道路、コンビニエンスストアの駐車場です。地名の一覧が出てくるのを待つより、自分の家と通り道の高さを先に確かめたほうが早い、というのがこの記事の結論です。
[災害] この記事の要点
2026年9月8日 発表
- 大網白里市とその周辺で、8日以降に車で動く予定がある人
- 8月の豪雨で浸水し、9月に入って再開したばかりの店や住まいの人
- 外房線・東金線沿線から通勤・通学する人
路線名で出ているのは、大網街道だけです
8日2時の時点で、大網白里市が公表している通行止めの情報は「道路の通行止め」という1ページです。9月7日に公開・更新されていて、本文にはこう書かれています。令和8年8月千葉豪雨および令和8年9月6日からの大雨に伴い、市内の一部において通行止が発生しています、と。
ただし、そこに区間名は入っていません。地名の一覧ではなく、通行止めマップのほうを随時更新する形になっているためです。路線の名前が文字で出ているのは、関連記事に並んでいる「県道20号線千葉大網線(大網街道)の通行止めに伴う迂回路について」の1本だけです。
じゃあ、どこが冠水したのかは分からないままですか。
いま文字で確かめられるのはそこまでです。市は災害対応の最中で、地図のほうが先に動いている。だからこの記事では、地名の一覧が出るのを待たずに済む調べ方のほうを書きます。
先に結論
- ✓ 市が路線名で出しているのは県道20号 大網街道の通行止めだけ。ほかは通行止めマップに載る
- ✓ 「被害・災害対応状況」は更新日が9月7日でも、中身は9月4日現在のPDF
- ✓ 市内の住宅地の標準地でいちばん低いのは2.2メートル。2番目は9.0メートルで、6.8メートル跳ぶ
被害の数字は、まだ9月4日現在のぶんです
もう1つ、読むときに気をつけたいところがあります。市の「令和8年8月千葉豪雨 被害・災害対応状況」は、更新日が9月7日と表示されます。ところが開くと、載っているのは令和8年9月4日現在のPDFです。
報道のほうが速いのは、こういう時期です。共同通信は7日17時58分に、冠水した田んぼから濁った水が道路とコンビニエンスストアの駐車場へ流れ込み、乗り捨てられた軽乗用車のタイヤが見えなくなるまで水位が上がったと伝えています。8月の浸水から9月5日に営業を再開したばかりのラーメン店に、再び水が入りました。
同じ場所がまた浸かるのは、平野の傾きが小さいからです
「またか」と思った人が多いはずです。ここは地形で説明がつきます。
国土数値情報の地価公示2026年から大網白里市内の住宅地の標準地を取り出し、それぞれの緯度経度を国土地理院の標高データにかけると、市内の平野は1キロ進んで93.4センチしか下がりません。同じ市内の台地側は1キロで約12メートル下がるので、およそ11倍の差があります。
傾きが小さいと、何が変わるんですか。
水が横へ流れていかないんです。坂があれば低いほうへ抜けますが、ほとんど平らだと、降ったところに広がって残る。だから「引くのに時間がかかる」ではなく「引く先がない」に近い状態になります。
標高の並びも独特です。住宅地の標準地8地点のうち、いちばん低いのが北今泉字中浜芝の2.2メートル。ところが2番目に低い大網字道福は9.0メートルで、1番目と2番目のあいだが6.8メートルも跳んでいます。市内に「低い場所」がなだらかに広がっているのではなく、極端に低い一帯と、そうでない場所に分かれている、という読み方ができます。
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