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記録的短時間大雨情報 基準 「うちの県は何ミリ?」 東京は100ミリ、小笠原だけ80ミリ、宮崎や高知は120ミリです

🗨️「記録的短時間大雨情報って、何ミリ降ったら出るの?」

都道府県ごとに違います。東京都は東京地方と伊豆諸島が1時間100ミリ、小笠原諸島だけ80ミリ。全国では80ミリから120ミリまで幅があって、120ミリの8区域なら、6日朝に八丈町で降った約110ミリでは発表されません。

[災害] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月6日 発表

影響を受ける人
  • 自分の住む地域で何ミリ降ると情報が出るのかを知りたい人
  • 「記録的短時間大雨情報」が廃止されたのかどうか気になっている人
  • 報道の雨量と気象庁のアメダスの数字が合わなくて混乱した人
目次

発表基準は都道府県ごとに違う 80ミリから120ミリまで

気象庁が公表している一覧表(令和8年5月28日現在)を、基準の額ごとに数えました。全国は65の区域に分かれていて、いちばん低いところと高いところで1.5倍の開きがあります。

発表基準区域数おもな区域
80ミリ6宗谷地方/後志地方/釧路地方・根室地方/福井県/新潟県 佐渡/東京都 小笠原諸島
90ミリ9青森県/滋賀県/京都府/鳥取県/香川県/岡山県 南部 ほか
100ミリ30東京都 東京地方・伊豆諸島/千葉県/神奈川県/埼玉県/群馬県/大阪府/愛知県 ほか
110ミリ12栃木県/静岡県/兵庫県 南部/和歌山県/広島県/徳島県 北部/福岡県/大分県/長崎県/佐賀県/熊本県/沖縄本島地方
120ミリ8三重県/徳島県 南部/高知県/宮崎県/鹿児島県(奄美地方・それ以外とも)/宮古島地方/石垣島地方

基準がいちばん高い8区域は、南九州・四国南部・南西諸島に固まっています。もともと激しい雨がよく降る土地なので、線を高いところに引かないと情報が出っぱなしになるからです。

読者

ということは、同じ110ミリが降っても、宮崎県では情報が出ないということですか。

おかあさん

そうなります。宮崎県は120ミリが線なので、110ミリでは発表されません。この情報が出たかどうかは、雨の強さそのものではなく「その土地の線を超えたか」を表しています。引っ越したら基準も変わる、と覚えておいてください。

住まいのリスクに対する備え

土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。

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「約110ミリ」の「約」は何か 雨量計の実測は82.5ミリ

気象庁が6日6時49分に出した本文は「6時40分、東京都八丈町で記録的短時間大雨。八丈町付近で1時間に約110ミリ」です。ところが同じ時刻の八丈島のアメダス(標高151メートル)を10分ごとに追うと、6時40分時点の1時間降水量は82.5ミリでした。

時刻1時間降水量24時間降水量
6日3時40分33.0ミリ93.5ミリ
6日5時40分41.5ミリ138.5ミリ
6日6時40分82.5ミリ217.0ミリ
6日8時50分23.5ミリ280.5ミリ

27.5ミリの差は、どちらかが間違っているという話ではありません。約110ミリのほうは解析雨量といって、レーダーの観測を雨量計で補正して1キロ四方ごとに推定した値です。町のなかでいちばん降ったマス目の数字が出ます。82.5ミリは、その町に1台だけある雨量計が実際に受けた量です。

読者

それなら、報道の数字は大げさということでしょうか。

おかあさん

逆です。雨量計は島に1台しかないので、雨量計の場所を外れた雨は誰も測っていないんです。解析雨量は、その取りこぼしを埋めるために作られました。ただし推定値なので「約」が付きます。

i 24時間降水量は「いまから24時間さかのぼった合計」なので、降り続いているあいだは増えていきます。上の表は9月6日8時50分までの値です。

八丈島の記録は129.5ミリ 1999年から27年破られていない

八丈島の観測は1937年1月から続いています。日最大1時間降水量の上位はこうなっています。

順位1時間降水量記録した日
1位129.5ミリ1999年9月4日
2位92.0ミリ2025年10月9日
3位91.5ミリ2015年11月19日

1位の129.5ミリは27年前の記録で、いまも破られていません。ちなみに日降水量の1位は1941年9月19日の438.9ミリです。八丈島は9月に大きな雨が来る島だということが、この2つの記録の日付からも読み取れます。

観測史上の順位表に載るのは、あくまで雨量計が実測した値です。解析雨量の「約110ミリ」はこの表には入りません。同じ雨を語るのに、順位表用の数字と危険を知らせる用の数字が別々に動いているのが、この情報の分かりにくいところです。

その情報、2026年5月29日に名前が変わっています

検索窓に「記録的短時間大雨情報 廃止」と打ち込む人がいます。廃止ではありません。2026年5月29日から、正式な名称が気象防災速報(記録的短時間大雨)に変わりました。冒頭で引用した基準一覧表のPDFも、表題が「気象防災速報(記録的短時間大雨) の発表基準一覧表」になっています。

同じ日に、ほかの防災気象情報もまとめて名前が変わりました。混同されやすいものを並べます。

  • 土砂災害警戒情報 → レベル4土砂災害危険警報
  • 顕著な大雨に関する気象情報 → 気象防災速報(線状降水帯発生)
  • 氾濫危険情報 → レベル4氾濫危険警報

私は、この改称でいちばん困るのは自治体の休校基準だと見ています。「警報が出たら休み」と決めている学校で、どの新名称が当たるのかが読み替えづらいからです。実際に大阪市がどう書き換えたかは「危険警報」って何?の記事にまとめてあります。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。

八丈町の警戒は7日6時まで 電文に終わりの時刻が書いてある

6日の八丈町には、朝のうちに情報が重なりました。気象庁が6時06分に大雨警報、6時39分にレベル4土砂災害危険警報。町はそれより早い4時55分に避難指示を出し、8時30分に坂上地域から避難所への臨時バス、8時45分に町有施設の臨時休業と複数路線の通行止めを知らせています。7時08分には伊豆諸島南部へ、今後3時間以内に線状降水帯が発生する可能性が高まっているという直前予測も出ました。

報道はここまでを「夕方にかけて警戒」と書きます。ところが気象庁の電文には、八丈町についてもっと具体的な一文が入っています。

6日6時から7日6時まで、警戒レベル4相当

終わりの時刻まで書かれている、ということです。24時間ぶん。雨のピークが過ぎても、地面にしみ込んだ水が抜けるまで土砂災害の危険は残るので、警戒の期間は雨より長く設定されます。自分の市区町村にこの表示が出ているかどうかは、気象庁の警報ページで地域を選ぶと確認できます。

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! ここで見たのは雨量の基準と観測記録であって、浸水や土砂災害の想定区域ではありません。自分の家が区域に入っているかは、お住まいの市区町村のハザードマップで確認してください。

生活・仕事にどう効くか

  • 同じ雨でも情報の出方が変わる:1時間110ミリは、東京都・栃木県・静岡県なら情報が出る量。三重県・高知県・宮崎県・鹿児島県など120ミリの8区域では出ない。引っ越すと「危険を知らせる線」の位置が変わる。
  • 報道の数字と観測値がずれる:6日の八丈町は「約110ミリ」だが、八丈島のアメダスが記録した1時間降水量は6時40分時点で82.5ミリ。27.5ミリの差は誤報ではなく、測り方が違うためのもの。
  • 警戒が終わる時刻:八丈町に出ているレベル4土砂災害危険警報は、気象庁の電文に「6日6時から7日6時まで、警戒レベル4相当」と書かれている。雨がやんでも7日朝までは警戒が続く見込み。

結局どうすればよいか

  • 自分の都道府県の発表基準を気象庁の一覧表PDFで確認する。80ミリの地域と120ミリの地域では1.5倍の差がある
  • 報道で「約◯◯ミリ」と出たら、それは解析雨量で、雨量計の実測値とは別物だと理解しておく
  • 土砂災害の警戒がいつまで続くかは、気象庁の警報ページで自分の市区町村を開くと終了予定時刻まで書かれている

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月6日 初版を公開(アメダスの数値は9月6日8時50分時点)

※本記事は2026年9月6日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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