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「みんなで大家さん」が事実上の終了へ 大阪府と東京都が9月1日に許可取消、債務超過は2,881億円

🗨️「「みんなで大家さん」が終わると聞きました。出資したお金はどうなりますか?」

2026年9月1日、大阪府と東京都が運営2社の事業許可を取り消しました。新しい募集はできなくなり、5年間は許可を取り直せません。取消しは返す義務を消すものではないので、返還を求める権利は残ります。ただし大阪府は「期限どおりの返済は極めて困難」との見方を示しています。

[不動産] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月1日 発表 (2026年9月2日 更新)

影響を受ける人
  • 「みんなで大家さん」に出資している人
  • 分配金が止まったまま返還を待っている人
  • 高い利回りをうたう不動産クラウドファンディングを検討している人
目次

取り消されたのは、2つの会社の許可

今回動いたのは大阪府と東京都の2つです。運用する会社と、出資者に売る会社が別々に許可を受けていたため、処分も2本立てになりました。

項目内容
処分日2026年9月1日
大阪府の処分都市綜研インベストファンド(吹田市)の事業許可を取消し
東京都の処分みんなで大家さん販売の事業許可を取消し
根拠不動産特定共同事業法
効果新規の募集ができない。5年間は許可を取り直せない

報道によれば、大阪府は出資者に事実と異なる説明をしていたこと、賃料が回収できていない事実を伏せて出資を募っていたことを問題視しています。

机の上に広げた書類と電卓。手が電卓を操作している
出資額・満期日・遅延の有無は、契約書と運用報告書を並べれば自分で確かめられます(写真: Pexels)

大阪府が認定した数字

ニュースの見出しに出る「2,881億円」は、会社が2026年7月に提出した2025年度の事業報告にもとづく債務超過額です。ほかの数字と並べると、規模が見えてきます。

何の数字か金額・人数
出資者約3万8,000人
集めた額約2,000億円
債務超過約2,881億円
返還が遅れている額約188億円(7,511人)
今後返済期限を迎える額約1,724億円(約6万5,000人)
分配金2025年7月以降、多くの商品で停止

集めた額より債務超過のほうが大きい、という並びになっています。返す約束の総額に対して、手元にある現金がごくわずかしかない状態です。

「許可が取り消されたのだから、行政がお金を返してくれる」

ここを取り違えている人が多いところです。許可の取消しは、その会社に事業を続けさせないための処分であって、出資金を行政が肩代わりして返す制度ではありません。返還を求める権利は残りますが、返ってくるかどうかは会社の財産しだいです。大阪府は期限どおりの返済は極めて困難という見方を示しています。

すでに出資者による集団返還訴訟も起きています。個別の請求をどう進めるかは、契約内容と手続きの段階によって変わるので、弁護士など専門家に確認してください。

外壁が古びた集合住宅の正面。同じ形の窓とベランダが並んでいる
分配の原資は家賃です。建物と入居がなければ、利回りの数字だけが先に立ちます(写真: Pexels)

年7%という数字の読み方

この商品は年7%程度の分配をうたって資金を集めていました。銀行の定期預金や個人向け国債と並べると、桁が違って見えます。

商品利回りの目安元本の扱い
個人向け国債(固定5年)年2.06%国が償還
5年もの定期預金年1.000%預金保険の対象
この商品年7%程度をうたう事業者の財産が原資

利回りが2倍3倍になるとき、増えているのは受け取る額だけではありません。返ってこない可能性も一緒に増えています。次に高い数字を見たときは、利回りの隣に「誰の財産から払われるのか」を書き足して比べてください。

生活・仕事にどう効くか

  • 分配と償還:2025年7月以降ほぼ止まっている分配金は、許可取消しによって再開する見込みが立ったわけではありません。返還が遅れている額は約188億円・7,511人ぶんと認定されています。
  • 家計:老後資金の大半をこの1商品に集中させていた場合、生活設計の前提そのものが変わります。今後返済期限を迎える約1,724億円・約6万5,000人ぶんも同じ会社の財産を原資にしています。
  • 仕事:不動産の営業現場では、利回りの数字を示すときに「元本は保証されない」「運営会社の財務状況を見る」という説明が、これまで以上に求められます。

結局どうすればよいか

  • 契約書と直近の運用報告書を出してきて、自分の出資額・満期日・遅延の有無を書き出す
  • 会社からの通知が届く住所・メールアドレスが今も有効か確認する
  • 個別の返還請求は、弁護士など専門家に相談する(当サイトは手続きの代行や個別の助言はしていません)

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月2日 初版を公開

※本記事は2026年9月2日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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