🗨️「木を伐る仕事の事故って、何が多いの?」
伐木作業中です。林野庁がまとめた令和7年の林業労働災害では、死亡災害のうち伐木作業中が15人で6割を占めました。年齢では50歳以上が17人で約7割です。林業の死傷年千人率(働く人1,000人あたり1年間に何人が被災するか)は、全産業の中で最も高い状態が続いています。木を伐っている最中と、伐った木が倒れてくる瞬間に事故が集中します。
[事件・事故] この記事の要点
2026年9月13日 発表
- 林業・造園・伐採の仕事をしている人
- 山林を相続した、または所有している人
- 庭木の伐採を自分でやろうとしている人
死亡災害の中身
林野庁がまとめている令和7年の林業労働災害では、死亡災害の内訳がこうなっています。
| 見るところ | 令和7年 |
|---|---|
| 伐木作業中 | 15人(6割) |
| 50歳以上 | 17人(約7割) |
| 死傷年千人率 | 全産業の中で最も高い |
「木を伐っている最中」に6割が集中しています。運搬中でも、移動中でもなく、チェーンソーを当てている時間です。
なぜ伐る瞬間なのか
倒れる方向は決められないんですか
受け口と追い口を切って向きを決めますが、木は上のほうで隣の木の枝と絡んでいます。切り終わった瞬間に絡みがほどけて、想定と違う向きへ回ることがある。しかも倒れ始めてから地面に着くまでは数秒です
さらに、倒れた木が地面を跳ねたり、途中で折れた枝が落ちてきたりします。伐倒した木の高さの2倍の範囲は危険な場所として扱われるのは、このためです。
もうひとつの危険は「地形」
2026年9月13日には、伐採作業中に約5メートル下の谷へ転落して作業員が死亡する事故も報じられました。木そのものではなく、立っている場所が原因になる型です。
山の斜面は、足元が枝や落ち葉で覆われていて縁が見えません。チェーンソーを構えていると視線は木に向くので、自分がどこに立っているかの確認が後回しになります。
山を相続した人にも関係がある
山林を相続すると、境界に近い木や道にかかる枝を自分で処理しようとする場面が出てきます。ここで起きる事故は、仕事としての林業の統計には入りませんが、危険の中身は同じです。
傾斜のある場所、高さのある場所、電線が近い場所は、費用がかかっても業者に頼むほうが確実です。倒す向きを決められる道具と、倒れてきたときに逃げられる足場。この2つがそろわないなら、自分では伐らないのが原則になります。
数値は林野庁が公表している令和7年の林業労働災害の状況によります。年次ごとの詳細は林野庁および林業・木材製造業労働災害防止協会の公表資料をご確認ください。
生活・仕事にどう効くか
- 林業の労働災害は「木を伐る瞬間」に集中していて、作業の手順を変えないかぎり減りにくい
- 死亡者の約7割が50歳以上で、経験年数が長い人でも起きている
- 山林を相続した人が自分で木を伐る場面も同じ危険にあたる
結局どうすればよいか
- 伐倒する木の高さの2倍以上の範囲に人を入れない(倒れる向きは計算どおりにならないことがある)
- チェーンソーを使う作業では、防護ズボン・ヘルメット・保護めがねを付ける
- 自分の山の木を伐る場合でも、傾斜地や高さのある場所は業者に依頼する
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くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 林野庁「林業労働災害の現況」(2026年9月13日発表)
更新履歴
- 2026年9月13日 初版を公開。数値は林野庁が公表する令和7年の状況。
※本記事は2026年9月13日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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