奈良県で冠水の備えを考えるときは、「最大で何m浸かるか」に加え、「どの規模の雨から浸水が想定されるか」を水害リスクマップで確認できます。道路冠水の名簿とは違い、河川の氾濫による浸水の頻度を調べる地図です。
県の水害リスクマップは河川の氾濫を扱います。下水道や水路からあふれる内水、現在の冠水、土砂災害の実況を示す地図ではありません。
生活圏に合う図を選ぶ
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。
頻度の色は水深と別

地図の出典と条件
出典:奈良県「大和川水系 国管理河川及び県管理河川からの氾濫を想定した水害リスクマップ【現況河道】・浸水が想定される範囲を表示」。大和郡山市・奈良市周辺から田原本町・橿原市方面を説明するため必要部分を引用。色は頻度で、深さではありません。
この図は、同じ「浸水あり」の条件で、年超過確率1/10、1/30、1/50、1/100、1/200などの雨による範囲を重ねています。原図の紫・赤・橙・黄などは頻度の区分です。通常の洪水ハザードマップで似た色を見ても、同じ水深を表すとは限りません。
「1/10なら、10年に一度だけ冠水する」と決まるわけではありません。その規模以上の雨が1年間に起こる確率が10%という意味です。続く年に起きることも、しばらく起きないこともあり、前回から何年たったかで次を待つ地図ではありません。
| 地図を選ぶ基準 | 読み取ること |
|---|---|
| 浸水深0.0m以上 | わずかな浸水も含む範囲。敷地と道路の広がりを見る |
| 浸水深0.5m以上 | 県が「床上浸水相当」とする深さに達する範囲 |
| 浸水深3.0m以上 | 県が「一階居室浸水相当」とする深さに達する範囲 |
たとえば、自宅が「浸水あり」の頻度図に入る場合は、0.5m以上、3m以上の図でも同じ位置を調べます。頻度と深さを別々に読むと、玄関から水が入る備えと、上階まで含む避難計画を分けて考えられます。実際の床の高さや建物の構造も合わせて確認します。
内水と対象外を確かめる
県は、国が公表している大和川等の図に県管理の水位周知河川23河川の図を重ねています。大和川水系は2025年6月16日、紀の川水系・淀川水系は2026年6月11日の公表です。河川名の一覧にない水路や、想定の対象外にある住所まで安全と判断する資料ではありません。

イラストについて
AI生成。現地の写真や指定区域の図ではありません。住所ごとの範囲は公式地図で確認してください。
奈良市は別に、内水ハザードマップを公開しています。新しい水防法に基づく図は西部の一部地域が対象です。従来の既往最大降雨の図は2000年5月13日の時間雨量79mmを基にし、対象は合流式下水道処理区域で、水防法に基づくものではありません。同じページの図でも対象地域と雨量条件を見分けます。
「白い場所だから、雨の日も通れる」とは限りません。対象外の内水や小さな川、低い道路、地下入口は残ります。住まいを探すときも、建物の場所だけでなく駅・学校・避難場所へ向かう道路まで確認してください。
自宅と避難経路を記録
雨が強まってから川やがけの様子を見に行く行動は避け、自治体の避難情報と気象庁のキキクルを確認してください。移動に時間がかかる家族は警戒レベル3で、危険な場所にいる人はレベル4までに避難する計画を作ります。すでに冠水した道を歩いたり、車で通り抜けたりする計画は立てません。
奈良の冠水を知る地図は一枚ではありません。頻度図で雨の規模を、洪水図で深さと時間を、内水図で排水しきれない雨水を確認し、最後は家から避難先までの道をつなげます。
\住所と避難経路を原図で照合/
資料確認:2026年10月25日。平常時の備えの記事です。現在の冠水・氾濫・土砂災害の発生状況を示すものではありません。アイキャッチはイメージ写真です。
出典・確認した資料
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。











コメント