「宮城県沖地震は30年以内に90%」と聞くと、明日にでも来そうに思えます。でも、同じ国の資料で10年以内に区切ると、確率は最大5%です。数字が大きく分かれるのは、この地震が「だいたい何年おきに来るか」がはっきりしている地震だからです。
2026年11月9日の朝にも、宮城県沖を震源とする地震で石巻市・気仙沼市・岩手県一関市が震度3でした。くわしくは11月9日の宮城県沖の地震の記事にまとめています。この記事は、ニュースのたびに検索される「宮城県沖地震の確率」を、国の数字で整理したものです。
2026年時点の確率
政府の地震調査研究推進本部(地震本部)は、毎年1月に確率を計算し直しています。いちばん新しいのは2026年1月14日の公表で、2026年1月1日を基準にした数字です。
| 期間 | 2025年1月1日時点 | 2026年1月1日時点 |
|---|---|---|
| 10年以内 | ほぼ0%〜3% | 0.001%〜5% |
| 20年以内 | 10%〜40% | 20%〜40% |
| 30年以内 | 80%〜90% | 80%〜90%程度以上 |
| 40年以内 | 90%程度もしくはそれ以上 | 90%程度以上 |
対象は「宮城県沖の陸寄りの地震」で、規模はマグニチュード(M)7.4前後です。ランクはいちばん上のⅢランク(高い)です。30年以内の参考値は、計算上79%〜95%と示されています。
家の中の家具を固定する用品
ポール式を使う場合は、天井の強度と家具の形状を先に確認し、足元のマットなどを組み合わせます。製品の対応寸法も確かめてください。
東京消防庁の実験では、L型金具で壁に直接ネジ止めするのが最も効果が高いとされています。賃貸で壁に穴を開けられない部屋での代わりがこれです。家具の両端の側板部を、できるだけ奥で突っ張ります。天井側にも強度が要ります。
突っ張り棒だけだと効きが落ちます。同じ資料が、ポール式にはストッパー式や粘着マット式の併用をすすめています。マット単独でも効果は小さいので、上の棒と2つで1組と考えてください。
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38年おきに来る地震
宮城県沖地震は、同じ場所でくり返し起きてきた地震です。地震本部の資料では、陸寄りでくり返す地震として次の年が挙げられています。
| 年 | メモ |
|---|---|
| 1897年2月 | 記録に残る宮城県沖地震 |
| 1930年代 | 1933年・1936年・1937年に活動 |
| 1978年6月12日 | 死者28人、けが人1,325人 |
| 2005年8月 | 陸寄りでくり返す地震のひとつ |
| 2011年3月11日 | 東北地方太平洋沖地震。地震本部はこれを最新の発生として扱う |

平均の間隔は38.0年です。いまは2011年から数えて15年たったところで、地震本部は「経過率0.39」と書いています。15年÷38年でおよそ0.39なので、計算どおりです。
読者
30年で90%なのに、10年だと5%しかないの? 計算まちがいじゃない?
まちがいじゃないのよ。38年おきなら、次のめやすは2011年に38年を足した2049年ごろ。だから10年先まではまだ低くて、30年先まで見ると「その間にほぼ来る」になるの。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
なぜ10年と30年で違う
地震本部は、くり返す間隔がわかっている地震には、前の地震から時間がたつほど確率が上がる計算を使っています。宮城県沖地震は間隔のばらつきが小さく、平均38.0年のまわりに集まっています。
- 10年以内(〜2035年ごろ):前の地震から24年。平均の38年よりかなり早いので、最大5%
- 20年以内(〜2045年ごろ):34年。平均に近づき、20%〜40%
- 30年以内(〜2055年ごろ):44年。平均の38年をこえるので、80%〜90%程度以上
つまり「すぐ来る」でも「当分来ない」でもありません。ただし地震本部は、2011年の巨大地震のあとのゆっくりしたすべり(余効すべり)で陸寄りは地震が起きやすくなった可能性があり、確率は表より高いかもしれない、とも書いています。数字が低い10年の間も、備えを先のばしにする理由にはなりません。
ほかの宮城県沖の地震
宮城県沖では、規模のちがう地震も別に評価されています。
| 地震 | 規模 | 30年以内 |
|---|---|---|
| 宮城県沖地震(陸寄り) | M7.4前後 | 80%〜90%程度以上 |
| ひとまわり小さいプレート間地震 | M7.0〜7.5程度 | 90%程度 |
| プレート間巨大地震 | M7.9程度 | 20%程度 |
| 日本海溝の超巨大地震 | M9.0程度 | ほぼ0% |
2011年のような超巨大地震は、30年以内なら「ほぼ0%」です。一方で、M7クラスはどれも高い数字が並びます。沿岸で津波が来たときの浸水は、仙台市の津波の記事で地図つきで見られます。
1978年に起きたこと
1978年6月12日の宮城県沖地震(M7.4)では、28人が亡くなり、1,325人がけがをしました。地震本部の資料に残る数字です。この地震のあと、1981年6月に建物の耐震基準が見直されました。いわゆる「新耐震」です。
過去に震度7になった地震は、震度7の一覧の記事にまとめています。宮城県では2011年に栗原市で震度7を観測しています。
いまできる備え
- 寝室と子ども部屋の家具を固定する。倒れてきてけがをするのを防ぐのが先
- 家が1981年5月より前の建て方(旧耐震)なら、市や町の耐震診断の補助を調べる
- 沿岸に住んでいる人は、津波のときに歩いて逃げる先を家族で決めておく
- 水と食べ物は3日分以上。停電に備えてライトと充電池も
出典とアイキャッチ写真
確率の数字:地震調査研究推進本部 地震調査委員会「長期評価による地震発生確率値の更新について」(2026年1月14日公表・算定基準日2026年1月1日)。過去の地震と被害:地震本部「宮城県沖」。アイキャッチ:仙台城跡から見た仙台の街(2007年撮影)。撮影 Caveman2(ケイブマンツー)/パブリックドメイン(ウィキメディア・コモンズ)。トリミング・文字合成。
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