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伊豆諸島 大雨特別警報 出ているのは大雨ではなく土砂災害のほうです 大雨は7日20時55分に、レベル2の注意報まで下がっていました

目次

なぜ雨がやんでも下がらないのか

理由は、土砂災害の危険度が雨そのものではなく、土の中にたまった水の量で判定されているからです。気象庁はこの量を土壌雨量指数という数値にして、警報の基準に使っています。

気象庁の解説には、こう書かれています。がけ崩れや土石流には「現在降っている雨だけでなく、これまでに降った雨による土壌中の水分量が深く関係しており」、土壌雨量指数は「降った雨が土壌中に水分量としてどれだけ溜まっているかを、タンクモデルを用いて数値化したもの」だと。

読者

タンクモデルって、何ですか。

おかあさん

穴の開いたバケツを3つ縦に重ねた模型です。上から雨が入って、横の穴から少しずつ流れ出て、底の穴から下のバケツへしみていく。3つに残っている水の合計が土壌雨量指数です。雨が止まっても、水が抜けきるまでは指数が下がりません。

気象庁は10分ごとにこの計算を回しています。そして危険度を色で示す土砂キキクルは、「60分雨量及び土壌雨量指数の最大6時間先までの予測値」を使って表示すると明記されています。6時間先まで計算しているから、電文に「8日6時まで」という終わりの時刻を先に書けるわけです。

i 同じ理由で、土砂災害は降っている最中よりも、降りやんだあとに起きることがあります。「雨が止んだから外に出る」がいちばん危ない時間帯と重なります。

1万人にレベル5が出たまま、夜を越えました

気象庁の警報とは別に、避難情報を出すのは市町村です。7日のうちに、3つの町村が全域へ緊急安全確保(警戒レベル5)を出しました。

町村発令対象
新島村7日4時30分全域 1,335世帯 2,431人
大島町7日12時30分全域 3,947世帯 7,884人
利島村7日15時00分全域 182世帯 306人

合わせて5,464世帯、10,621人。神津島村・御蔵島村・青ヶ島村には発令されていません。三宅村は7日21時に伊ヶ谷・伊豆・坪田・神着・阿古の地区ごと、八丈町は7日7時に三根・中之郷・大賀郷などの地区ごとに出ていますが、対象の世帯数は公表されていません。

読者

レベル5なのに、避難所へ行った人の話をあまり聞かないのはなぜですか。

おかあさん

緊急安全確保は「避難所へ行きなさい」という指示ではないからです。もう安全に移動できないかもしれない段階なので、いまいる建物の2階以上で、崖や斜面と反対側の部屋へ動く。それが正しい行動になります。

緊急安全確保が出たら避難所へ行くのか、を実例で/

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8日も、明け方にもう一度降る予想です

これで終わりではありません。気象庁が7日23時に出した時系列情報では、伊豆諸島北部の8日はこうなっています。

8日の時間帯1時間最大雨量の予想
0時〜3時30ミリ
3時〜6時15ミリ
6時以降(3時間ごと)各10ミリ

24時間最大雨量は50ミリの予想です。7日までの265〜282ミリに比べれば小さい数字ですが、土の中がすでに水でいっぱいのところへ乗る雨なので、指数は下がりにくくなります。前線は8日に関東甲信地方を北上する見込みで、伊豆諸島では雷を伴って激しく降る所があるとされています。

朝までにできること

いま外は暗く、斜面の様子は見えません。それでも判断の材料はつくれます。

まず、自分の家が土砂災害警戒区域に入っているかどうか。ここが分かっているかどうかで、次に警報が出たときに「動くか動かないか」を迷う時間が変わります。区域の外だから安全という話ではありませんが、区域の中なら建物からの立ち退き避難が前提になる、と気象庁は明記しています。

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そのうえで、寝る部屋を変える。崖や斜面に面した1階の部屋で寝ないだけで、助かり方が変わります。緊急安全確保はそういう指示です。

6時を過ぎても、雨がやんでいても、斜面の近くではしばらく警戒が要ります。土の中の水は、目で見えないところで、まだ残っています。

生活・仕事にどう効くか

  • 気象庁は終わりの時刻を書いている:9月7日23時39分の電文で、大島町・利島村・新島村は「7日23時から8日6時まで、警戒レベル5相当」。神津島村は「7日23時から8日12時まで、警戒レベル4相当」。同じ島しょでも6時間ずれる
  • 雨はもう止んでいる:8日1時30分のアメダスで、1時間雨量は大島7.0ミリ、新島0.0ミリ、神津島0.0ミリ、三宅島0.0ミリ。一方24時間雨量は新島282.0ミリ、大島265.5ミリ、神津島176.0ミリ
  • レベル5が出たまま夜を越えた人が1万人いる:緊急安全確保の対象は大島町が全域3,947世帯7,884人(7日12時30分)、新島村が全域1,335世帯2,431人(7日4時30分)、利島村が全域182世帯306人(7日15時)。神津島村・御蔵島村・青ヶ島村には発令されていない

結局どうすればよいか

  • 8日6時になっても、外の音と斜面を見てから動く。気象庁が書いているのは危険度が警戒レベル5相当で続く時間帯であって、6時に解除すると約束したものではない
  • 崖や谷の出口に面した部屋で寝ない。緊急安全確保は「避難所へ行け」ではなく「いまいる場所で少しでも安全なほうへ移れ」という意味なので、2階の斜面と反対側へ移るだけでも違う
  • 自分の家が土砂災害警戒区域に入っているかを、明るくなる前に一度だけ確かめておく。区域の内か外かで、次に警報が出たときの判断が変わる

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月8日 初版を公開(8日1時30分時点の観測値と、7日23時39分発表の警報にもとづく)

※本記事は2026年9月8日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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