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東根市 冠水 どこが危ないの?

山形県東根市(ひがしね)で、国の「冠水想定箇所」に載っているのは8か所です。県内78か所のうち、山形市の15か所に次いで2番目に多く、8か所とも市道の地下道でした。場所は六田(ろくた)に3か所、宮崎に3か所、温泉町に2か所で、JR東根駅の南約1.1キロから北約1.2キロまでの間に並んでいます。

2006年7月28日、このうち宮崎の長瀞(ながとろ)地下道にあたる市道のアンダーパスで、流れ込んだ雨水に車が入り、走れなくなりました。市は議会で「車両通行止めの措置が間に合わなかった」と説明し、損害を賠償しています。

この記事でわかること

  •  市長は2020年の議会で、東根地区のロイヤル病院前交差点〜東根中部小学校と、神町北部地区・東陽寺周辺を「恒常的な冠水区域」に挙げました
  •  2023年6月28日、気象庁は「東根市付近で約110ミリ」の記録的短時間大雨情報を出しました。アメダス東根の同じ1時間は9.5ミリです
  •  市は2026年5月、長瀞・東根・神町地区の一部を対象にした内水ハザードマップを公開しました
目次

大雨の日に、東根で「いま通れない道」を見るページ

8か所の地下道はどれも市道ですが、市道の通行止めを知らせるページは、市の建設課と危機管理室のページ一覧に見当たりませんでした。市の災害情報は「登録制メール」で届きます。2026年4月1日に新しい配信サービスへ切り替わり、市は登録し直しを呼びかけています。防災行政無線の放送は0237-48-9355で聞き直せます。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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国の一覧は8か所、六田・宮崎・温泉町の地下道

国土交通省 東北地方整備局の「冠水想定箇所」は、山形県で78か所です。東根市の8か所の説明表にあるのは、名前・住所・管理者・警察・消防・位置図・写真までで、備考欄は8か所とも空いています。

国の冠水想定箇所の数(山形県の市町村別)
山形県78か所の市町村別(4か所以上の市町村)

説明表の位置図を国土地理院の地図と重ねて読むと、A・B・D・E・G・Hの6か所はJR奥羽本線の線路の下、CとFの2か所は国道13号の下をくぐる位置にあります(説明表の文章には書かれていません)。六田と宮崎の6か所は、白水川(しろみずがわ)をはさんだ南北およそ850メートルの間に並びます。

東根市の国の冠水想定箇所8か所の地図
A〜Hが国の一覧の8か所。位置は説明表の位置図から読んだ点

地図の記号と同じ順です

A 長谷地下道

市道 五間通り線(国の一覧 山形県-02-433) JR奥羽本線の線路の下

住所:東根市六田二丁目(番地の記載なし) / 六田二丁目の代表点の標高 103.1メートル

管理: 東根市役所 0237-42-1111 / 警察: 村山警察署 / 消防: 東根消防署

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B 白水川第1地下道

市道 六田西浦2号(国の一覧 山形県-02-434) JR奥羽本線の線路の下

住所:東根市六田二丁目(番地の記載なし) / 六田二丁目の代表点の標高 103.1メートル

管理: 東根市役所 0237-42-1111 / 警察: 村山警察署 / 消防: 東根消防署

B をGoogleマップで開く

C 六田地下道

市道 白水川堤防4号線(国の一覧 山形県-02-435) 国道13号の下

住所:東根市六田二丁目(説明表は「大字六田」)(番地の記載なし)

管理: 東根市役所 0237-42-1111 / 警察: 村山警察署 / 消防: 東根消防署

※ 国の一覧は「六田二丁目」、説明表は「大字六田」と書いています。大字六田は範囲が広いため、標高は載せていません

C をGoogleマップで開く

D 白水川第2地下道

市道 宮崎7号線(国の一覧 山形県-02-436) JR奥羽本線の線路の下

住所:東根市宮崎三丁目(番地の記載なし) / 宮崎三丁目の代表点の標高 100.5メートル

管理: 東根市役所 0237-42-1111 / 警察: 村山警察署 / 消防: 東根消防署

D をGoogleマップで開く

E 宮崎地下道

市道 宮崎6号線(国の一覧 山形県-02-437) JR奥羽本線の線路の下

住所:東根市宮崎三丁目(番地の記載なし) / 宮崎三丁目の代表点の標高 100.5メートル

管理: 東根市役所 0237-42-1111 / 警察: 村山警察署 / 消防: 東根消防署

※ 説明表の写真では、入口に「高さ制限2.8M」の表示があります

E をGoogleマップで開く

F 長瀞地下道

市道 長瀞南4号線(国の一覧 山形県-02-438) 国道13号の下

住所:東根市宮崎四丁目(番地の記載なし) / 宮崎四丁目の代表点の標高 97.7メートル

管理: 東根市役所 0237-42-1111 / 警察: 村山警察署 / 消防: 東根消防署

F をGoogleマップで開く

G 東根温泉地下道

市道 東根長瀞線(国の一覧 山形県-02-439) JR奥羽本線の線路の下

住所:東根市温泉町三丁目(番地の記載なし) / 温泉町三丁目の代表点の標高 91.0メートル

管理: 東根市役所 0237-42-1111 / 警察: 村山警察署 / 消防: 東根消防署

G をGoogleマップで開く

H 温泉北地下道

市道 白金2号線(国の一覧 山形県-02-440) JR奥羽本線の線路の下

住所:東根市温泉町三丁目(番地の記載なし) / 温泉町三丁目の代表点の標高 91.0メートル

管理: 東根市役所 0237-42-1111 / 警察: 村山警察署 / 消防: 東根消防署

H をGoogleマップで開く

Googleマップのリンクは、説明表の位置図を国土地理院の地図に重ね、道路と線路(または国道13号)が交わる点で開きます。「線路の下」「国道13号の下」も位置図から読んだもので、説明表に文章で書かれているわけではありません。標高は字丁目の住所を国土地理院の住所検索にかけた代表点の値で、地下道の底の高さではありません。

2006年7月28日、長瀞南4号線のアンダーパスで車が走行不能に

2006年11月29日の市議会臨時会で、市の財政課長はこう説明しました。集中豪雨で「排水能力を超える雨水が宮崎地内の市道長瀞南4号線のアンダーパスに流れ込み、水位が急上昇したところに午後3時40分頃通行した車が進入し、走行不能となった」。

長瀞南4号線は、国の一覧のF、長瀞地下道の路線です。示談では相手方の過失を5割とし、市が13万2,458円を支払う内容で9月27日に示談が成立しました(全額を道路賠償責任保険で補てん)。当時、アンダーパスの左側には、大雨のときに「通行止め」と出る電光掲示板がありました。市は掲示板を見やすくし、上に看板や警告装置を置くことを「検討」すると述べています。その後に付けたかどうかは、確かめられていません。

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アメダス東根(東根市羽入〈はにゅう〉)のこの日の1時間の雨は、多い時間で9ミリでした。羽入にある雨量計1か所の値で、宮崎で降った量ではありません。

読者

表示が出ていれば、地下道には入らずにすみますか?

おかあさん

表示や通行止めが間に合わないこともあります。市の洪水ハザードマップは、普通自動車は「約30㎝の浸水で走行困難」になると書き、アンダーパスの場所を知って迂回路を考えておくよう呼びかけています。

2023年、6月の記録的短時間大雨と8月の床下浸水4棟(県の報告)

山形県の「8月18日の大雨の状況について」(8月18日19時30分現在)によると、東根市には17時16分に大雨警報が出ました。被害は住家1棟と非住家3棟の床下浸水、市町村道の全面通行止めが東根市で4か所(うち1か所は解除済み)、停電が約900戸です。県のページに載っているのはこの版だけで、通行止めの場所も理由も書かれていません。市の発表資料も見つかっていません。

同じ報告で、アメダス東根の降り始めからの雨は19時の時点で16ミリでした。羽入の雨量計1か所の値です。

8月より前の6月28日18時41分、気象庁は「東根市付近で約110ミリ」の記録的短時間大雨情報を出しました。市議会では議員が「本市に初めて記録的短時間大雨情報が発表されました」と話しています。この110ミリは、気象庁がレーダーと雨量計から解析した値です。同じ18時30分までの1時間に、アメダス東根の雨量計が測ったのは9.5ミリでした。この日の被害は、県の災害情報に項目がありません。

1時間の雨の比較(アメダス東根・記録的短時間大雨情報・内水ハザードマップの想定)
赤は気象庁の解析値。ほかはアメダス東根の値と市の想定

読者

アメダスの雨が少なければ、家のあたりも大丈夫ですか?

おかあさん

アメダス東根の雨量計は羽入の1か所だけで、町ごとの雨は測っていません。大雨の日は、キキクルの色で自分の町の危険度を見てください。

\住所だけ・1分で公的データを確認できます/

住所を入れて災害リスクを調べてみる ▶

土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさを公的データでまとめて出します

市が議会で挙げた「恒常的な冠水区域」

2020年3月3日の市議会で、市長は前の年の6月と7月に計3回の集中豪雨があり、特に東根地区と神町(じんまち)地区で道路が冠水したと答えました。原因は、道路の側溝の流れ先が未整備なことや、側溝が流せる量を超える雨だとしています。市長は同じ答弁で、東根地区は2020年度に雨水幹線とつなぐ側溝工事をすると述べています。工事が終わったかどうかは確かめられていません。

地区 市長が挙げた場所
東根地区 ロイヤル病院前交差点から東根中部小学校までの区間
神町地区 神町北部地区、東陽寺周辺

2023年3月2日には、道路冠水や住宅地への雨水の浸水への対策として、「特に発生が顕著である神町北部地区」の雨水を流す幹線と、宮崎地区の雨水を流す白水川右岸第二幹線を優先して整備すると答えました。宮崎は、国の一覧の地下道が3か所ある地区です。白水川右岸第二幹線は、2022年度に樋門の工事に入り、2024年度から管を順に入れていく予定と説明しています。完成したかどうかは確かめられていません。

アンダーパスの雨水は、もっと前から話に出ています。2003年9月22日の決算特別委員会で建設分科会の委員長が読み上げた報告には、長谷平林線の道路整備が終わると「雨水がすべて既存のアンダーパスに集まり被害の出るおそれがある」ため、六田地区の線路沿いに雨水幹線を整備中とあります。

洪水の地図と内水の地図、東根は2枚で見る

2020年7月28日の大雨は、アメダス東根(羽入の雨量計)の1日の雨が148.0ミリで、統計のある2003年以降で1位です。翌29日の午前2時20分ごろ、長瀞地区松沢で白水川の右岸の堤防が決壊しました。市長は8月6日の臨時会で、「その影響もあり」長瀞地区と小田島地区の一部で53棟が床上・床下浸水したと報告しています(この日の時点の数)。川の増水・決壊とあわせて報告された被害で、この記事の地下道や市街地の道路の冠水とは分けて見てください。川の水は、市の洪水ハザードマップ(令和8年3月発行)で見ます。この地図の詳細図には、アンダーパスの場所にも印が付いています(地図の説明)。

道路の側溝や下水道があふれる内水は、市が水防法にもとづく「雨水出水浸水想定区域」を指定し(2025年5月1日公開)、2026年5月に内水ハザードマップを公開しました。1時間150ミリの雨を想定し、対象は長瀞・東根・神町地区の一部です。市は「浸水想定区域以外でも浸水被害が発生する可能性があります」と書いています。

  • 凡例の「内水被災実績有(道路)」の赤い斜線が、家や通勤路の近くにないか
  • 緑の丸の「地下道」が、ふだん通る道にないか
  • 太い線で囲んだ区域の外は、これまでの浸水の実績を載せたもの(市は、ほかにも浸水があった可能性があると注記)

地図は市の都市計画図を使って作られているため、この記事には写さず、見方だけを案内します。

\住む家・通う先の洪水と土砂の区域を住所で確かめる/

住所で洪水と土砂の公的データを見てみる ▶

洪水の浸水想定区域と土砂災害警戒区域に、その住所が入っているかを出します。内水や道路の冠水は出ません

山形県のほかの市の冠水記事

公式出典

この記事の数値は公表資料を集計したものです(2026年9月23日取得)。避難や通行の判断は、必ず東根市と山形県の最新の発表を確認してください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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