いまの車には後付けという道がある
国土交通省は、後付けを含めた装置に「性能認定」という制度を設けていて、認定を受けたものを一覧で公表しています。令和8年9月7日時点の内訳です。
| 区分 | 認定された装置の数 |
|---|---|
| 自動車メーカー等 | 10装置 |
| 部品用品メーカー等 | 8装置 |
| 合計 | 18装置 |
大事なのは、装置ごとに「取り付けられる車種」が決まっていることです。自分の車が対象に入っていなければ、どれだけ探しても付きません。買う前に一覧で車種を確かめる、という順番になります。
「踏み間違い」は駐車場で起きる
高齢者等がブレーキペダルとアクセルペダルを踏み間違えたことによる事故を防止する、我が国発の安全技術です。(国土交通省「ペダル踏み間違い時加速抑制装置の搭載を義務づけます!」令和7年6月17日)
今回の現場も、走行中の道路ではなくクリニックの駐車場でした。速度が出ていないぶん軽く見られがちですが、車が止まっているところから急に前へ出ると、人がいるのは歩道か建物の入口です。被害に遭うのは運転していない人になります。
建物の側でできること
店舗や医院、住宅の駐車場を持っている側にも、やれることがあります。
| やり方 | 止められるもの |
|---|---|
| 車止め(輪止め)だけ | ゆっくり下がる車。勢いがつくと乗り越える |
| 植栽・低い花壇 | 見た目の区切りにはなるが、車は越える |
| 基礎のある車止めポール | 建物への突入を物理的に止められる |
| 後ろ向きで止める運用 | 前に出るときに人がいる側を向かない |
今回は植栽を乗り越えています。緑の区切りは境界を示すためのもので、止めるためのものではありません。入口の正面が駐車枠になっている建物なら、ここは一度見直す価値があります。
家族の車をどうするか
免許の返納という話になりがちですが、車がないと病院にも買い物にも行けない地域では、返納だけが答えになりません。装置が付いているか確かめる、付いていなければ後付けできるか調べる、それも無理なら駐車の向きを変える。順番に減らしていくほうが現実的です。
制度の側は2028年9月に動きます。それまでのあいだをどうするかは、各家庭の判断に残されています。
生活・仕事にどう効くか
- 新車:ペダル踏み間違い時加速抑制装置の搭載義務は、国産の新型乗用車が2028年(令和10年)9月1日から、輸入の新型乗用車が2029年(令和11年)9月1日から。
- いま乗っている車:義務の対象は新型車なので、すでに持っている車には後からかからない。付けるなら自分で後付けするしかない。
- 後付け:国土交通省の性能認定を受けた装置は、自動車メーカー等10装置・部品用品メーカー等8装置の計18装置(令和8年9月7日時点)。
結局どうすればよいか
- 自分の車に「踏み間違い時の加速抑制」が付いているか、取扱説明書の安全装備のページで確認する
- 付いていないなら、国土交通省の性能認定一覧で自分の車種に対応する後付け装置があるか調べる
- 駐車場に面した店舗や住宅なら、車止め(輪止め)だけでなく、前向き駐車をやめる・ポールを立てるなど物理的な備えを検討する
公式出典
- 国土交通省 報道発表 ペダル踏み間違い時加速抑制装置の搭載を義務づけます!(令和7年6月17日)(2025年6月17日発表)
- 国土交通省 ペダル踏み間違い急発進抑制装置 性能認定結果一覧(令和8年9月7日更新)(2026年9月7日発表)
更新履歴
- 2026年9月19日 初版を公開
※本記事は2026年9月19日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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