調査が残した30の勧告
米国立標準技術研究所(NIST)は、連邦の建築・火災安全調査として、2棟の崩壊と第7ビルの崩壊を数年かけて調べました。タワー2棟についての最終報告は2005年9月、7号ビルについての最終報告は2008年11月に出ています。
この調査からNISTがまとめたのが、高層建築の安全性に関する30項目の勧告です。対象は構造の耐火性能、避難の計画、緊急時の通信、そして消防が中へ入っていくときの手順まで広がっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生 | 2001年9月11日 |
| 犠牲者 | 2,977人(うち日本人24人) |
| タワー2棟の最終報告 | 2005年9月(NIST) |
| 第7ビルの最終報告 | 2008年11月(NIST) |
| 調査から出た勧告 | 高層建築の安全に関する30項目 |
| 跡地の建物 | ワン・ワールド・トレード・センター(高さ541メートル=1,776フィート) |
日本の建物にも関係あるんですか。
法律の体系は国ごとに違うので、そのまま日本の基準になったわけではありません。ただ「火災で鉄骨がどう壊れるか」「人が階段を下りるのに実際どれだけかかるか」といった調査データは、各国の研究と設計に共有されています。
NIST issued its final report on the collapse of the World Trade Center’s North and South towers in September 2005(NISTはツインタワー崩壊に関する最終報告を2005年9月に公表した)
— NIST「World Trade Center Disaster Study」
日本の高層ビルで、自分が確かめられること
この日にちなんで一般の人ができることは、募金でも黙祷でもなく、自分がいる建物の階段を一度歩いてみることだと思います。理由は単純で、避難階段は普段まったく使わないからです。
確かめる項目は3つで足ります。階段が何本あるか。どの階から下は外に出られるのか。そして、非常用エレベーターが止まったときに何階ぶん自力で下りることになるのか。
高層階のオフィスや住戸に慣れていると、垂直の移動は機械がやるものになります。停電したその瞬間から、それは自分の足の話に変わります。年に1回くらい、その距離を体で知っておくだけで判断が速くなります。
この日の行事
ニューヨークでは世界貿易センター跡地の追悼式典のほか、市内各所で追悼のイベントが行われます。夜には2本の光の柱を空へ向ける「トリビュート・イン・ライト」が点灯します。国防総省でも25周年の追悼行事が予定されています。
生活・仕事にどう効くか
- 建物の安全:米国立標準技術研究所(NIST)はこの災害の調査から、高層建築の安全性に関する30項目の勧告をまとめた。
- 跡地:2つのタワーの基礎部分は、そのまま輪郭を残した滝の慰霊施設になっている。
- 日本:犠牲者2,977人のうち24人が日本人。多くは世界貿易センターに入っていた日本企業の関係者だった。
結局どうすればよいか
- 自分が働くビルの避難階段が何本あるか、どこに出るかを1回歩いて確かめる
- 勤務先の避難訓練で「エレベーターが使えない前提」になっているか確認する
- 高層階に住んでいるなら、停電でエレベーターが止まったときの上り下りを一度試しておく
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- NIST「World Trade Center Disaster Study: Publications and Reports」(2026年9月11日発表)
- National September 11 Memorial & Museum(2026年9月11日発表)
更新履歴
- 2026年9月11日 初版を公開
※本記事は2026年9月11日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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