山口の阿武町だけ、雨ではないものを見ている
19区間を並べていて1つだけ形の違う条件がありました。国道191号の、山口県阿武郡阿武町(あぶちょう)木与〜宇田の区間です。
ここの規制条件はこう書かれています。
| 区間 | 規制条件 |
|---|---|
| 長門(ながと)市三隅上〜萩市三見市 | 連続雨量150ミリ |
| 萩市三見市〜萩市山田 | 連続雨量250ミリ |
| 阿武町木与〜阿武町宇田 | 連続雨量200ミリ、または伸縮計の変位が1時間に4ミリ、もしくは1日に20ミリ以上 |
| 長門市日置上〜長門市西深川 | 非公表 |
伸縮計は、斜面に取り付けて地面が動いた量をはかる装置です。雨がそれほど降っていなくても、斜面そのものが動き始めたら閉めるという条件が併記されているのは、19区間のなかでここだけでした。
逆にいえば、ほかの区間は雨量だけを見ています。斜面の動きを直接はかる仕組みが全部の区間に入っているわけではない、ということでもあります。
数字が出ているのは19区間のうち10区間
今回確認した7路線をまとめると、こうなります。
| 路線 | 区間数 | うち数字あり |
|---|---|---|
| 国道2号 | 11 | 5 |
| 国道191号 | 4 | 3 |
| 国道53号 | 2 | 1 |
| 国道180号 | 1 | 1 |
| 国道9号 | 1 | 0 |
| 国道29号 | 1 | 0 |
| 国道54号 | 1 | 0 |
| 合計 | 19 | 10 |
岡山県総社市の国道180号は連続雨量200ミリ、岡山市御津(みつ)の国道53号は「200ミリ、または80ミリかつ時間雨量50ミリ」でした。一方、島根県浜田市を通る国道9号と、岡山から鳥取へ抜ける国道29号の区間は非公表です。
このページは「いま規制中かどうか」を示すものではありません。読み取れるのは、雨で閉める区間として指定されていること、そしてその線が公表されているかどうかまでです。
高速が止まった日ほど、この線が効いてくる
山陽道が雨で通行止めになると、車は国道2号へ降りてきます。ところがその国道2号にも、広島県内だけで3つの事前通行規制区間があります。
高速が閉まったあとに国道まで閉まると、迂回する道がさらに山側の県道に移ります。そのとき「あと何ミリで国道も閉まるのか」が分かる県と、分からない県があるというのが、今回の一覧から読み取れることです。
数字が公表されている岡山県備前市なら、連続雨量250ミリという線を手元の雨量情報と突き合わせられます。広島県内では、それができません。
生活・仕事にどう効くか
- 雨の日の国道2号:広島県内の3区間は、あと何ミリで閉まるかを自分で計算できない。岡山県備前市の4区間は250ミリと分かる
- 山陽道が止まったときの迂回:高速が止まると国道2号へ車が降りてくるが、その国道2号にも雨で閉める区間が設定されている
結局どうすればよいか
- 通る路線の事前通行規制ページを開いて、区間ごとの「連続雨量」の実測値と規制条件を見る
- 条件が「-」の区間は雨量から逆算せず、道路情報と雨雲レーダーで判断する
- アメダスの降水量と道路の連続雨量は観測点も数え方も違うので、引き算して残りを求めない
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
ほかに使える無料ツール
公式出典
- 国土交通省 道路情報提供システム 事前通行規制 国道2号(中国地方整備局)(2026年9月11日発表)
- 国土交通省 道路情報提供システム 事前通行規制 国道54号(中国地方整備局)(2026年9月11日発表)
- 国土交通省 道路情報提供システム 事前通行規制 国道191号(中国地方整備局)(2026年9月11日発表)
- 国土交通省 道路情報提供システム 事前通行規制 国道53号(中国地方整備局)(2026年9月11日発表)
更新履歴
- 2026年9月11日 初版を公開
※本記事は2026年9月11日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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