東京23区の暴風雪警報は、雪を伴って平均風速25m/sの風が吹くと予想されたときに出ます。この25m/sは、ふつうの暴風警報の基準とまったく同じ数字です。暴風雪警報は「大雪と暴風が同時に来る警報」ではなく、暴風警報の風に雪が加わったときの警報です。
「大雪警報より上なの?」と思った人もいるはずです。気象庁は、雪がたくさん積もるおそれがあるときは別に大雪警報を出すと説明しています。この記事では、全国の市町村ごとの基準から、暴風雪警報が何m/sで出るのかを並べました。
暴風雪警報とは
気象庁の説明では、暴風雪警報は「雪を伴う暴風により重大な災害が発生するおそれ」があるときに出ます。風そのものの被害に加えて、風で雪が舞い上がり、前が見えなくなることによる事故にも警戒を呼びかける警報です。
見ているのは雪の量ではなく、風の強さです。だから同じ日に、暴風雪警報と大雪警報が両方出ることもあれば、暴風雪警報だけが出ることもあります。積もる雪は少なくても、強い風で地面の雪が舞えば、道路は真っ白になります。

読者
数字が同じなら、暴風警報と何がちがうの?
風の強さは同じで、そこに雪があるかどうかなの。雪があると、同じ風でも前が見えなくなって、車や歩く人の事故が起きやすくなるのよ。だから名前を分けて呼びかけているの。
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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何m/sで出るかの全国比較
全国の市町村などの区域ごとに、陸上の暴風雪警報の基準を数えました。
| 平均風速 | 区域の数 | 主な地域 |
|---|---|---|
| 15m/s | 27 | 秋田県・岩手県の一部、埼玉県の秩父地方 |
| 16m/s | 110 | 札幌市・旭川市・盛岡市など |
| 17m/s | 123 | 長野市・岐阜市など |
| 18m/s | 296 | 仙台市・秋田市・山形市・福島市・青森市・前橋市など |
| 20m/s | 1,082 | 水戸市・宇都宮市・大阪市・福岡市など |
| 25m/s | 93 | 東京23区・神奈川県・鹿児島県の種子島と屋久島など |
出典:気象庁「発表基準一覧表」の全市町村CSVから集計(陸上の基準1,731件)。いちばん多いのは20m/sで、全体の6割をこえます。東京23区と横浜市は25m/sと高く、雪の多い東北や北海道のほうが低い数字です。
沖縄県の4つの地方は、暴風雪警報の欄に数字がありません。那覇市の暴風警報は25m/sですが、雪を伴う暴風の基準は設けられていないということです。
大雪警報も、東京23区は12時間に10cm、新潟県の山沿いは60cmと地域で大きくちがいます。くわしくは別の記事にまとめました。
北海道だけ基準が低い
暴風雪警報と暴風警報の風速を、同じ区域どうしで比べました。数字が同じだったのは2,268区域、ちがったのは114区域です。
ちがった114区域は、すべて北海道でした。石狩・空知・後志(しりべし)地方の52区域、釧路・根室・十勝地方の34区域、網走・北見・紋別地方の19区域、上川・留萌(るもい)地方の9区域です。どこも、暴風雪のほうが2m/s低くなっています。
| 都市 | 暴風警報 | 暴風雪警報 |
|---|---|---|
| 札幌市 | 18m/s | 16m/s |
| 帯広市 | 20m/s | 18m/s |
| 網走市 | 20m/s | 18m/s |
| 東京23区 | 25m/s | 25m/s |
| 大阪市 | 20m/s | 20m/s |
出典:気象庁「発表基準一覧表」(陸上の基準)。北海道の7つの地方は、基準の書き方も「雪による視程障害を伴う」となっていて、本州などの「雪を伴う」とは言葉がちがいます。視程障害(していしょうがい)は、雪で遠くが見えなくなることです。私は、地吹雪で前が見えなくなる事故が多い土地の事情が、この2m/sの差に出ていると見ています。
風雪注意報との違い
暴風雪警報の一つ下が風雪注意報です。こちらも気象庁は「大雪+強風」の意味ではないとしていて、強風注意報の風に雪が加わったときに出ます。
| 風雪注意報 | 暴風雪警報 | |
|---|---|---|
| 東京23区 | 13m/s | 25m/s |
| 大阪市 | 12m/s | 20m/s |
| 札幌市 | 11m/s | 16m/s |
| 同じ地域の基準 | 強風注意報と同じ | 暴風警報と同じ |
出典:気象庁「発表基準一覧表」。風雪注意報も、強風注意報と数字がちがうのは北海道の147区域だけで、やはり2m/s低くなっています。陸上の風雪注意報は12m/sの区域がいちばん多く、881区域でした。
雪の量を見る大雪注意報や、電線に雪が付く着雪注意報とは見ているものが別です。着雪注意報のちがいはこちらにまとめています。
出たら車で出ない
暴風雪警報が出たときにいちばん避けたいのは、車での外出です。風で雪が舞うと、昼でも数m先が見えなくなります。前の車が止まっていても気づけず、道から外れて動けなくなることもあります。
- 出かける予定は前の日のうちにずらす
- どうしても車で出るなら、ガソリンを満タンにし、防寒着と毛布、スコップを積む
- 雪で動けなくなったら、マフラー(排気管)のまわりの雪をどける
- 高速道路や国道の予防的な通行止めの情報を出る前に見る
大雪や吹雪のときに先に止められやすい区間は、雪 通行止め/予防的規制区間に一覧でまとめています。仕事を休めるかどうかは大雨警報が出たら仕事は休みになる?が、警報と会社の決まりの関係の考え方として使えます。
出典
- 気象庁「気象警報・注意報の種類」(2026年11月4日に確認)
- 気象庁「特別警報の指標及び危険警報・警報・注意報発表基準一覧表」(令和8年5月28日現在)
- 気象庁「発表基準一覧表」東京都千代田区(PDF)
アイキャッチ写真の出典
2016年2月17日、雪が吹きつける日本の道路(イメージ)。撮影 Hal 0005/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0(ウィキメディア・コモンズ)。
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