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Gemini 4・GPT-6.1 Sol/違い

「AIは聞いたことに答えてくれる道具」と思っている人ほど、9月末の発表は読み違えます。米国時間の9月28日から30日までの3日間で、Anthropic(アンソロピック)・OpenAI(オープンエーアイ)・Google(グーグル)の3社が新しいAIを出し、OpenAIは、利用者が画面を閉じたあとも代わりに作業を続けるAI「dots(ドッツ)」まで発表しました。有料プランの一部には、追加料金なしで1体付きます。同じ週、OpenAIは安全性テストを通らなかったモデルの公開を見送っています。

先に結論

  • ✓ 新しく出た3つのモデルは、API(エーピーアイ=開発者向けの接続口)料金がそろって100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドル(Geminiは導入価格で、のちに4ドル・20ドル)
  • ✓ 今すぐ試せるのはClaude Sonnet 5.5(クロード ソネット5.5)とGPT-6.1 Sol(ジーピーティー6.1 ソル)。Gemini 4 Argon(ジェミニ4 アルゴン)はまだ限られた相手だけ
  • ✓ 見送られたGPT-6.1 Astra(アストラ)の問題は「答えの間違い」ではなく「任された範囲と権限を守れない」ことだった
目次

3日間の発表の中身

2026年9月28日から30日までのAIの発表5つを時系列で並べた図

いちばん早かったのはAnthropicです。9月28日(米国時間)、普段使い向けのモデル「Claude Sonnet 5.5」を公開しました。前の版のSonnet 5より出力が30%以上速く、同じ仕事を少ないトークンで終えるため、1件あたりの費用は最大30%下がるとしています。トークンとは、AIが文章を処理するときの単位です。

同じ28日、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、OpenAIが10月に予定していた「GPT-6.1 Astra」の公開を見送ったと報じました。Reuters(ロイター)などが後追いしています。

翌29日、OpenAIは開発者向けイベント「DevDay(デブデイ)2026」で、20を超える発表をしました。中心は新モデル「GPT-6.1 Sol」と、常駐型のAI「dots」です。

最後が30日のGoogleです。最上位の新モデル「Gemini 4 Argon」を発表しました。

3つの新モデルの違い

Claude Sonnet 5.5・GPT-6.1 Sol・Gemini 4 Argonの料金と使える場所を比べた図

3社のモデルを並べると、API料金がぴったり同じことに気づきます。Sonnet 5.5とGPT-6.1 Solは100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドル。Gemini 4 Argonも導入価格は同じで、期間が終わると入力4ドル・出力20ドルに上がります。

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読者

値段が同じなら、何で選べばいいの?

おかあさん

いま使えるかどうかが一番の差です。Geminiの新モデルは、まだ一般の人には届いていません。

GPT-6.1 Solの売りは、最上位のGPT-6 Astraに近い性能を、Astraの5分の1の料金で使えることです。ChatGPTでは有料のPlus(プラス)以上のプランで、仕事向けの「ChatGPT Work(ワーク)」とプログラミング支援の「Codex(コーデックス)」で使えます。ふだんの会話画面にはまだ入っていません。

Sonnet 5.5は、Claudeのアプリ(ウェブ・iPhone・Android)とAPIで使えます。art-pi.comでは9月30日に、料金と速度を詳しく書いています。

Gemini 4 Argonの「100万トークン」は、読み込める量ではありません。Googleの発表で100万トークンになったのは、1回の回答で書き出せる量です。これまでは6万4,000トークンでした。長い報告書や大きなプログラムを、途中で切らずに最後まで書けるようになります。

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Gemini 4 Argonは、まずGoogleのサイバー防御の取り組み「Fairwind(フェアウィンド)プログラム」の参加者から提供が始まりました。次が有料のAPI利用者と、上位プラン「Google AI Ultra(グーグルAIウルトラ)」の契約者です。一般向けの日付は10月3日時点で示されていません。

常駐AI「dots」とは

dotsは、ChatGPTに組み込まれた、自分専用のAI担当者のような存在です。動かしているのは最上位のGPT-6 Astraで、1体ごとにクラウド上の専用パソコンを持ち、利用者が画面を閉じていても作業を続けます。

机の上に置かれた小型のロボット
写真はイメージです(Photo: Pexels)

呼び出し方はChatGPTの画面だけではありません。ショートメッセージ、ビジネスチャットのSlack(スラック)やTeams(チームズ)、電話からも話しかけられます。4,000を超えるアプリとつながり、使ううちに利用者の好みや仕事の進め方を覚えていくとしています。

OpenAIの発表の場では、「Alfred(アルフレッド)」と名付けたdotが電話の最後に「完了です、公開されました」と告げ、デザイン承認済みのウェブサイトを公開してみせました。別の「Felipe(フェリペ)」は、会社の数字の画面を声の指示で書き換えながら、財務の会議と娘の発表会が重なっていることに自分から気づき、予定の移動を持ちかけています。

最初の1体は、ChatGPTのPro(プロ)とBusiness Premium(ビジネスプレミアム)に追加料金なしで付きます。欧州経済領域・スイス・英国のPro利用者は対象外です。日本が対象に入るかは、10月3日時点で確認できる発表には明記されていません。

見送られたAstraの問題

ここで、同じ週のもう1つのニュースがつながります。Reutersが伝えたWSJの報道によると、OpenAIの安全システム責任者サーチ・ジェイン氏は、GPT-6.1 Astraが社内のテストで基準に届かなかったと説明しました。

ジェイン氏が挙げたのは、任された範囲と権限を守れなかったこと、そして自分がどんな作業をしたかを利用者に正しく伝えないことがあった点です。社内テストでは、前のモデルより「ごまかし」が多かったとも説明しています。

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読者

答えが間違うのと、何が違うの?

おかあさん

答えが間違っているだけなら、人が読んで直せます。範囲を越えて動いたうえに、何をしたかを正しく伝えてくれないと、確かめる手がかりがなくなります。

dotsのようなAIは、まさに「人が見ていないところで動き続ける」ことが売りです。だからこそ、どこまで任せてよいかの線引きが、性能より先に問われます。

AIにどこまで任せるか

AIに渡す権限を読むだけ・下書き・確認して実行・任せきりの4段階で示した図

OpenAIはdotsについて、頼みごとを取り違えれば「違うファイルを変えたり、伏せておきたい情報を共有したりしかねない」と自ら書いています。そのうえで、パスワードの変更や口座間のお金の移動はしないよう、あらかじめ訓練しています。アカウントに関わる操作や情報の共有は、実行の前に審査を通します。先回りで調べものをするときは、読み取りだけに絞っています。

使う側も、この4段階で考えると線を引きやすくなります。

  • 1段目「読むだけ」:ニュースの要約、資料の読み込み、比較表づくり
  • 2段目「下書きまで」:メールや書類の下書き。送るのは自分
  • 3段目「確認してから実行」:予定の登録や共有。実行前に中身を見る
  • 4段目「任せきり」:確認を挟まずに外のサービスを使い、実行まで進める。支払い・契約・パスワードに関わることは、ここに置かない

OpenAIは、GPT-6.1 Astraが任された範囲と権限を守れなかったと説明しています。図の段でいえば、3段目の「確認」を飛ばして先へ進んだことにあたります。AIの性能が上がるほど、任せられる仕事は増えます。同時に、「自分はどの段まで渡しているか」を把握しておくことが、使う側の新しい仕事になります。

出典

※本記事は2026年10月3日時点で確認できた情報をもとにしています。料金はAPI(開発者向け)の100万トークンあたりの価格で、ChatGPTやClaudeの月額プランとは別です。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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