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沖縄 冠水 どこが危ないの?

沖縄で道路が冠水した場所は、国の一覧に載る17か所の外にもあります。2022年5月31日は、琉球新報によると本島南部を中心に少なくとも8市町で47件の道路冠水が起きました。糸満市阿波根(あはごん)では浮いた車のガラスを割って、運転手が助け出されています。この日、南城市にあるアメダス糸数(いとかず)は1時間99.5ミリを観測しました(観測所1か所の値で、阿波根で降った量ではありません)。

なぜ冠水するのか。沖縄県全体の理由をまとめた県や国の資料は見つかりませんでした。糸満市は市のページで、冠水・浸水の主な原因を「近年の降水量の増加と都市排水機能の限界(大雨と満潮の重なりなど)」「周辺の地形(急傾斜地の近くの低い土地など)」「グレーチングや側溝などのつまり」の3つと書いています。

この記事でわかること

  •  沖縄県41市町村のうち、高潮の想定区域がかかるのは40、県の洪水の想定区域は32、国の冠水注意箇所は14市町村。内水(街の排水が追いつかない水)の地図は、国土地理院の一覧に登録があるのが4市町村で、ほかに沖縄市が2026年3月30日に雨水出水浸水想定区域を指定しています
  •  那覇市が令和8年4月に出した内水浸水想定区域図(1時間153ミリ想定)は12の排水区だけで、ほかの地区は令和10年度に作る予定です
  •  県・那覇市・うるま市とも、地図に示されていない場所でも浸水することがあると書いています
目次

今どこが冠水・通行止めかを見るページ

「沖縄 冠水 リアルタイム」「今日」と調べた人は、次のページを開いてください。

沖縄県の公式SNSの一覧に、防災や道路の冠水を知らせるX(旧ツイッター)のアカウントはありませんでした。那覇市は市のサイトで「防災X」(@nahasiyakusho)を案内しています。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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実際に冠水した場所(2021〜2026年の記録)

沖縄県全体の冠水の記録をまとめた県の資料は見つかりませんでした。琉球新報の記事に残る記録を並べます。

沖縄本島で報道に残る道路冠水の場所の地図
1〜8は琉球新報の記事に残る冠水の場所(字の代表点など)。9の石垣市は地図の外

地図の番号と同じ順です

① 宜野湾市宜野湾 市道宜野湾11号

2021年6月(6月中に少なくとも6回)

大雨のたびに冠水し、通行止めに。6月30日は約40センチの水たまり

※ 琉球新報 2021年7月8日の記事。位置は字宜野湾の代表点

① をGoogleマップで開く

② 糸満市阿波根(あはごん)

2022年5月31日

冠水した道路で車が浮き、車内は胸まで水。近くの人たちがリアガラスを割って運転手を救出

※ 琉球新報 2022年5月31日の記事。位置は字阿波根の代表点

② をGoogleマップで開く

③ 豊見城市翁長(おなが)

2022年5月31日

午前11時30分、冠水した道路を車が走る写真

※ 琉球新報 2022年5月31日の記事。位置は字翁長の代表点

③ をGoogleマップで開く

④ 西原町 サンエー西原シティ前の国道329号

2022年5月31日

道路が冠水し、2〜3台の車が立ち往生

※ 琉球新報 2022年5月31日の記事。位置は西原シティの建物の中心

④ をGoogleマップで開く

⑤ 那覇うみそらトンネル

2024年6月13日

朝、冠水した場所に車が突っ込んだ

※ 琉球新報 2024年6月13日の記事。くわしくは那覇市の記事で

⑤ をGoogleマップで開く

⑥ 名護市旭川(あさひかわ) 県道72号

2024年6月12日・18日

12日は約300メートル、18日は約200メートル冠水し、2回とも車1台が水没

※ 琉球新報 2024年6月13日・19日の記事。位置は字旭川の代表点

⑥ をGoogleマップで開く

⑦ 沖縄市 県道85号と松本

2025年1月24日

県道85号が約300メートル冠水。松本では床上浸水も

※ 琉球新報 2025年1月25日の記事。位置は松本の代表点

⑦ をGoogleマップで開く

⑧ 北中城村(きたなかぐすくそん)島袋(しまぶく)

2026年5月23日夜

道路が冠水し、車や住宅に取り残される人も

※ 琉球新報 2026年5月29日の記事。位置は字島袋の代表点

⑧ をGoogleマップで開く

⑨ 石垣市真栄里(まえざと)

2023年6月14日

冠水した道路で観光バスが立ち往生(乗客8人・けが人なし)

※ 琉球新報 2023年6月15日の記事。石垣島なので地図の外。位置は字真栄里の代表点

⑨ をGoogleマップで開く

Googleマップのリンクは、字(あざ)の代表点か施設の中心で開きます。冠水した地点そのものではなく、数百メートルずれることがあります。

2022年5月31日の正午から午前0時までに、JAF(日本自動車連盟)沖縄支部へ寄せられた救助の依頼は34件でした(琉球新報)。

名護市旭川の県道72号では、2024年6月12日と18日の2回、車が水に沈みました。1週間で2度です。区長は「これだけ水没したことはない」と話しています(琉球新報)。

読者

那覇うみそらトンネルも冠水したと聞きました。

おかあさん

国の17か所の一覧には入っていない場所です。当日のようすと国の点検の結果は 那覇市の記事 に書きました。

\住所だけ・1分で公的データを確認できます/

住所を入れて災害リスクを調べてみる ▶

土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさを公的データでまとめて出します

資料に載る市町村の数は、水の種類で40から4まで違う

沖縄県41市町村のうち、水の種類ごとに県・国の資料に載る市町村の数
数は2026年9月24日に県・国の公表資料から数えたもの。内水は国土地理院への登録数

国の沖縄総合事務局が「道路冠水注意箇所」に挙げるのは17か所で、14市町村にあります。

川の洪水は、県が管理する二級河川47水系62河川の浸水想定区域が公表されていて、32市町村にかかります。台風の高潮は40市町村です。40・32・14は県と国の資料の数で、内水の4だけは国土地理院への登録数です。国土地理院への登録数でそろえても、洪水10・高潮22に対して内水は4です。

内水の地図:国土地理院の登録は4市町村、ほかに沖縄市が公表

国土地理院の「わがまちハザードマップ」で、内水のハザードマップが登録されている沖縄県の市町村は、那覇市・糸満市・うるま市・北中城村の4つでした(2026年9月24日時点)。

この一覧とは別に、沖縄市は2026年3月30日、水防法の改正を受けて雨水出水浸水想定区域を指定しました。同じページで内水ハザードマップも公開しています。想定は1時間153ミリで、地図の凡例はいちばん浅い0.1〜0.2メートルを「道路冠水相当」としています。

那覇市の内水浸水想定区域図(令和8年4月1日更新)は、1時間153ミリの雨を想定しています。ただし公表されたのは、ガーブ川や安里川など12の排水区だけです。ほかの地区は令和8〜9年度に調べ、令和10年度に図を作る予定です。市は「水防法14条の2に基づく「雨水出水浸水想定区域図」ではありません」とも書いています。

これとは別に、市の水害ハザードマップのページには、市全体の「内水ハザードマップ」(浸水の起こりやすい場所と浸水実績の印)が載っています。

うるま市の内水ハザードマップ(令和5年4月)は1時間152ミリを想定しています。糸満市は令和4年5月の大雨のあとに冠水・浸水マップを更新しました。市のGoogleマップには冠水ポイントが73か所(9月24日時点)あり、潮平(しおひら)・阿波根・兼城(かねぐすく)・名城(なしろ)・米須(こめす)などに並びます。

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沖縄市のように、国土地理院の一覧に登録がなくても内水の地図を公表している市町村があります。住んでいる市町村のサイトもあわせて確かめてください。

高潮の想定区域は、2026年8月27日に40市町村で指定

県は2026年8月27日、琉球諸島沿岸の高潮浸水想定区域を指定しました。浸水が想定される市町村は40で、県は南風原町(はえばるちょう)を対象外と書いています。

県の高潮の解説書は、琉球諸島沿岸に高潮・高波をもたらした近年の台風として、2018年の台風第24号を挙げています。解説書が引く沖縄気象台の報告では、9月28日から10月1日の沖縄県の被害に、道路冠水4か所、床上浸水1か所、床下浸水2か所がありました。雨と高潮のどちらで冠水したのかは書かれていません。

建て方の制限の有無は 高潮浸水想定区域の記事 に書きました。地震の津波の想定は大雨・台風の水とは別の話で、沖縄の津波想定の記事で扱っています。

「地図で色が無い=安全」ではありません

県の洪水の地図は「洪水浸水想定区域図に記載されていない箇所においても浸水が発生する場合」があると書いています。那覇市は内水の図に「指定されていない区域においても浸水が発生する場合」、うるま市は「図に示されていない場所でも浸水する可能性」があると書いています。

県の洪水の図は、想定を超える雨や高潮・内水による氾濫を反映していません(県の説明)。

県は洪水浸水想定区域について、宅地建物取引業法の「重要事項説明」の項目には当たらないと書き、対象の水害ハザードマップは市町村から入手するよう案内しています。那覇市も、市のサイトの水害ハザードマップは重要事項説明に必要とされる水防法に基づく図ではない、と断っています。

読者

不動産屋さんの説明で「区域外」と言われたら、安心していいですか?

おかあさん

内水の地図を国に登録している市町村は、41のうち4つだけです。それだけでは決められないので、雨の日に家の前の道がどうなるかも見てください。

\道路の冠水とは別に、川の洪水と土砂の区域を住所で確認/

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洪水の浸水想定区域と土砂災害警戒区域に、その住所が入っているかを出します(道路の冠水や内水の情報は出ません)

1時間の雨:想定の153ミリと、実際に降った雨

内水の地図が想定する1時間の雨と、沖縄で観測された1時間の雨
那覇市の想定153ミリ、うるま市の想定152ミリと、那覇・糸数・胡屋の観測値

那覇の観測所の1時間の雨は、1900年からの記録で1998年7月17日の110.5ミリがいちばん多い値です。上位10の中には、2024年6月14日の94.5ミリ(4位)と2026年9月15日の87.5ミリ(8位)が入っています。

アメダス糸数の2022年5月31日の99.5ミリは、1976年からの記録で2位。北中城村島袋が冠水した2026年5月23日は、沖縄市のアメダス胡屋(ごや)が1時間73.0ミリでした。糸満市は、1時間の雨が「50ミリ」を超えたら気をつけるよう市のページで呼びかけています。

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雨の値は観測所1か所の値で、冠水した場所で降った量ではありません。

市町村の名前で見る、冠水の記録と想定

県全体の道路冠水を1枚にした公式の地図は、国の道路防災情報ウェブマップのほかに見つかりませんでした。

市町村 記録(琉球新報) 市・国が示す場所
糸満市 2022年5月31日 阿波根 市の冠水ポイント73か所/国の一覧2か所(摩文仁(まぶに)・潮平)
豊見城市 2022年5月31日 翁長 国の一覧1か所(名嘉地(なかち))
西原町 2022年5月31日 西原シティ前の国道329号 国の一覧2か所(小那覇(おなは)・嘉手苅(かでかる))
那覇市 2024年6月13日 うみそらトンネル 国の一覧1か所(安次嶺(あしみね))/市全体の内水ハザードマップと、12排水区の内水浸水想定区域図
宜野湾市 2021年6月 市道宜野湾11号 国の一覧1か所(志真志(しまし))
名護市 2024年6月12日・18日 旭川の県道72号 国の一覧1か所(喜瀬)
沖縄市 2025年1月24日 松本・県道85号 国の一覧は0か所/雨水出水浸水想定区域図(2026年3月30日指定・153ミリ想定)と内水ハザードマップ
北中城村 2026年5月23日 島袋 国の一覧1か所(渡口(とぐち))
石垣市 2023年6月14日 真栄里 国の一覧は0か所
うるま市 2023年6月14日 市内3か所 内水ハザードマップ(152ミリ想定)

国の一覧には、ほかに恩納村(おんなそん)・読谷村(よみたんそん)・嘉手納町(かでなちょう)・中城村(なかぐすくそん、2か所)・与那原町(よなばるちょう)・南風原町・八重瀬町(やえせちょう)が載っています。17か所の中身は那覇市 冠水 どこが危ないの?、全国の市ごとの記事は道路冠水マップ どこで見られるの?にまとめています。

公式出典

この記事の数値は公表資料と報道を集計したものです(2026年9月24日取得)。避難や通行の判断は、必ず沖縄県と市町村の最新の発表を確認してください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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