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上山市 冠水 どこが危ないの?

山形県上山市(かみのやまし)で、国の「道路冠水想定箇所」に載っているのは4か所です。かみのやま温泉駅の北東でJR奥羽本線の下をくぐる県道の「かみのやまアンダー」と、地図で見ると国道13号上山バイパスの下をくぐる道3か所(甲石地下道・仙石(せんごく)地下道・糸目沢アンダー)。県と市の資料で道路が水につかった記録が出てくるのは、この4か所ではなく、駅の西の石崎(いしざき)など中心市街地です。2022年6月27日には、県道上山七ヶ宿線(かみのやましちかしゅくせん)が石崎で「冠水」のため30分、全面通行止めになりました(県の2022年6月29日10時の報告)。

この記事でわかること

  •  市は2025年6月、1時間150ミリの雨を下水道で流しきれずにあふれる範囲の地図(雨水出水浸水想定区域図)を出しました。内水ハザードマップは2026年度に作る予定です
  •  2020年にあふれた荒町川と八幡堂川は、県の改修が2006年度で止まっていました。今は県の改修事業が行われていますが、完成の時期を書いた資料は見つかっていません
  •  市の防災ファイルは、道路や鉄道の下は大雨で「真っ先に浸水」し、普通車は約30センチの冠水で「走行が困難」になると注意しています
目次

大雨の日に、上山で「いま通れない道」と川の水位を見るページ

大雨警報が出たら、まず次の公式ページを開いてください。

消防車が出動した情報は、市の「消防車両出動情報配信サービス」(メール・事前登録)で届きます。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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国の一覧は4か所。地図に重ねると3か所は国道13号上山バイパスの下

国土交通省 東北地方整備局の「道路冠水想定箇所」は、山形県で78か所。山形市15・東根市8・鶴岡市7が多く、上山市は4か所です。

Aのかみのやまアンダーは、県道十日町仙石線(とおかまちせんごくせん)がJR奥羽本線の下をくぐる所で、管理者は山形県村山総合支庁です。市の建設課長は2024年9月の市議会で、この道を「八日町アンダーパス」と呼んでいます(八日町=ようかまち)。

B〜Dの3か所は、説明表の位置図を地理院地図とOpenStreetMap(オープンストリートマップ)に重ねると、市街地の東側を通る国道13号上山バイパスの下をくぐる道です(説明表には、上を通る道路の名前は書かれていません)。管理者はどれも上山市役所で、写真はコンクリートの箱の下をくぐる細い道です。4か所とも説明表の備考欄は空欄で、今回調べた県の被害報(2015〜2026年)と市議会の会議録(2019年3月から)にも、4か所が冠水したという記録は見当たりませんでした。

上山市の道路冠水想定箇所と、冠水・浸水の記録がある場所の地図
A〜Dが国の一覧の4か所。1〜3は県の被害報告と市の資料に出てくる場所

地図の記号と同じ順です

A かみのやまアンダー(国の一覧)

県道十日町仙石線がJR奥羽本線の下をくぐる道 管理番号 山形県-02-216

住所:上山市八日町(番地の記載なし)。かみのやま温泉駅の北東、約190メートル

管理: 山形県村山総合支庁 / 警察: 上山警察署

※ 市は市議会で「八日町アンダーパス」と呼んでいます(2024年9月、建設課長)

A をGoogleマップで開く

B 甲石地下道(国の一覧)

市道泉川(いずみかわ)甲石線。位置図を地図に重ねると、国道13号上山バイパスの下をくぐる道 管理番号 山形県-02-417

住所:上山市甲石(番地の記載なし)。Aから東北東へ約2.1キロ。ピンの地点は、国土地理院の住所検索では金谷と出ます

管理: 上山市役所 / 警察: 上山警察署

B をGoogleマップで開く

C 仙石地下道(国の一覧)

市道。位置図を地図に重ねると、国道13号上山バイパスの下をくぐる道 管理番号 山形県-02-418

住所:上山市仙石(番地の記載なし)。Aから東へ約1.4キロ

管理: 上山市役所 / 警察: 上山警察署

※ 路線名は、国の一覧が「東町仙石線」、説明表が「泉川仙石線」で、そろっていません

C をGoogleマップで開く

D 糸目沢アンダー(国の一覧)

説明表の種別は「農道」。位置図を地図に重ねると、国道13号上山バイパスの下をくぐる道 管理番号 山形県-02-419

住所:上山市仙石(番地の記載なし)。Aから南東へ約1.1キロ

管理: 上山市役所 / 警察: 上山警察署

D をGoogleマップで開く

1 石崎(いしざき)交差点

県道上山七ヶ宿線の「石崎」交差点。2020年に市がふるさとチョイスのページに載せた、豪雨のときの写真の場所。2022年に県道が冠水で閉まった場所は、県の報告に「上山市石崎」としか書かれていません

ピンは、OpenStreetMapで「石崎」と名前が付いた信号交差点です。この地点は、国土地理院の住所検索では二日町になります

管理: 山形県

1 をGoogleマップで開く

2 二日町(ふつかまち)プラザ

2020年7月28日に水が流れ込んだ施設(市のふるさとチョイスのページ)

ピンは施設の位置(OpenStreetMap)

2 をGoogleマップで開く

3 新湯(しんゆ)

2020年7月28日、荒町川・八幡堂川の近くで水があふれた温泉街(県の報告・市議会での議員の発言)

ピンは新湯の地名の点(OpenStreetMap)。県の報告は、2本の川があふれた場所を「鶴脛町(つるはぎちょう)」と書いています

3 をGoogleマップで開く

Googleマップのリンクは、A〜Dは説明表の位置図に合わせたOpenStreetMapの地下の道、1と2は交差点と施設の点、3は地名の点で開きます。説明表の住所は字までで番地が無く、住所検索の代表点はアンダーパスの底と関係がないため、標高は載せていません。

市の防災ファイルも「アンダーパス等冠水危険箇所に注意!」と呼びかけています。

石崎では、県道が「冠水」で通行止めになった(2022年6月27日)

県の6月29日10時の報告によると、2022年6月27日15時、県道上山七ヶ宿線が上山市石崎で冠水のため全面通行止めになり、15時30分に解除されました。最新の7月25日の報告は、県の道路の規制を1本ずつは載せていません。

2020年7月28日の豪雨では、市がふるさとチョイスで寄付を募ったページ(受付は2020年8月〜12月)に、「豪雨発生時の市内の様子」として「石崎交差点」の写真を載せています。写真では、交差点の路面が一面、水に覆われています。

読者

国の一覧に載っていない道なら、大雨でも通って大丈夫ですか?

おかあさん

そうとは言えません。石崎を通る県道も、国の一覧には入っていません。一覧に入っていない理由を書いた資料は見つかっていません。雨の日は、県の通行規制情報で閉まっていないかを見てから出かけてください。

2020年7月28日の豪雨:床下浸水7棟、家以外の建物20棟(県の報告)

県の最終報告(2021年7月26日)で、上山市の家の被害は床下浸水7棟(金生〈かなおい〉・沢丁〈さわちょう〉・仙石・栄町・須田板〈すだいた〉)です。家以外の建物(非住家)の浸水は20棟(新湯・二日町・十日町など9地区)でした。同じ報告では、7月28日13時25分に4,023世帯へ避難勧告が出て、避難所10か所に最大314人が避難しました。

上山市で浸水した建物の数(県の報告)
2020年7月の27棟が、2024年7月の1棟を大きく上回る

2024年7月の1棟は県の概要版(2026年2月12日)の数で、2024年9月の市議会では、議員が「西山地区で床下浸水の被害が1件ほど」と話しています。

県の7月29日の報告は、県が管理する荒町川と八幡堂川が鶴脛町(つるはぎちょう)で「溢水」し、床下浸水があったと書いています。最終報告は、川ごとの被害を一覧にしていません。これは川からあふれた水(外水)で、道に降った雨がはけずにたまる内水とは分けて考えます。

市は同じふるさとチョイスのページ(2020年)で、「市街地を流れる川や排水路からあふれた水」が二日町プラザに流れ込み、中の子どもセンター「めんごりあ」が最大25センチ浸水したと書いています。2024年12月の市議会では、当時消防団の分団長として出動した議員が「温泉街の新湯地区では冠水しただけでなく、アスファルトをめくるほどの激しい濁流が流れ込む状況でした」と振り返りました。

荒町川と八幡堂川の県の改修は、平成18年度(2006年度)までで止まっていました(2021年3月の市議会、建設課長)。今は県の改修事業が行われ、2026年度の市の予算にも関わる費用が載っています。完成の時期を書いた資料は見つかっていません。

上山市中山の雨量計では、2020年7月28日は1日166.0ミリ

アメダス上山中山は、2020年7月28日に1日166.0ミリを観測しました。2006年からの記録で2位です。1位は2014年7月9日の169.5ミリでした。

3位の2019年10月12日(台風19号・市は5,394世帯に避難勧告)と6位の2022年8月3日は、県の報告(終報2022年3月2日・2023年3月22日)に上山市の家の被害がありません。

アメダス上山中山で1日の雨が多かった日(上位10日)
2020年7月28日は2位。2024年7月25日の89.0ミリは10位
i
雨の値は、市街地から南西へ約7キロの上山市中山にある雨量計1か所のものです。石崎や新湯で降った量ではありません。

読者

1位の2014年7月9日には、上山でも被害があったんですか?

おかあさん

県の災害情報のページは2015年の分からで、2014年の上山市の被害は確かめられませんでした。雨量計1か所の順位だけでは、町なかの被害の大きさは決められません。

\住所だけ・1分で公的データを確認できます/

住所を入れて災害リスクを調べてみる ▶

土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさを公的データでまとめて出します

住む前・借りる前に見る地図

川の洪水は、市の「洪水浸水想定区域が追加されました」のページで、須川・前川を含む17河川の浸水想定区域が見られます。荒町川・八幡堂川など15河川は、2024年6月14日付で追加されました。

道に雨がたまる内水は、市が2025年6月18日に出した「雨水出水浸水想定区域図」で見ます。下水道事業計画区域に1時間150ミリの雨が降った場合の浸水の深さと、水が引くまでの時間の地図です。市は「指定区域外であっても、場所が浸水する可能性があります」と書いています。色が付いていない場所も「雨の降り方では浸水する可能性があります」とされています。

2026年3月の市議会で庶務課長は、このPDFには避難所などの名前が無く「分かりづらいという声」があると答えました。市は2026年度に内水ハザードマップを作り、避難所や目印になる建物の名前を入れる考えを示しました(市の答弁)。それまでは、PDFを拡大して家と通勤路のまわりの色を見てください(地図は写さず、見方だけ案内します)。

市の上下水道課長は2022年9月の市議会で、2020年7月の豪雨では矢来(やらい)三丁目などの排水ポンプが「有効に機能」したと答えました。浸水対策の下水道事業は長清水(ながしみず)排水区で進め、当時は詳細設計の段階でした。

\内水の地図とは別に、洪水と土砂の区域を住所で確かめる/

住所で洪水と土砂の公的データを見てみる ▶

洪水の浸水想定区域と土砂災害警戒区域に、その住所が入っているかを出します(道路の冠水・内水は出ません)

山形県のほかの市はどうなっているか

公式出典

この記事の数値は公表資料を集計したものです(2026年9月23日取得)。避難や通行の判断は、必ず上山市と山形県の最新の発表を確認してください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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