🗨️「今週末からの5連休、台風は来るのでしょうか。旅行の予定をどうするか決めたいです」
9月15日朝の時点で、気象庁が予報を出しているのは9月20日午前3時までです。連休の後半(21日・22日・23日)について気象庁はまだ何も言っていません。しかも20日時点の予報円は半径520km=差し渡し1,000kmを超えていて、進路は絞れていない段階です。決められるのは天気ではなく段取りのほうで、鉄道の運休計画が出るのは連休初日の前日昼前、つまり9月18日ごろになります。
[交通] この記事の要点
2026年9月15日 発表
- 5連休に車か鉄道で遠出する予定を入れている人
- 9月19日に開幕するアジア競技大会を愛知・名古屋へ見に行く人
- 秋分の日のお彼岸で帰省・墓参りを予定している人
予報は9月20日午前3時で止まっている
気象庁が9月15日7時5分に出した進路予報を、そのまま並べます。
| 日時 | 階級 | 場所 | 中心気圧 | 最大風速 | 予報円の半径 |
|---|---|---|---|---|---|
| 9/15 6時(実況) | 熱帯低気圧 | トラック諸島近海 | 1002hPa | 15m/s | — |
| 9/16 6時 | 台風 | 南鳥島近海 | 998hPa | 18m/s | 150km |
| 9/17 3時 | 台風 | 南鳥島近海 | 985hPa | 25m/s | 240km |
| 9/18 3時 | 台風(強い) | 小笠原近海 | 965hPa | 35m/s | 310km |
| 9/19 3時 | 台風(強い) | 小笠原近海 | 960hPa | 40m/s | 390km |
| 9/20 3時 | 台風(強い) | 日本の南 | 960hPa | 40m/s | 520km |
この表の下には何もありません。9月21日・22日・23日の位置を、気象庁はまだ発表していません。連休の後半について「本州に近づく」と読める見出しが出ていますが、それは気象庁の台風予報の外側の話です。
もうひとつ、20日の予報円は半径520km。差し渡しにすると1,000kmを超えます。予報円は「台風の中心がこの円内に入る確率が70%」という意味の円なので、この大きさは進路がまだ絞れていないことを示しています。配信データ上の台風番号も、15日朝の時点では付いていません。
では、いま予定をどうすればいいんでしょう
天気は決められませんが、いつ決まるかは決まっています。下の「運休の判断が出る日」まで読むと、動かせる期限が出ます
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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5連休の5日だけ、高速の割引がありません
2026年のシルバーウィークは9月19日(土)・20日(日)・21日(月・敬老の日)・22日(火・休日)・23日(水・秋分の日)の5連休です。22日は前後を祝日に挟まれた日で、祝日法にもとづく休日になります。
そして、この5日間は高速道路の休日割引が使えません。NEXCOが3月に出した年度の適用日一覧を9月の欄だけ抜き出すと、こうなります。
| 日 | 9/12(土) | 9/13(日) | 9/19(土) | 9/20(日) | 9/21(月) | 9/22(火) | 9/23(水) | 9/26(土) | 9/27(日) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 休日割引 | 適用 | 適用 | 除外 | 除外 | 除外 | 除外 | 除外 | 適用 | 適用 |
9月で×が付いているのは19日から23日までの5日だけです。理由は公式に書かれています。
2026年9月19日〜2026年9月23日は、渋滞の激化を避けるため休日割引が適用されません
NEXCO中日本 休日割引のご案内より
割引の中身は地方部区間で約30%引き、対象は軽自動車等または普通車のみです。首都圏・京阪神の大都市部区間と名古屋第二環状自動車道は、もともと対象外です。前の週末と次の週末は普通に割引が効くので、動かせる予定なら日をずらすほうが安く済みます。
何ミリで閉まるかは、走る道によって調べられない
台風が近づくと高速道路は通行止めになります。その基準のうち、全国どこでも同じ数字で公表されているのは風だけです。
強風については、10分間の平均風速が20m/s以上を目安とし、継続または継続が予想され、必要と認められる場合に通行止めを実施する
NEXCO西日本「異常気象等による事前通行規制基準」より
雨のほうは区間ごとに数字が決まっていて、しかも全区間を公表しているのはNEXCO西日本だけです。同じ会社の中でも、これだけひらきます。
| 道路 | 区間 | 連続雨量 |
|---|---|---|
| E9 京都縦貫道 | 丹波IC〜京丹波わちIC | 130mm(暫定基準) |
| E1 名神高速 | 京都東IC〜豊中IC | 280mm |
| E58 沖縄自動車道 | 那覇IC〜許田IC | 360mm |
| E3 九州自動車道 | 八代IC〜人吉IC | 430mm(暫定基準) |
| E34 長崎自動車道 | 鳥栖IC〜東脊振IC | 530mm(暫定基準) |
| E1 名神高速 | 豊中IC〜西宮IC | —(雨量の基準なし) |
いちばん低い区間と高い区間で4倍以上の差があります。連続雨量というのは、降り始めから2mm/hを超える雨が6時間以上途切れずに続いた場合の累積です。市街地の平坦な区間には雨量の基準そのものが置かれていません。
問題はここからです。台風が本州に近づいたときに影響が出る東名・新東名・中央道はNEXCO中日本、東北道・関越道はNEXCO東日本の管轄ですが、この2社は区間別の雨量基準を公表していません。中日本のよくある質問にある回答は、次の一文で終わっています。
高速道路には地震、降雨などに関する通行止め基準がございますが、過去の災害の発生状況などからおおむね災害が発生する可能性がある場合を想定し決定しています
NEXCO中日本 ハイウェイポスト「通行止めの判断の基準は?」より
つまり「自分の帰り道が何ミリで閉まるか」は、西日本を走る人は調べられて、東日本・中日本を走る人は調べられません。
運休の判断が出るのは17日から18日
鉄道の計画運休には、国が示したモデルがあります。2019年に国土交通省がまとめたもので、発表の段取りが時間で決まっています。
| タイミング | 気象の状況 | 出される情報 |
|---|---|---|
| 運休開始の約48時間前 | 予報円(暴風域)が沿線を通過する可能性があるとの予報 | 計画運休の可能性 |
| 運休開始の約24時間前 | 可能性が高いとの予報、または大雨・強風の注意報 | 翌日の運転計画の詳細 |
| 当日 | 大雨・暴風等の警報 | 当日の運転計画の詳細 |
JR東日本は2020年3月にこれを自社の方針として公表していて、可能性は可能な限り前々日、具体的な運休計画は可能な限り前日の昼前としています。一方、JR東海とJR西日本は「何時間前に出す」という目安を自社サイトで公表していません。
連休初日が9月19日なので、逆算するとこうなります。可能性が出るのは9月17日ごろ、具体的な計画は9月18日の昼前ごろ。宿とチケットを動かせる最後の窓は、それより前です。
同じ週末に、愛知でアジア大会が開幕します
9月19日は、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)の開会式の日でもあります。会期は9月19日から10月4日までの16日間、43競技54会場という規模です。開会式は名古屋市瑞穂公園陸上競技場で行われます。
5連休の行楽と、この開幕と、台風の予報円が、同じ週末に重なる可能性があるということです。ただし気象庁が予報しているのは20日午前3時までで、そのときの位置は「日本の南」。どこへ向かうかはまだ発表されていません。
あわせて、9月21日からは秋の全国交通安全運動(9月21日〜30日)が始まります。重点のひとつが夕暮れ時の早めのライト点灯です。連休の帰り道は暗くなるのが早い時期に入っています。
台風情報は2026年9月15日7時5分発表のものです。数時間で変わるので、出発前に気象庁の台風情報で最新の予報を見てください
生活・仕事にどう効くか
- 高速道路の料金:9月19日〜23日の5日間は休日割引が適用除外。前の週末(12・13日)と次の週末(26・27日)は適用日。
- 通行止めの判断:強風は10分間平均20m/s以上が目安で通行止め。雨量の基準は区間ごとに違い、NEXCO西日本だけが全区間を公表している。
- 運休の発表:国のモデルでは48時間前に可能性、24時間前に詳細。JR東日本は前々日に可能性、前日の昼前に具体的な運休計画を出す方針を公表している。
結局どうすればよいか
- 連休初日に動く予定なら、9月17日から18日の昼までに出る発表を見る日として空けておく
- 車で地方部へ行くなら、連休の前後の土日にずらすと約30%の休日割引が使える
- 走る道がNEXCO西日本の管内なら、区間ごとの規制雨量が公表されているので出発前に確認する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
ほかに使える無料ツール
公式出典
- 気象庁 台風情報(TC2630 進路予報データ)(2026年9月15日発表)
- 気象庁「台風の大きさと強さ」「予報円と暴風警戒域」(2026-09発表)
- 内閣府「国民の祝日について」(2026-09発表)
- NEXCO西日本ほか「2026年度における休日割引適用日」(2026年3月17日発表)
- NEXCO西日本「異常気象等による事前通行規制基準」(2026年8月14日発表)
- 国土交通省「計画運休・運転再開時における情報提供タイムラインのモデルケース」(2019年7月2日発表)
- 第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)公式サイト(2026-09発表)
更新履歴
- 2026年9月15日 初版を公開。台風情報は2026年9月15日7時5分発表のもの。
※本記事は2026年9月15日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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