🗨️「石川と富山の大雨で道路がだいぶ止まっていると聞きました。雨が弱まれば開くのでしょうか。」
半分だけそうです。8月27日15時の時点で通れない場所は54か所ありますが、同じ日のうちに国道159号と国道160号の一部は解除されています。開くかどうかは、雨で止めたのか土砂で止まったのかで分かれます。
[交通] この記事の要点
国土交通省 北陸地方整備局は2026年8月27日17時30分、「令和8年8月27日からの大雨の対応について(第3報)」を発表した。同日15時00分現在で、管内の通行止めは高速道路1か所、直轄国道3か所、補助国道10か所、地方道40か所。一方で国道159号と国道160号の一部は同じ日のうちに解除された。
2026年8月27日 発表
- 石川県・富山県で車を使って通勤や送り迎えをしている人
- 国道8号で富山と金沢のあいだを行き来する運送の仕事をしている人
- 氷見市・羽咋市・志賀町・宝達志水町・中能登町に家族や実家がある人
- 8月28日以降に北陸へ出張・帰省の予定がある人
この記事でわかること
- 8月27日15時の時点でどこが通れないのか
- 同じ日に解除された国道はどれか
- 雨で止めた道と土砂で止まった道で、開き方がどう違うのか
54か所の内訳は、国道より生活道路のほうが多い
大雨のニュースでは高速道路と国道の名前ばかりが出ますが、実際に止まっている場所の数はまるで違います。北陸地方整備局が8月27日17時30分に出した第3報(15時00分現在)の数字です。
| 区分 | 路線数 | 箇所数 |
|---|---|---|
| 高速道路 | 1 | 1 |
| 直轄国道(国が管理) | 3 | 3 |
| 補助国道(県などが管理) | 7 | 10 |
| 地方道(県道・市町村道) | 40 | 40(富山20・石川20) |
| 合計 | — | 54 |
54か所のうち40か所、つまり7割以上は県道と市町村道です。ニュースで名前が出るのは残りの14か所のほうなので、報道を見て「うちの近くは出ていないから大丈夫」と考えると外れます。
では、雨が弱まれば全部開くのですか。
止め方が2種類あって、開き方が違うんです。同じ27日のうちに開いた道と、開いていない道が混ざっています。
同じ日に開いた道が2つある
第3報には、通行止めを始めた時刻と解除した時刻がどちらも書かれています。27日のうちに解除されたのはこの2か所です。
- 国道160号 富山県氷見市の上泉交差点 2時20分に通行止め開始 → 13時00分に解除(上り線のみ車線規制)→ 15時15分に車線規制も解除
- 国道159号 石川県羽咋市四柳町〜飯山交差点 4.2km 7時00分に通行止め開始 → 14時30分に解除
どちらも路面が水につかったことによる通行止めで、水が引いたので開きました。8時間から12時間ほどでの解除です。
いっぽうで、15時の時点でまだ止まっているのが次の3つです。
- 国道160号 氷見市中波〜藪田 8.0km(4時40分開始・雨量が基準を超えたため)
- 国道8号 小矢部市安楽寺〜津幡町 1.6km(8時50分開始・同じく雨量)
- 国道470号 氷見IC〜七尾大泊IC(14時00分開始・土砂流出の点検)
159号が開いた30分前に、470号が閉まった
時刻を並べると、この日の動きがよく分かります。国道159号が解除されたのは14時30分ですが、その30分前の14時00分に国道470号が新しく通行止めになっています。開いた道と閉まった道が、同じ午後に同時に起きているということです。
朝の情報を見て「もう開いたはず」と判断すると、着いた先で別の通行止めに当たります。逆に、朝の時点で閉まっていた道が昼には開いていることもあります。半日前の情報は使えない、と考えたほうが安全です。
雨で止めた道と、土砂で止まった道
開き方が分かれる理由は、止めた理由が違うからです。
| 止め方 | 中身 | 開くまで |
|---|---|---|
| 事前通行規制 | 決められた雨量を超えたので、先まわりして止める | 雨がやんで点検が済めば開く |
| 路面冠水 | 道が水につかって走れない | 水が引けば開く(27日は8〜12時間) |
| 土砂流入 | 斜面から土や石が道に入った | 撤去と斜面の点検が終わるまで開かない |
27日に開いた2か所はどちらも冠水でした。これに対して補助国道の10か所はすべて土砂流入です。同じ「通行止め」でも、待てば開くものと、工事が要るものに分かれます。
道路のほかに動いているもの
第3報には道路以外の状況も載っています。読者の生活に直接かかわるのは次の3つです。
断水は氷見市の2地区。仏生寺(ぶっしょうじ)の上中地区で最大30戸が断水し、3トンの給水車で対応中です。日名田(ひなた)地区は8戸で、仮設の給水タンクを置く予定になっています。どちらも管の破損が見つかっていて、復旧の見込みは立っていません。入善町の舟見地区は停電による停止で、こちらは復旧済みです。
住まいでは、富山県氷見市の市営住宅40戸で床上浸水が確認されています。
排水には災害対策用の機械が入っています。氷見市土地改良区の要請で排水ポンプ車1台と照明車1台、羽咋市の要請で同じく1台ずつ、高岡市の要請で2台ずつが出動しました。国の職員も現地に入っていて、応急対策班3名が高岡市・氷見市・羽咋市に、連絡役が富山県庁・石川県庁・羽咋市・志賀町に1名ずつ派遣されています。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
自分の家の前の道は、市町の情報で見る
国と県の発表で分かるのは国道と主要な県道までです。40か所の地方道は件数しか公表されていないので、通学路や生活道路の状況は市や町の道路情報を見るしかありません。
富山県は県管理道路の通行規制状況を県のサイトで公開しています。石川県も同じ形です。市町村道はさらに細かいので、市役所・町役場の防災情報が最短です。国道が開いたという報道を、家の前の道が開いた証拠として使わないことです。
生活・仕事にどう効くか
- 通勤・買い物の足:止まっている54か所のうち40か所は県や市町が管理する地方道。国道より生活道路のほうが数が多く、幹線が開いても家の前の道が通れないことがある。
- 物流と仕事の車:国道8号(富山県小矢部市安楽寺〜石川県河北郡津幡町 1.6km)は8月27日8時50分から通行止め。北陸道の砺波IC〜小杉IC間も11時25分から止まっており、高速と並行する幹線の両方がふさがっている。
- 水道と住まい:氷見市の仏生寺(ぶっしょうじ)上中地区で最大30戸、日名田(ひなた)地区で8戸が断水。いずれも復旧見込みは未定。氷見市の市営住宅40戸で床上浸水が確認されている。
結局どうすればよいか
- 家の前の道が通れるかは、国道の情報ではなく県や市町の道路規制情報で確かめる
- 雨量が理由の通行止めなら雨がやめば開くが、土砂流入と冠水は片づけと点検が終わるまで開かないと考えて予定を立てる
- 同じ日でも解除と新規の通行止めが同時に起きるので、出発直前にもう一度確認する
- 断水している地域では、復旧見込みが出るまで給水車と仮設タンクの場所を市の広報で確認する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
ほかに使える無料ツール
- 住所まるごとチェック — 住所の表記ゆれ・実在をまとめて確認する
- 不動産相場検索 — 市区町村ごとの土地・戸建て・マンション相場を見る
公式出典
- 国土交通省 北陸地方整備局「令和8年8月27日からの大雨の対応について(第3報)」(8月27日15時00分現在)(2026年8月27日発表)
- 同「令和8年8月27日からの大雨の対応について(第2報)」(2026年8月27日発表)
- 国土交通省 富山河川国道事務所「国道8号雨量規制による『通行止め開始』について」(2026年8月27日発表)
更新履歴
- 2026年8月27日 初版を公開(8月27日15時00分現在の第3報にもとづく)
※本記事は2026年8月27日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


コメント