🗨️「WILLERのバス運転手は、本当に年収600万円を超えるの?」
WILLER EXPRESSのバス運転手「ハイウェイパイロット」の平均年収が600万円台に達したと報じられました。ただし、平均年収、モデル年収、入社直後の給与は同じではありません。公式求人には残業や休日出勤を含むモデル条件も示されているため、金額だけで判断せず、働き方とセットで確認する必要があります。
[仕事・働き方]この記事の要点
ITmedia ビジネスオンラインは、WILLER EXPRESSのハイウェイパイロットの平均年収が2025年に約640万円になったと報道。業界平均を大きく上回る待遇として注目されている。
名古屋営業所の求人では2026年のモデル年収611万円。ただし、モデル月収は「月7,000km走行・残業50時間・休日出勤1日」が前提。
2026年8月8日
結論:年収600万円台は実例がある。ただし全員に保証された金額ではない
WILLER EXPRESSでは、バス運転手の待遇改善が実際に進んでいます。今回の報道によると、同社の平均年収は2023年の約560万円から、2024年に約615万円、2025年には約640万円へ上昇しました。
一方、会社の公式採用情報は「年収600万円を目指せる」と表現しています。現在公開されている名古屋営業所の求人では、2026年のモデル年収は611万円です。その計算の基礎となるモデル月収には、1カ月7,000kmの走行、残業50時間、休日出勤1日が含まれます。
つまり、年収600万円台は現実に狙える水準ではあるものの、入社すれば無条件で受け取れる固定年収ではありません。営業所、経験、走行距離、各種手当、時間外勤務などによって実際の収入は変わります。

「平均年収640万円」と「モデル年収611万円」の違い
| 数字 | 何を示すか | 注意点 |
|---|---|---|
| 約640万円 | 報道された2025年の社内平均年収 | 個々の社員の年収を保証する数字ではない |
| 611万円 | 名古屋営業所求人の2026年モデル年収 | 走行距離、残業、休日出勤を含む想定 |
| 500万円以上も可 | 同求人が示す初年度の可能額 | 「可」であり確約ではない。研修期間は月21万~25万円程度と記載 |
| 453.1万円 | 厚生労働省job tagに掲載された関連職種の全国年収 | 路線・貸切バス運転手などを含む統計で、WILLERだけの数字ではない |
同じ「年収」でも意味が違います。転職を検討する場合は、平均やモデルだけでなく、基本給、手当の内訳、想定残業時間、休日数、研修中の給与を分けて確認することが大切です。
高い待遇を支える3つの仕組み
1.未経験者を自社で育成する
WILLER EXPRESSは2024年に研修施設「WILLER LABO」を開設しました。約3カ月の合宿型研修で、運転技術だけでなく、安全、接客、健康管理などを学びます。2025年5月の会社発表では、第1期から第4期までに30人以上が入校し、その時点で卒業生の定着率は100%とされています。
なお、100%という数字は開校1周年時点の会社発表です。今後も同じ割合が続くことを保証するものではありません。

2.大型二種免許の取得を支援する
会社の2025年の発表では、高卒採用者について大型二種免許の取得費用約40万円相当を全額会社負担としています。中途求人でも、大型二種免許を持っていない人向けに免許取得支援制度が案内されています。
ただし、高卒採用では普通免許の費用について給与から差し引く前借り制度が案内されています。応募区分によって制度が異なる可能性があるため、「どの免許が全額補助か」「途中退職時の返還条件があるか」は応募前に確認したいポイントです。
3.安さだけでなく、サービスの価値で収益をつくる
元記事では、快適性を高めた座席や接客品質によるリピーターの増加が、高い待遇を支える背景として紹介されています。運転技術だけでなく接客も重視する「ハイウェイパイロット」という呼称には、仕事の価値を高める意図があります。
会社は2024年の公式発表で、運転手の給与を3年間かけて20%引き上げ、平均年収600万円を目指す計画を公表していました。単なる名称変更ではなく、研修と給与制度を同時に変えた点が特徴です。
高収入の裏側で確認したい働き方
バス運転手は乗客の命を預かる仕事です。高収入だけを見て選ぶのではなく、次の条件が自分に合うかを確認する必要があります。
- 夜間を含むシフト勤務:求人は24時間シフト制。夜行便では深夜から早朝にかけての乗務がある。
- 宿泊を伴う勤務:行き先で休息し、翌日に戻る運行例が掲載されている。
- 時間外勤務と手当:モデル年収には残業50時間と休日出勤1日が含まれるため、基本給だけで600万円になるわけではない。
- 健康管理:乗務職は年2回の定期健康診断に加え、脳ドック、肺心血管CT、睡眠時無呼吸症候群検査などが案内されている。
- 家庭との両立:夜間・宿泊勤務を続けられるか、育児や介護の予定も含めて考える必要がある。

応募前に求人票と面接で確認する7項目
- 配属予定の営業所における基本給と手当の内訳
- 年収600万円に達するための走行距離、残業、休日出勤の目安
- 研修期間の給与、研修場所、宿泊費や食費の負担
- 大型二種免許取得支援の対象額と返還条件
- 契約社員から正社員へ登用されるための条件
- 夜行便と昼行便の割合、1カ月の宿泊回数
- 育児・介護などで宿泊勤務が難しくなった場合の配置転換
特に「平均年収」と「自分が配属予定の営業所で得られる見込み年収」は分けて尋ねましょう。求人情報は更新されるため、応募時点の募集要項で再確認してください。
よくある質問
未経験でも年収600万円を目指せますか?
会社は未経験者向けの研修と免許取得支援を用意し、高卒採用では早ければ入社1年で年収600万円を目指せると案内しています。ただし、全員に保証された金額ではありません。配属、評価、手当、勤務実績によって変わります。
入社時から正社員ですか?
募集区分によります。2026年8月8日に確認した名古屋営業所のハイウェイパイロット求人は契約社員で、正社員登用制度ありと記載されています。同求人には「1年後にはほぼ100%の方が正社員登用」とありますが、登用条件は応募時に確認してください。
大型二種免許がなくても応募できますか?
公式求人では免許取得支援制度が案内されています。高卒採用では自動車免許なしでも入社可能とされていますが、応募区分や年齢によって入社後の流れが異なります。
残業なしでも年収611万円になりますか?
公式求人のモデル月収は残業50時間、休日出勤1日を含む条件です。残業なしの場合の年収は、求人情報だけでは判断できません。基本給と固定・変動手当を分けて会社へ確認する必要があります。
まとめ
- WILLER EXPRESSでは、報道上の平均年収が2025年に約640万円へ上昇した
- 公式求人の2026年モデル年収611万円には、走行距離・残業・休日出勤の前提がある
- 高待遇を支えるのは、未経験者研修、免許取得支援、接客を含む高付加価値化
- 応募前に、基本給、手当、夜間勤務、宿泊回数、正社員登用条件を確認する
出典・確認先
- ITmedia ビジネスオンライン(Yahoo!ニュース掲載)「『バス運転手は稼げない』は過去の話? ウィラーが年収600万円を実現した理由」(2026年8月8日確認)
- WILLER EXPRESS株式会社 名古屋営業所 ハイウェイパイロット求人(2026年8月8日確認)
- WILLER株式会社「運転手が『ハイウェイパイロット』に進化」(2024年4月3日)
- WILLER株式会社「WILLER LABO開校1周年」(2025年5月22日)
- WILLER株式会社「ハイウェイパイロットの高卒採用を開始」(2025年8月7日)
- 厚生労働省 job tag「路線バス運転士」(2026年8月8日確認)
更新履歴
- 2026年8月8日 初版作成
※本記事は2026年8月8日時点の報道、会社発表、公開求人をもとに作成しています。給与、雇用形態、研修、免許取得支援などの条件は営業所や募集時期によって変わる可能性があります。応募時は必ず最新の募集要項をご確認ください。


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