🗨️「十勝岳の噴火警戒レベルが2に下がると、何が変わりますか?」
札幌管区気象台が10月16日10時、十勝岳の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に下げました。大きな噴石を警戒する範囲は、62-2火口から概ね3kmから概ね1.5kmに狭まります。上富良野町は吹上温泉地区の避難指示と、十勝岳温泉地区の高齢者等避難を解除しました。ただし火口のまわりの熱と火山ガスは、まだ高い状態です。
[災害] この記事の要点
2026年10月16日 発表
- 吹上温泉・十勝岳温泉へ行く予定の人
- 上富良野・美瑛側から十勝岳連峰に登る人
- 道道966号(十勝岳スカイライン)を通る人
レベル2で変わったこと
| 項目 | レベル3(9月12日〜) | レベル2(10月16日10時〜) |
|---|---|---|
| 大きな噴石を警戒する範囲 | 62-2火口から概ね3km | 62-2火口から概ね1.5km |
| 吹上温泉地区 | 避難指示 | 解除 |
| 十勝岳温泉地区 | 高齢者等避難 | 解除 |
| 道道966号 十勝岳ゲート〜望岳台ゲート | 9月12日13時から通行止め | 通行止めを解除(HBCの報道) |
| 白銀荘・吹上露天の湯 | 休業 | 再開日は未発表(16日正午時点) |
出典:気象庁の噴火警報(10月16日10時)、上富良野町の9月12日・14日のお知らせ、HBCニュース北海道の10月16日の報道。
登山道が閉まったときに効くもの
通行止めそのものは道具では解決しませんが、「下山が遅れる」「迂回で行程が伸びる」ほうは減らせます。ザックに入る大きさのものだけ挙げます。
通行止めや土砂で下山が遅れると、山の中は先に暗くなります。手が空くヘッドライトは、スマホのライトでは代わりになりません。単4電池式なので充電切れの心配がありません。
通行止めで人の少ない道を歩くことになると、いつもより遭遇の確率が上がります。消音機能があると、山小屋やバスの中では鳴らさずに済みます。
登山道が閉まると、途中の山小屋やトイレも使えなくなることがあります。個包装なのでザックの隙間に入り、使わなければそのまま次の山に持ち越せます。
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引き下げの理由
気象台が挙げたのは2点です。9月13日以降、山体付近で振幅の大きな火山性地震が起きていないこと。8月6日のごく小規模な噴火のあと、噴火が観測されていないこと。そのうえで、62-2火口から概ね3kmを超えるような噴火が起きる可能性は低くなったと判断しました。
一方で、火口付近の熱活動は高まったままです。二酸化硫黄の放出量は増えていて、山体のやや深いところの膨張も続いています。だから規制は「なくなる」のではなく「狭まる」にとどまりました。

レベル2に下がったなら、もう登っても大丈夫ってこと?
下がったのは、警戒する範囲の広さです。62-2火口から1.5kmの内側は、噴火すれば大きな石が飛んでくる場所として、まだ規制が続きます。山頂まわりの計画は、登山口の掲示を見てから立ててください。
吹上温泉と道道966号
吹上温泉保養センター白銀荘と吹上露天の湯は、レベルが3に上がった9月12日から休んでいます。避難指示は解けましたが、16日正午の時点で、上富良野町のサイトに再開日のお知らせはまだ出ていません。
十勝岳温泉の湯元 凌雲閣とカミホロ荘は、レベル3のあいだも営業を続けていました。ただし町は、自力ですぐ避難できない人には宿泊を控えるよう呼びかけていました。今回解除された高齢者等避難が、その呼びかけのもとになっていたものです。
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