『サンキューピッチ』は、「3球勝負」を挑む謎の男と、高校最後の大会を前にした野球部の物語です。作者は住吉九さん。豪速球があればすべて解決、とはいかない設定が入口になっています。
三球から始まる野球
舞台は6月の神奈川県。県立横浜霜葩高校の主将・小堀は、夜に現れる「野球部狩り」の噂を聞きます。その男は速い球で勝ち続けているのに、普通に野球をするには秘密を抱えている。公式紹介は、最後の大会まで3週間という期限も示しています。
野球には九つの守備位置と長い試合がある一方で、題名は三球に焦点を絞っています。強い選手を連れてくれば勝てる、という話から一歩ずれる仕掛けです。私は、球の速さそのものより「限られた手札をどう使うか」が気になる入口だと思います。
第1話の題名は「野球部狩り」。まずこの1話で、主将がなぜ自ら囮になるのかと、勧誘したい相手の条件を追うと、作品が何を賭けているのかが見えてきます。ここでは秘密の中身や試合の結末までは紹介しません。
勝負の条件を楽しむ
高校野球の漫画として読むほかに、制限のある勝負をどう成立させるかという読み方もできます。球数、残された時間、チームに必要なもの。数字が能力の大きさだけでなく、足りなさを示すところに、この作品を選ぶ理由があります。
一球の駆け引きが好きな人と、集団の中で変わった才能がどう生きるかを見たい人では、気になる場面が違いそうです。最初からルールの細部を調べすぎず、公式第1話で小堀と謎の男のやり取りを確かめてみてください。

写真の出典
Pexels/Pexels License
制限のある能力や、勝ち方を組み立てるスポーツ漫画が好きな人。
| 作品 | 作者 | 公式の入口 |
|---|---|---|
| サンキューピッチ | 住吉九 | 少年ジャンプ+ 第1話 |
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