基準は「幹線ほど高く、山側ほど低い」
81区間のうち、雨量が基準になっているのは78区間です。基準値の分布はこうなっています。
| 連続雨量の基準 | 区間数 |
|---|---|
| 80ミリ | 1 |
| 100ミリ | 16 |
| 120ミリ | 18 |
| 150ミリ | 17 |
| 160〜180ミリ | 3 |
| 200ミリ | 16 |
| 250ミリ以上 | 7 |
いちばん低いのは浜松市の市町村道・須部滝沢線(都田町〜滝沢町)で連続80ミリ。いちばん高いのは国道52号の静岡市清水区で、静岡国道事務所は基準雨量400ミリと書いています。
並べると分かるのは、幹線ほど基準が高く、細い道ほど低いということです。国道1号の島田市番生寺〜掛川市日坂は連続250ミリ、国道246号の小山町は250ミリ。一方で山あいの県道は100〜150ミリに集まっています。
9日の予想24時間降水量は中部・西部・東部が200ミリ、伊豆が150ミリです。この数字を上の表に当てると、81区間のうち71区間、割合にして88%が基準に届きます。届かない7区間に、国道1号と国道246号と国道52号がそろって入っています。
じゃあ幹線に乗っていれば大丈夫ということですか?
幹線は閉まりにくい、までは言えます。でも山を越えて迂回すると、幹線より先に閉まる道に入っていくことになります。渋滞を避けて県道に逃げるのは、今日はいちばん危ない選び方です。
東名の下を走るバイパスは、この81区間に入っていない
東名と新東名が止まっていると、多くの人が国道1号を思い浮かべます。静岡県内で東名・新東名と並んで走っているのは、富士由比バイパスと静清(せいしん)バイパスです。
ところが、この2つのバイパスは事前通行規制区間の81区間に入っていません。静岡県内の国道1号で雨量の基準が置かれているのは、島田市番生寺〜掛川市日坂と、函南町の区間だけです。
これを「安全だから対象外」と読むと間違えます。実際に何が起きたかというと、2026年4月28日の夜10時50分ごろ、静岡市清水区の富士由比バイパスでのり面のコンクリート片がはがれ落ちました。最大30センチほどの破片が約50メートルにわたって道路に散らばり、走っていた車のフロントガラスが割れ、タイヤがパンクしました。けが人はいませんでしたが、上下線が閉まり、解除は翌29日の夜11時5分。約1日かかりました。
私は、この差が運転者にとっていちばん実用的な区別だと考えています。事前通行規制区間は、雨量計の数字を見ていれば「そろそろ閉まる」と自分で予測できます。バイパス区間はその仕組みが置かれていないので、閉まるときは何かが落ちた後です。予測できる道と、できない道がある。強い雨の時間帯にどちらを通るかを選べるなら、予測できる側を選ぶほうが読みやすくなります。
波の高さで閉まる道が、静岡には1つある
81区間のうち3区間は、雨量が基準になっていません。2区間は積雪20センチだけ。残る1区間が変わっています。
| 路線 | 区間 | 基準 |
|---|---|---|
| 県道 佐倉御前崎港線 | 御前崎市中原〜下岬 | 波高4.5メートル |
| 県道 伊東大仁線 | 伊東市宇佐美〜伊豆の国市田原野 | 積雪20センチ |
| 県道 船原西浦高原線 | 伊豆市船原新田〜修善寺 | 積雪20センチ |
御前崎の県道は、雨でも雪でもなく波で閉まります。海のすぐ横を走っているためです。
それと、81区間のうち時間雨量が基準に入っているのは1区間しかありません。国道138号の御殿場市深沢〜神奈川県境で、連続雨量200ミリと時間雨量50ミリの両方が基準です。9日の予想1時間降水量は、静岡県内どこも「多い所で50ミリ」。この1区間だけ、今日の予報の数字と基準の数字がそろっています。
生活・仕事にどう効くか
- 9日の運転:予想24時間降水量200ミリに対して、81区間のうち71区間(88%)の基準が200ミリ以下。今日の雨で基準に届く可能性がある区間が9割近くを占める。
- 迂回の判断:基準が高いのは幹線側。国道1号の島田市〜掛川市は連続250ミリ、国道52号は400ミリ。逆に山あいの県道・市町村道は100〜150ミリで、いちばん低いのは浜松市の市道で連続80ミリ。
- 先回りできない区間:富士由比バイパス・静清バイパスは事前通行規制区間ではない。2026年4月28日夜にはのり面のコンクリート片が剥落し、解除まで約1日かかった。
結局どうすればよいか
- 出発前に静岡県道路通行規制情報提供システム(douro.pref.shizuoka.jp)を見る。静岡市内なら「しずみちinfo」も見る。9日7時ごろの時点で県内の規制は合計84件だった
- 山越えの迂回を選ぶ前に、その県道の基準雨量を確かめる。幹線が250ミリでも、迂回先の県道は100〜150ミリで先に閉まる
- 国道1号のバイパス区間は「雨量で閉まる」のではなく「何かが落ちてから閉まる」道だと理解して、夜間や強い雨の時間帯は通過そのものを遅らせる
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ほかに使える無料ツール
- 住所まるごとチェック — 住所の表記ゆれ・実在をまとめて確認する
- 不動産相場検索 — 市区町村ごとの土地・戸建て・マンション相場を見る
公式出典
- 国土交通省 中部地方整備局 道路防災情報ウェブマップ「静岡県の事前通行規制区間一覧」(2026年9月9日発表)
- 国土交通省 中部地方整備局 静岡国道事務所「管内の各規制区間等」(国道52号の基準雨量400ミリ)(2026年9月9日発表)
- 静岡県道路通行規制情報提供システム(2026年9月9日7時ごろ・合計84件)(2026年9月9日発表)
- 静岡地方気象台 静岡県気象情報(2026年9月9日6時1分発表・予想24時間降水量)(2026年9月9日発表)
更新履歴
- 2026年9月9日 初版を公開(規制件数は9月9日7時ごろ、予想雨量は6時1分発表時点)
※本記事は2026年9月9日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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