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ロシア クマ 被害/春以降の死者は20人超

🗨️「ロシアでもクマの被害が急増していると聞きました。実際に何人が亡くなっているのですか。」

ロシア国営のリア・ノーボスチ通信の集計では、春以降にクマに襲われて亡くなった人は、10月12日時点で少なくとも26人です。ただし、ロシアの天然資源・環境省が2026年の全国の死者数を示した発表は、確認できていません。数字は報道機関と日付で違うため、確認できた集計を表に並べました。

[国際] この記事の要点

発表日・更新日

2026年10月14日 発表

影響を受ける人
  • 日本でクマの出没が続くなか、海外の状況も知りたい人
  • ロシアに渡航・出張・滞在する予定がある人、現地に家族や知人がいる人
目次

ロシアのクマ被害、数字の出どころ

項目数字出どころ
ヒグマの生息数約30万8000頭。15年前は18万2000頭。最も多いのはクラスノヤルスク地方の2万6600頭ロシア天然資源・環境省(9月16日)
生息数、30年では2倍以上で30万頭超。ロイターは、1990年の13万頭からと伝えた副首相の会議(9月30日)、ロイター
春以降の死者(全国)少なくとも26人(10月12日)。9月29日は22人リア・ノーボスチ通信の集計
春以降の死者(全国)17人(9月23日)。9月17日は10人タス通信の集計
クラスノヤルスク地方の死者9月の死者6人(9月23日時点)捜査委員会
クラスノヤルスク地方の死者これまでに4人(9月24日時点)検察(インターファクス通信)
クラスノヤルスク地方の死者9月の死者7人(9月25日の死亡を加えた数)ロイター、リア・ノーボスチ通信
近年の襲撃件数年20〜30件程度。突出したのは2014年の166件天然資源・環境省の広報(タス通信、9月16日)

死者数は、集計する報道機関と日付で変わります。ロイターは、国営メディアによると春以降に少なくとも22人が亡くなったと伝えました。リア・ノーボスチ通信は、9月29日に22人、10月12日に26人としています。天然資源・環境省が2026年の全国の死者数や件数をまとめて示した発表は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。

同省は、2026年は異常ではないとの立場で、近年の襲撃は年20〜30件程度だと説明しています。動画がネットやSNS(交流サイト)で広がるため、大量に起きているように見えるとも述べています。この件数と、報道機関が数えた死者数は、数える対象も期間も別です。両方がどう整合するかは確認できていません。

クラスノヤルスク地方の状況

シベリアのクラスノヤルスク地方では、9月に7人が亡くなったと、リア・ノーボスチ通信が伝えています。ロイターは、自宅の庭でクマに襲われた女性もいたと報じました。

9月23日には、ロシアの捜査委員会が、職務怠慢の疑いで刑事事件の捜査を始めました。捜査委員会は、地方の天然資源・森林省が生息数を調整する措置を適切な時期にとらなかった疑いがあるとして、地方のヒグマが2.5倍に増えて2万6000頭を超えたこと、住民から出没の通報が120件を超えたことを挙げています。9月24日付の報道では、同省で家宅捜索が行われ、生息数の調整に関する書類が押収されました(インターファクス通信)。

黄色く色づいた白樺と針葉樹が混じる秋の森林
秋の森林のイメージです。ロシアの当該の場所の写真ではありません(写真はイメージ)(写真: Pexels)

地方政府は、狩猟の許可を得た猟師が捕獲したクマ1頭につき、3万6500ルーブルの報奨金を設けました。10月7日までに、最初の20人に支払われています(リア・ノーボスチ通信)。ロイターは、ポドテソボ集落の周辺で、猟師が住民の要望を受けて自主的にグループをつくり、クマの駆除を始めたと伝えました。

ロイターは、住民から「同情できない」との声が出ていると伝えています。ポドテソボ集落の女性は、最初はクマが気の毒だと思っていたものの、猟師の話ではクマは痩せていないと聞き、同情が薄れたと話しました。別の住民は、暗くなると通りから人影が消えると話しています。

原因と政府の対応

人里にクマが出てくる理由は、出どころごとに挙げているものが違います。

挙げられている理由出どころ
春が早く乾燥してベリー類が不足し、クマがより遠くまで餌を探したロシアのメディアが伝えた専門家の見解(ロイター)。コズロフ天然資源・環境相も、今年は餌の不足が状況を複雑にしていると述べた(9月30日)
集落や観光施設の不法投棄場、屋外に放置された生ごみにクマが引き寄せられる天然資源・環境省(9月16日)。ロイターは人の側への批判として伝えた
クラスノヤルスク地方の森林火災と、松の実の不作タス通信(9月23日)
生息数の増加と、実際の捕獲数の減少が同時に進んだ天然資源・環境省の局長(9月16日)
冬が短く暖かくなったことなどが、生息数が増えた背景にあるロイター

ロイターは、ロシア政府が9月に生息数を抑える緊急対策を策定中と発表したと伝えています。政府のサイトで確認できたのは、9月30日にドミトリー・パトルシェフ副首相が開いた会議の発表です。最優先の措置を準備中として、3点を挙げています。

追加の財政支援が必要な地域のリストをつくり、そのリストをもとに連邦の資金を割り当てる指示案を近く用意すること。地域が追加の判断を迅速にできるよう規則を見直し、ヒグマを捕獲数に上限が設けられる種から外す可能性も検討すること。天然資源・環境省の場に、地域と関係省庁が参加する対策会議を置くことです。コズロフ天然資源・環境相は、場所ごとに生息数の基準値を設けることも提案しました。

日本の人身被害は別の数え方

期間(環境省)人身被害の件数被害者数(うち死亡)
令和7年度(2025年4月〜2026年3月)216件238人(13人)
令和7年度の4〜8月(月別の表から合算)62件69人(5人)
令和8年度の4〜8月(速報値)58件62人(6人)

環境省の数字は、都道府県から聞き取った数字(令和8年度は速報値)で、けがをした人も含みます。ロシアの数字は、報道機関が数えた死者です。集める人も、期間も、数える対象も違うため、並べて多い少ないは言えません。令和8年度の9月分は、10月14日時点で環境省のページに載っていません。

日本国内の最近の状況は、愛知県 クマ/豊田市の玄関先で男性負傷と、秋田 ブナ 結実/今年は並作、昨年は大凶作で整理しています。

※アイキャッチはヒグマのイメージ写真で、ロシアの当該の場所や事案の写真ではありません。写真:Ferencz Istvan(フェレンツ・イシュトヴァーン)/ Pexels(ペクセルズ)。

生活・仕事にどう効くか

  • 日本のクマ被害と数字を比べたいとき:ロシアの死者数は報道機関の集計、日本の人身被害は環境省が都道府県から聞き取った件数で、数える対象も期間も違います。並べて多い少ないは言えません。
  • ロシアへの渡航・滞在:外務省の海外安全ホームページでは、ロシアのクマに関するスポット情報は10月14日時点で出ていません。危険情報は、ウクライナ国境周辺がレベル4、それ以外の地域もレベル3(渡航中止勧告)が続いています。

結局どうすればよいか

  • ロシアに渡航・滞在する予定があるなら、外務省 海外安全ホームページでロシアの最新の危険情報とスポット情報を確認する
  • ロシアの死者数を引用するときは、集計した報道機関と日付を添える。全国の公式集計は確認できていない
  • 日本のクマの出没や人身被害は、環境省の「クマに関する各種情報・取組」と、都道府県の出没情報で確かめる

公式出典

更新履歴

  • 2026年10月14日 初版を公開

※本記事は2026年10月14日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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