🗨️「クマが出て、子どもの学校が休みになりました。いつまで休みなんですか? 誰が決めているんですか?」
休校を決めるのは校長です。学校教育法施行規則63条が、「非常変災その他急迫の事情」があるときは校長が臨時に授業を行わないことができる、と定めています。いつ再開するかを国が一律に決めた基準はなく、学校と教育委員会がその都度判断しています。宇都宮市は2026年6月、24時間以上新しい目撃情報がないことなどを理由に、3日間の休校を解きました。
[暮らし] この記事の要点
2026年10月12日 発表
- クマの出没で、子どもの学校が休みになった家庭
- 休校が明けても、登校させるのが不安な保護者
- クマの目撃が続く地域の学校関係者
休校を決めるのは誰か
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 決める人 | 校長 |
| 根拠 | 学校教育法施行規則63条(中学校にも準用) |
| 条件 | 「非常変災その他急迫の事情があるとき」 |
| 報告 | 公立小学校は、市町村の教育委員会へ報告 |
| 国の再開基準 | なし |
「休校は教育委員会が決めるもの」と思っている人もいますが、条文の主語は校長です。ただ実際には、教育委員会が市内の学校をまとめて休みにすることもあります。宇都宮市は2026年6月、市の教育委員会が市立小中学校94校を3日続けて休校にしました。
新型コロナのときによく聞いた学校保健安全法20条の「臨時休業」は、感染症の予防のための規定で、決めるのは学校の設置者です。クマの休校は、こちらではなく施行規則63条のほうです。
読売新聞によると、文部科学省は「地域で状況が異なる」として、休校や再開について統一的な指針を示す考えはないとしています。「いつまで休みか」は、全国共通の答えがない問いです。
クマの出る地域で用意しておくもの
出没地域に住む・通勤するなら、音で存在を知らせるのが基本です。遭遇を避けるための備えを挙げます。
出没地域では散歩やゴミ出しでも音を出すのが基本です。消音機能があると、街中では鳴らさずに持ち歩けます。
鈴で避けるのが前提で、これは遭遇したときの最後の手段です。屋外作業や通勤路が山際にある場合の備えとして。
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再開の目安、各地の例
| 地域 | 休んだ期間 | 再開の決め手 |
|---|---|---|
| 宇都宮市(2026年6月) | 市立小中94校・3日間 | 24時間以上新しい目撃情報がない/複数いる可能性が低いという専門家の見解 |
| 長野県池田町(2026年7月) | 小中学校・1日 | 足跡の調査などで、周辺から去ったと判断(読売新聞) |
| 福島市 | 出没場所ごとに判断 | クマの行方が確認できたか。行方がわからないときの解除時期は決めていない(読売新聞) |
宇都宮市は6月9日にクマ1頭を捕まえましたが、2頭目の目撃情報があり、同じ日のうちに翌10日も休校にすると決めました。「捕まったから明日から登校」とはならなかった例です。再開を決めたのは10日の午後でした。
読売新聞によると、福島市では授業を再開したあとも、保護者による送迎が6日間続きました。学校が開いた日が、元どおりの日とは限りません。
再開の基準を日数や時間で書いた教育委員会の資料は、見つかりませんでした。富山県の県立学校向けの資料は、臨時休業などの対応を「安全が確保されるまで」続けるという書き方です。
休ませたら欠席になるか
「学校が開いても、怖くて行かせられない」。その場合に、欠席をつけない扱いを決めた市があります。
秋田市の教育委員会は2025年10月29日、市立小中学校の校長あてに通知を出し、クマの被害を心配して登校を控える子を、校長の判断で「出席停止」として扱えるようにしました。理由の欄には「クマ対策のため」と書くよう求め、期間は「クマの活動が沈静化することが見込まれる11月末をめど」としています。
新潟県三条市も2025年11月の発表で、通学に危険性が高いと保護者が判断して休んだ場合、欠席扱いにしないとしました。
文部科学省は2026年7月14日の事務連絡で、クマの出没で登校できない子に、オンラインを使った特例の授業ができることを改めて知らせています。
10月も学校の近くで目撃
10月9日には、宮城県気仙沼市の小学校で、隣の駐車場にクマが出て授業を切り上げ、子どもを保護者に引き渡しました(気仙沼 クマ 目撃/大谷小学校で引き渡し)。休校にならなくても、その日の下校のやり方が変わることがあります。
引き渡しや集団下校の当日の動きは、学校 クマ 出没 対応/下校と引き渡しの手順にまとめています。
家庭で確かめておくこと
- 休校が続くかどうかの連絡が、いつ・どの手段(メール、アプリ)で来るか
- 再開後の登下校の方法(送迎や集団下校が続くか)
- 休ませた日が欠席になるか(出席停止などの扱いがあるか)
- 家で学ぶとき、オンラインの授業や課題が用意されるか
生活・仕事にどう効くか
- 休みの期間:国の統一基準はなく、学校と教育委員会がその都度決めます。宇都宮市は、24時間以上新しい目撃情報がないことと専門家の見解をもとに再開しました。
- 欠席の扱い:秋田市や新潟県三条市は2025年秋、不安で休む子を欠席にしない扱いを通知・発表しました。住んでいる市が同じ扱いかは、市の通知で確かめる必要があります。
結局どうすればよいか
- 休校の連絡が来たら、翌日以降の扱いがいつ・どう連絡されるかを確かめる
- 再開後も登校させるのが不安なときは、欠席にならない扱いがあるか学校に聞く
- 再開後の登下校(送迎・集団下校)の方法を家族で決めておく
公式出典
- 読売新聞オンライン「クマ出没し休校や欠席扱い、いつまで?…統一指針なく学校手探り「警戒解除の判断悩ましい」」(Yahoo!ニュース配信)(2026年10月12日発表)
- 学校教育法施行規則 第63条(e-Gov法令検索)(2026年10月12日発表)
- 下野新聞「宇都宮市立全小中校の臨時休校、11日に解除 クマ複数の可能性低く」(2026年6月10日発表)
- 秋田市教育委員会「通学を含めた学校教育活動におけるクマ被害の防止について(依頼)」(令和7年10月29日)(2025年10月29日発表)
- 三条市 報道発表「クマによる人身被害防止に向け対策を強化」(令和7年11月14日)(2025年11月14日発表)
- 文部科学省 事務連絡「クマの出没に対する児童生徒等の安全確保に関する取組について(周知)」(令和8年7月14日)(2026年7月14日発表)
- 富山県教育委員会「県立学校におけるクマへの対応について」(令和8年3月)(2026年3月1日発表)
更新履歴
- 2026年10月12日 初版を公開
※本記事は2026年10月12日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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