🗨️「8月の世界平均気温が史上最高だったって。日本もいちばん暑かったの?」
日本は7番目でした。気象庁の日本の8月平均気温は、1991〜2020年の平均より+0.95度で、1898年の統計開始以降7位。1位は2023年の+2.16度です。ただし全国一律ではなく、九州北部地方は8月の平均気温の記録を更新しています。
[科学] この記事の要点
2026年9月11日 発表
- 夏の電気代が例年より高かったと感じている人
- 西日本(とくに九州北部)に住んでいる人
- これから住まいの断熱やエアコンの入れ替えを考えている人
世界は1位、日本は7位
同じ2026年8月の話なのに、世界と日本で順位がずれています。まず世界のほう。コペルニクス気候変動サービス(C3S)の発表では、8月の世界平均地上気温は16.96度。1991〜2020年の平均より+0.85度で、8月として観測史上最高でした。しかも全12か月を通しても、2023年7月と並ぶ最高タイです。
いっぽう日本は、気象庁の統計で基準値より+0.95度。これは1898年(明治31年)に統計を取り始めてから、8月として7番目の高さです。暑かったことは暑かったけれど、記録更新ではありません。
暑さを抑えるために先に手を入れるもの
家の性能をすぐに変えるのは難しいので、窓と空気の流れから対処します。効果と費用の釣り合いが良い順です。
窓から入る熱を止めるのが、エアコンの効きを上げる一番安い方法です。西向きの部屋は特に差が出ます。買う前に窓の幅と丈を測ってください。
エアコンの冷気は下にたまります。天井方向へ空気を回すと、設定温度を上げても体感が変わります。
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日本の8月、上位7年の並び
気象庁が公開しているCSVから、8月の平年差の上位を並べました。基準は1991〜2020年の平均です。
| 順位 | 年 | 平年差 |
|---|---|---|
| 1 | 2023年 | +2.16度 |
| 2 | 2025年 | +1.84度 |
| 3 | 2024年 | +1.84度 |
| 4 | 2010年 | +1.75度 |
| 5 | 1994年 | +1.36度 |
| 6 | 2020年 | +1.35度 |
| 7 | 2026年 | +0.95度 |
1位の2023年(+2.16度)と比べると、今年は半分以下です。上位に2023・2024・2025と3年連続で並んでいるので、その後だと「今年はまだ穏やかだった」ようにも見えます。実際、体感として「去年ほどではなかった」という人が多いのは、この数字と合っています。
ところが九州北部は記録を更新しています
ここが、全国の数字だけ見ていると落とす部分です。気象庁の「2026年8月の天候」によると、8月の気温は西日本でかなり高く、九州北部地方は8月の平均気温の記録を更新しました。
さらに西日本の8月下旬は、平年差が+2.5度で1946年以降もっとも高くなっています。全国平均の+0.95度という数字の中に、記録を更新した地方と、平年並みだった地方が同居しているわけです。
月別に並べると、2026年の夏でいちばん暑かったのは7月(+1.66度)です。8月はその後で少し落ち着きました。夏全体(6〜8月)の平均は+1.02度で、1898年以降5番目です。
「世界最高」と「日本7位」は矛盾しません
世界平均は地球全体をならした1つの数字です。海の面積が7割を占めるため、海面水温の影響を大きく受けます。C3Sの発表でも、極域を除く海面水温が21.07度で8月として最高でした。
日本は陸地で、しかも面積が狭く、その年の気圧配置や台風の通り道でいくらでも変わります。だから「世界が史上最高でも日本は7位」ということは、ふつうに起こります。逆も起こります。世界の数字は自分の家の暑さを説明しません。説明するのは、自分の地方の値です。
来年に向けて、見る数字を変える
今年の夏が「思ったより暑くなかった」のか「記録更新だった」のかは、住んでいる場所で答えが違いました。九州北部では記録更新、全国平均では7位です。
気象庁は全国の値だけでなく、地方別・地点別の値もCSVで公開しています。来年の夏に向けて冷房や断熱にお金を使うかどうかを決めるなら、ニュースの「全国」ではなく、自分の地方の数字を見るのが早道です。
生活・仕事にどう効くか
- 体感と電気代:日本全体では+0.95度でも、西日本はかなり高かった。西日本の8月下旬は平年差+2.5度で、1946年以降で最も高い。
- 夏全体で見ると:2026年の夏(6〜8月)の日本の平均気温は+1.02度で歴代5位。月別では6月+0.46度、7月+1.66度、8月+0.95度で、いちばん暑かったのは7月。
結局どうすればよいか
- 自分の地域の実際の値は、気象庁の「日本の8月の平均気温」のページとCSVで確認できる
- 電気代が例年より高かったなら、来年に向けて効くのは冷房の設定より窓まわりの日射対策
- 西日本に住んでいるなら、来年の計画は「全国平均」ではなく地方別の値を見る
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 気象庁「日本の8月の平均気温」(2026年9月11日発表)
- 気象庁「2026年8月の天候」(2026年9月11日発表)
- Copernicus Climate Change Service(C3S)2026年8月の気候(2026年9月10日発表)
更新履歴
- 2026年9月11日 初版を公開
※本記事は2026年9月11日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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