🗨️「エルニーニョが冬まで100%続くって、日本の冬は暖かくなるの?」
気象庁が100%と言っているのは「太平洋赤道域の海面水温が高い状態が続くこと」であって、日本の冬の予報ではありません。同じ資料には、8月の日本ではエルニーニョ現象時の特徴が明瞭に見られなかったと明記されています。ただし海の側の数字は記録的で、8月の監視海域は基準値より3.4度高く、8月として1949年以降で最も高かった1997年の3.0度を上回りました。
[災害] この記事の要点
2026年9月10日 発表
- この冬の暖房費・灯油の使用量を見積もっている人
- 雪の多い地域で住宅の管理をしている人
- 冬の気候を前提に住まいの計画を立てている人
1年で4度ぶん上がっている
エルニーニョ監視速報には、監視海域(NINO.3)の海面水温が月ごとに載っています。2025年9月から2026年8月までの1年ぶんを並べると、動きの大きさが分かります。
| 月 | 月平均海面水温 | 基準値との差 |
|---|---|---|
| 2025年9月 | 24.4度 | −0.5度 |
| 2025年12月 | 24.5度 | −0.6度 |
| 2026年3月 | 27.5度 | +0.3度 |
| 2026年6月 | 28.5度 | +1.9度 |
| 2026年7月 | 28.4度 | +2.5度 |
| 2026年8月 | 28.6度 | +3.4度 |
2025年12月にマイナス0.6度だったものが、8か月でプラス3.4度まで動いています。気象庁は、これが8月として1949年以降で最も高かった1997年の+3.0度を上回ったとしています。
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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100%が指しているのは海のこと
速報の主文は2行だけです。
2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみられる。
今後、冬にかけてエルニーニョ現象が続く見込み(100%)。気象庁 大気海洋部「エルニーニョ監視速報(No.408)」2026年9月9日
ここに日本の天候は出てきません。エルニーニョ現象は「太平洋赤道域の東部で海面水温が高い状態が続く現象」で、100%はその継続確率です。
8月の日本には、特徴が出ていなかった
同じ速報の「8月の日本と世界の天候への影響」という項目には、日本について1行だけ書かれています。エルニーニョ現象時の特徴は明瞭に見られなかった、というものです。そのうえで「今後の日本の天候については、最新の季節予報を参照されたい」と続きます。
世界のほうには具体名が並びます。カリマンタン島から南アジア南部、西アフリカ、南米から中米にかけての高温。ポリネシア南西部の低温。ペルー南部からチリ中部の多雨。南米北部と東南アジア南部の少雨。これらがエルニーニョ現象時の特徴に一致した、と整理されています。
次に数字が動くのは10月9日
気象庁は、今後の基準値との差が1997年12月の+3.6度に匹敵する見込みだとしています。1997年は過去の最盛期で最も高かった年です。西太平洋熱帯域の海面水温は基準値より低く、冬にかけても低い値で推移すると予測されています。
次のエルニーニョ監視速報は2026年10月9日14時の発表予定と、資料の末尾に書かれています。「この冬どうなるのか」を知りたい人が見るべきなのは、この監視速報ではなく気象庁の季節予報のほうです。海の状態と日本の天気予報は、同じ資料には載っていません。
生活・仕事にどう効くか
- 冬の見通し:海面水温の予測は出ているが、日本の天候への影響は気象庁の季節予報を見ないと分からない。8月時点では特徴が現れていない。
- 記録との比較:今後の基準値との差は、最盛期が最も高かった1997年12月の+3.6度に匹敵する見込みとされている。
- 次の確認:次のエルニーニョ監視速報は2026年10月9日14時に発表予定。数字が動くのはそこ。
結局どうすればよいか
- 「エルニーニョ=暖冬」と決めつけず、気象庁の季節予報が出た時点で確認する
- 監視速報の次回発表(10月9日14時)で、+3.4度がさらに上がるかを見る
- 冬の備えは天候の予測ではなく、住んでいる場所の過去の実績から決める
公式出典
- 気象庁 大気海洋部「エルニーニョ監視速報(No.408)2026年8月の実況と2026年9月〜2027年3月の見通し」(2026年9月9日発表)
- 気象庁「過去のエルニーニョ監視速報」(2026年9月9日発表)
更新履歴
- 2026年9月10日 初版を公開
※本記事は2026年9月10日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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