上がったとき、順番に動くものが3つある
政策金利が上がると、その日のうちに住宅ローンが上がるわけではありません。間に2段階あります。
| 順番 | 動くもの | タイミング |
|---|---|---|
| 1 | 政策金利(無担保コールレート) | 会合の2日目 |
| 2 | 各行の短期プライムレート | 会合後、各行が順に発表 |
| 3 | 変動金利型住宅ローンの適用金利 | 短プラ改定のあと、契約ごとの見直し月 |
短期プライムレートは、銀行が信用力の高い企業に1年以内で貸すときの最優遇金利です。変動金利型の住宅ローンは、多くがこれを基準にしています。ニュースで「日銀が利上げ」と聞いた日に自分の返済額が変わるわけではないのは、この段差があるからです。
いちばん時間がかかるのは「返済額」
変動金利で借りている人にとって、金利には2つの時期があります。
1つは適用金利の見直しで、多くの契約で年2回、4月と10月に設定されています。もう1つは返済額の見直しで、こちらは5年に1度という契約が一般的です。適用金利が上がっても、返済額は据え置かれたまま、利息の割合だけが増えていくことになります。
つまり、毎月の引き落とし額が変わらないからといって、金利上昇の影響を受けていないわけではありません。同じ金額を払っていても、元金の減り方が遅くなっているという形で効いてきます。
見直しの時期も5年ルールの有無も契約によって違います。「うちのローンはどうなっているか」は契約書か銀行の説明資料で確認してください。
9月の会合については、決まっているのは日程だけ
9月の会合をめぐっては、政策金利を1.25%へ引き上げるという見方が複数の報道で伝えられています。ただ、これは会合の前の観測であって、結果ではありません。
日銀が実際に何を決めたかは、18日に出る公表文に書かれます。会合の運営についても、決定内容についても、日銀が自分のサイトで全部出しているので、見出しではなく公表文そのものを見るのが確実です。
会合の日程だけは1年前から分かっているので、借り換えや契約の判断を控えている人は、9月18日・10月30日・12月18日をカレンダーに置いておくと動きやすくなります。
生活・仕事にどう効くか
- 9月18日の会合後:政策金利が動けば、各行が短期プライムレートの改定を順に発表する。住宅ローンの店頭表示はその後に動く
- 返済額への反映:変動金利は多くの契約で年2回の見直し。適用金利が上がっても、返済額は次の見直し時期まで変わらないことが多い
結局どうすればよいか
- 自分のローンの金利見直し月(多くは4月・10月)と、返済額の見直し時期を契約書で確認する
- 基準にしているのが短期プライムレートなのか、銀行独自の基準金利なのかを確認する
- 会合の結果は報道の見出しではなく、日銀が当日に出す公表文そのもので確認する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
ほかに使える無料ツール
公式出典
- 日本銀行 金融政策決定会合の運営(開催日程)(2026年9月11日発表)
- 日本銀行 金融市場調節方針に関する公表文(2026年)(2026年9月11日発表)
更新履歴
- 2026年9月11日 初版を公開
※本記事は2026年9月11日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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