🗨️「日銀の10月の会合はいつ? 利上げが決まったら、住宅ローンや預金はどうなるの?」
10月の会合は29日(木)・30日(金)で、利上げするかは30日に発表されます。ただ、9月の利上げのぶんは10月の結果にかかわらず動き、三菱UFJ(ユーエフジェイ)銀行なら11月2日に普通預金の金利が0.40%から0.50%へ、短期プライムレートが2.625%へ上がります。10月の利上げは、共同通信が据え置きの公算が大きい、朝日新聞が見送る方向と報じていますが、日銀はまだ示していません。
[経済] この記事の要点
2026年10月24日 発表
- 変動金利で住宅ローンを返している人
- これから住宅ローンを借りる人
- 銀行に普通預金を置いている人
朝日新聞は10月23日、日銀が物価上昇率の目標2%に事実上到達したとの見解を、30日に初めて示す公算が大きいと報じました。共同通信も21日、日銀が10月の会合で2%に到達したかを判断することになったと伝えています。
会合の日程と発表の時刻
日銀が公表している2026年の日程では、10月の会合と、それに続く資料の公表日は次のとおりです。
| 中身 | 日付 |
|---|---|
| 金融政策決定会合 | 10月29日(木)・30日(金) |
| 会合の結果(公表文) | 10月30日(金) |
| 展望レポート(基本的見解) | 10月30日(金) |
| 総裁の定例記者会見 | 10月30日(金) |
| 展望レポートの全文 | 11月2日(月)14時 |
| 会合の主な意見 | 11月10日(火)8時50分 |
| 議事要旨 | 12月23日(水)8時50分 |
結果を発表する時刻は、前もって決まっていません。9月の会合は2日目の11時47分に終わり、11時54分に結果が公表されました。展望レポートの基本的見解は「会合終了後直ちに」出すのが原則です。

展望レポートが出るのは1月・4月・7月・10月の会合で、10月はその回にあたります。次の会合は12月17日・18日です。なお、9月の会合の議事要旨は11月5日に公表されます。
焦点は物価2%の判断
日銀は2013年1月に、消費者物価の上昇率2%を「物価安定の目標」に定めました。報道で焦点とされているのは、この目標に届いたと日銀が言うかどうかです。
9月18日の公表文では、「消費者物価の基調的な上昇率は2%に近づいている」という表現でした。日銀はこれまで、2026年度後半から2027年度にかけて目標とおおむね整合的な水準になると見通してきました。10月の展望レポートで、この「近づいている」という書き方が変わるかが見るところです。
植田和男総裁は10月16日、G20(主要20か国・地域)の会議を終えたバンコクでの会見で、基調的な物価の表現について、10月の会合で「政策委員の間でしっかり議論して結論を出したい」と述べました。同じ会見で、これからは基調的な物価を2%近辺で定着させることを政策の大きな目標にする姿勢に「局面が変化した」とも説明しています。
消費者物価が2.1%上がったなら、もう2%に届いているのでは?
総務省が10月23日に出した9月の全国の数字は、生鮮食品を除いて2.1%の上昇ね。でも日銀が判断するのは「基調的な上昇率」のほうなの。9月の公表文でも、消費者物価は「1%台後半」、基調は「2%に近づいている」と分けて書いていたわ。
共同通信は、到達と判断されれば、2%の目標を掲げてから14年近くかかったことになると伝えています。
10月に利上げするか
いまの政策金利(無担保コールレート・オーバーナイト物)は1.25%程度です。9月18日の会合で1.0%程度から引き上げると決め、9月24日から適用されています。採決は賛成7・反対2でした。
9月の公表文は今後について、「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と書いています。植田総裁は10月16日の会見でも同じ基本姿勢を示し、タイミングとペースは中東情勢、AI(人工知能)関連の需要、為替相場の動きを見ながら検討するとしました。
10月の会合で政策金利を動かすかについては、共同通信が1.25%程度のまま据え置く公算が大きいと報じ、朝日新聞も10月中の利上げは見送る方向だと伝えています。検索でよく見る「利上げの確率」は、日銀が出している数字ではありません。決めるのは29日・30日の会合です。
ローンと預金に届く順番
政策金利が上がっても、住宅ローンや預金の金利がその日に変わるわけではありません。9月の利上げのあと、三菱UFJ(ユーエフジェイ)銀行の金利がいつ動くかを並べると次のようになります。
| 段階 | 9月の利上げのあと | いつから |
|---|---|---|
| 日銀の政策金利 | 1.0%程度→1.25%程度 | 9月24日 |
| 短期プライムレート | 2.375%→2.625% | 11月2日 |
| 普通預金の金利 | 0.40%→0.50% | 11月2日 |
| 住宅ローン変動金利の基準金利 | 11月30日に発表 | 12月1日 |
| 借りている人の金利(毎月見直す型) | 新しい金利で計算 | 2027年2月の返済分 |
| 借りている人の金利(年2回見直す型) | 新しい金利で計算 | 2027年7月の返済分 |
出典は日本銀行の9月18日の公表文と、三菱UFJ銀行の9月18日の発表・住宅ローン基準金利見直しのお知らせです。
銀行の発表は日銀の決定と同じ9月18日でしたが、短期プライムレートと普通預金の金利が変わるのは約1か月半後の11月2日です。10月の会合の結果にかかわらず、9月の利上げのぶんは11月から順に届きます。
三菱UFJ銀行の普通預金に100万円を置いていると、利息は税引き前で年4,000円から年5,000円になります。住宅ローンは、三菱UFJ銀行のお知らせによると、変動金利の元利均等返済で借りている人は10月1日を基準とした5年間は返済額が変わらず、返済額のうち元金と利息の割合が変わります。元金均等返済には、この決まりはありません。
毎月の返済がいくら増えるか、ネット銀行がいつ上げたかは、銀行別にまとめた記事で確かめられます。
写真の出典
アイキャッチ:日本銀行本店(2019年2月撮影 スイカスモ(Suicasmo)・CC BY-SA 4.0・ウィキメディア・コモンズ。上下を切り抜き、文字を重ねています)
生活・仕事にどう効くか
- 10月30日:政策金利の扱いと、物価2%の判断を書いた展望レポートが公表される
- 11月2日:9月の利上げのぶんで、三菱UFJ銀行の短期プライムレートが2.625%、普通預金の金利が0.50%になる
- 変動金利の返済:三菱UFJ銀行の毎月見直す型は、2027年2月の返済分から9月の利上げのぶんが入る
結局どうすればよいか
- 10月30日に、日本銀行のサイトで会合の公表文と展望レポートを確かめる(報道の見通しは日銀の発表ではない)
- 自分の住宅ローンが金利を毎月見直す型か年2回の型か、次の見直し月を契約書か返済予定表で確かめる
- 取引している銀行の普通預金の金利が、11月に変わるかをお知らせで確かめる
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 三菱UFJ銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月18日発表)
- 三菱UFJ銀行「円普通預金金利の改定について」(2026年9月18日発表)
- 三菱UFJ銀行「【住宅ローン】変動金利の基準金利見直しについて」(2026年9月18日発表)
更新履歴
- 2026年10月24日 初版を公開(日本銀行の日程・9月の公表文・10月16日の総裁会見と、共同通信・朝日新聞の報道にもとづく)
※本記事は2026年10月24日時点で日本銀行・総務省・三菱UFJ銀行が公表している情報と、共同通信・朝日新聞の報道にもとづきます。10月の会合の結果は、10月30日に日本銀行が公表します。
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