🗨️「日銀が9月に利上げした。変動金利の住宅ローンは、いつから上がる?」
銀行の短期プライムレートが上がるのは11月2日(三井住友銀行は11月9日)です。すでに借りている人の金利に効くのはもっと後で、三菱UFJ(ユーエフジェイ)銀行の年2回見直し型なら2027年7月の返済分から、毎月見直し型でも2027年2月の返済分からです。5年ルールが付いた元利均等返済なら、5年ごとの見直しの年に当たらない限り、そのときも引き落とし額は変わらず、利息に回る割合が増えます。
[不動産] この記事の要点
2026年10月2日 発表
- 変動金利で住宅ローンを返している人(とくに年2回見直し型)
- ネット銀行の変動金利で借りている人(auじぶん銀行は10月1日に基準金利を上げ済み)
- 5年ルールの無い契約や元金均等返済で借りている人
銀行別の上がる日の一覧
「日銀が上げたのだから、来月の引き落としから増える」。そう構えた人は、下の表の「借りている人の新金利」の列を見てください。9月18日の利上げが、すでに借りている人の金利に届く月を日付まで確認できた3行(三菱UFJ・auじぶん・PayPay(ペイペイ))では、早いほうでも2027年1月の返済分です。
日銀の決定から引き落としまでには、銀行の中で日付が2つ挟まります。短期プライムレート(短プラ)の改定日と、住宅ローンの基準金利の見直し日です。その先に、借りている人ごとの見直し月が来ます。10月2日までに各行が出した発表文のうち、原文で確かめられたものだけを並べました。
| 銀行 | 短プラの改定日 | 住宅ローンの基準金利 | 借りている人の新金利 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 11月2日(2.375%→2.625%) | 12月1日に見直し | 毎月型=2027年2月返済分から/年2回型=2027年7月返済分から |
| 三井住友銀行 | 11月9日(2.375%→2.625%) | 未発表/未確認(10月2日時点) | 未発表/未確認(10月2日時点) |
| みずほ銀行 | 11月2日(2.375%→2.625%) | 未発表/未確認(10月2日時点) | 未発表/未確認(10月2日時点) |
| りそな銀行・埼玉りそな銀行 | 11月2日(2.625%→2.875%) | 未発表/未確認(10月2日時点) | 未発表/未確認(10月2日時点) |
| auじぶん銀行 | — | 10月1日に3.141%→3.741% | 全期間引下げプラン=2027年1月返済分から(元利均等は返済額据え置き) |
| PayPay銀行 | — | 10月1日に3.280%→3.530% | 2027年1月返済分から |
| SBI(エスビーアイ)新生銀行 | — | 未発表/未確認(10月2日時点) | 未発表/未確認(10月2日時点) |
| ソニー銀行・楽天銀行・ドコモSMTB(エスエムティービー)ネット銀行 | — | 未発表/未確認(10月2日時点) | 未発表/未確認(10月2日時点) |
出典:各行の発表文(三菱UFJ銀行・みずほ銀行・auじぶん銀行 9月18日、りそな銀行 9月24日、三井住友銀行 9月28日、PayPay銀行 9月30日)と、三菱UFJ銀行の基準金利見直しのお知らせ。ネット銀行は短プラではなく住宅ローンの基準金利の改定を載せた。三井住友信託銀行は11月2日に短プラを改定するとの二次情報があるが、原文を確認できていないため表から外した
短プラは11月2日、三井住友は9日
最初に動くのは短プラです。三菱UFJ銀行とみずほ銀行は9月18日に発表し、11月2日(月)から年2.375%を2.625%にします。三井住友銀行は10日遅れの9月28日に発表し、改定日も1週間遅い11月9日(月)です。発表文は「上記実施日以降の新規の取組及び利息の支払い等に適用いたします」としています。
りそな銀行と埼玉りそな銀行は、上げ幅は同じ0.25%でも水準が違います。年2.625%から2.875%へ。3メガより0.25%高いところから、さらに上がります。短プラに連動する既存の貸出には「変更日以降の利息お支払日より適用」と書かれています。
ただし、短プラがそのまま住宅ローンの金利になるわけではありません。大手銀行の変動金利は、短プラの動きに合わせて見直す「基準金利」から、契約のときに約束した優遇幅を引いた数字です。三菱UFJ銀行の場合、11月2日に短プラを上げ、住宅ローンの基準金利は1か月後の12月1日に見直します。

三菱UFJで借りている人の返済月
12月1日に基準金利が上がっても、借りている人の金利はその日には変わりません。三菱UFJ銀行の変動金利には、金利を毎月見直す「毎月型」と、4月1日と10月1日を基準日に年2回見直す「年2回型」があり、どちらの型かで新しい金利が返済に出る月がずれます。
6月発表の短プラ引き上げ分と、今回の分を並べるとこうなります。
| 見直しの型 | 6月発表の短プラ引き上げ分 | 今回(9月発表)の分 |
|---|---|---|
| 毎月型 | 2026年11月の返済分から | 2027年2月の返済分から |
| 年2回型 | 2027年1月の返済分から | 2027年7月の返済分から |
出典:三菱UFJ銀行の基準金利見直しのお知らせ(6月16日発表の短プラ引き上げ分・9月18日発表の分の2ページ)。今回の分は、毎月型が基準日2026年12月1日で「2027年1月の返済日の翌日」から、年2回型が基準日2027年4月1日で「2027年6月の返済日の翌日」から新しい利率
年2回型で借りている人は、2027年の1月と7月に、続けて金利が上がる計算です。新しい金利の「ご返済のお知らせ」は、毎月型が2027年1月上旬頃、年2回型が5月上旬頃に発行されると案内されています。
10月から変動金利レートが上がりました。10月の引き落とし額を見たら以前と同じでした。
前回の利上げのときの投稿です。銀行が金利を上げた月と、それが返済に出る月はずれます。そのうえ5年ルールの付いた元利均等返済なら、引き落とし額そのものは5年ごとの見直しまで動きません。額が同じでも、中身は入れ替わっています
6月発表の短プラ引き上げ分の流れは、住宅ローンの変動金利、8月3日に何が変わる?返済額が動くのは早くても2027年1月ですで、8月の改定のときに整理しました。今回の表はその次の段です。
auじぶん銀行は10月に0.6%
大手が11月を待っているあいだに、ネット銀行は10月1日に動きました。auじぶん銀行は日銀の決定と同じ9月18日に発表し、10月1日から住宅ローンの基準金利を年3.141%から3.741%へ、一度に0.600%上げています。3メガの短プラの上げ幅0.25%の2倍を超えます。
すでに借りている人の扱いは、発表文にこう書かれています。
- 新しい金利は「10月1日基準日で決定する新借入金利は、同年12月の約定返済日の翌日から適用」=2027年1月の返済分から
- 元利均等返済は「今回の基準金利改定による、約定返済額の変更はございません」
- 元金均等返済は「2027年1月の約定返済より新借入金利で計算された約定返済額」で返す
借入金利は基準金利から優遇幅を引いて決まるので、優遇幅が変わらなければ、auじぶん銀行の全期間引下げプラン(変動金利)で借りている人の金利も0.6%上がります。保証付金利プランの基準金利は「決定次第」公表とされています。年0.6%は、残高3,000万円なら利息だけで年18万円、月15,000円にあたります。
PayPay銀行も9月30日に発表し、10月1日から基準金利を年3.280%から3.530%へ0.25%上げました。すでに借りている人は4月1日と10月1日が見直しの基準日で、発表文は「基準日が10月1日の場合は12月の約定返済日の翌日から適用します」としています。auじぶん銀行と同じく、2027年1月の返済分からです。
引き落とし額と利息の内訳
5年ルールの付いた元利均等返済では、5年ごとの返済額の見直しの年に当たらない限り、金利が上がっても毎月の引き落とし額は変わりません。変わるのは、その内訳です。auじぶん銀行の発表文も「返済額は一定のまま『元金』充当額は減り、『利息』が増えます」と書いています。
残高3,000万円・残り30年・年1.00%(計算のための仮の金利)で返している月を例にすると、こうなります。
| 金利 | 毎月の引き落とし | うち利息 | うち元金 |
|---|---|---|---|
| 年1.00% | 96,492円 | 25,000円 | 71,492円 |
| 年1.25%(+0.25%) | 96,492円 | 31,250円 | 65,242円 |
| 年1.60%(+0.6%) | 96,492円 | 40,000円 | 56,492円 |
計算式:利息=残高3,000万円×年利÷12。引き落とし額は年1.00%・360回の元利均等で「残高×月利×(1+月利)^360÷((1+月利)^360−1)」(円未満四捨五入)。5年ルールで引き落とし額が据え置かれている前提
0.25%上がると、引き落としは1円も増えないまま、元金の減りが月6,250円遅くなります。0.6%なら月15,000円です。減らなかった元金は消えずに残り、5年ごとに返済額を計算し直すときに上乗せされます。そのときの増え方を前の額の1.25倍までに抑える「125%ルール」が付く契約もありますが、抑えた分は最後に残ります。
5年ルールが無い契約や元金均等返済なら、新しい金利がそのまま返済額に出ます。元利均等で5年ルールが無い場合、同じ残高3,000万円・残り30年で年1.00%から1.25%になると、月96,492円が99,976円(円未満四捨五入)へ、月3,484円の増加です。借入額ごとの増え方は日銀 利上げ/1.25%に決まりましたに2,000万〜4,000万円の表を載せています。
当初0.5%でかりて、去年0.75になりましたがまだ5年経っていないので支払い金額は変わっていません。また利上げしたので、きっと1%近くなります。その場合、その時の適用金利になるのでしょうか?
利息はそのときの適用金利で計算されます。据え置かれるのは引き落とし額だけです。利息が増えた分だけ元金の減りが遅くなり、5年の区切りで計算し直したときに返済額に出てきます
自分のローンがどれに当たるかは、契約書か、銀行のマイページにある返済予定表で確かめられます。

私は、今回いちばん気づきにくいのは、5年ルールの付いた年2回型で借りている人だと考えています。三菱UFJ銀行の年2回型なら、2027年は1月と7月に金利が上がり、見直しの年に当たらなければ、通帳の数字はどちらの月も動きません。動くのは返済予定表の元金の欄だけです。日銀が次にいつ動くかの見方は住宅ローンの変動金利、次はいつ上がる?|据え置いた会合で「市場の想定より早まる」と言われていますにまとめました。
9月18日に日銀が決めた0.25%は、11月に銀行の短プラへ、三菱UFJ銀行なら12月に基準金利へ、2027年に返済予定表の内訳へと、順に届いていきます。いまの年収で無理なく返せる額の目安は、下のツールで出せます。
生活・仕事にどう効くか
- 三菱UFJ銀行の年2回型で借りている人:6月発表の短プラ引き上げ分が2027年1月、今回の分が2027年7月の返済分から金利に出る。5年ルール付きの元利均等なら、5年ごとの見直しの年に当たらない限り引き落とし額は変わらず、元金に回る額が減る
- auじぶん銀行の全期間引下げプラン(変動金利)で借りている人:基準金利が10月1日に0.600%上がり、2027年1月の返済分から新しい金利になる。優遇幅が同じなら、残高3,000万円で利息が月15,000円増える計算
- 5年ルールの無い契約・元金均等返済の人:新しい金利がそのまま返済額に出る。残高3,000万円・残り30年で年1.00%から1.25%になると月3,484円増える(元利均等の試算)
結局どうすればよいか
- 契約書か返済予定表で、金利の見直しが毎月型か年2回型かを確かめる
- 5年ルール・125%ルールが付いているか、元利均等か元金均等かを確かめる
- 三井住友銀行・みずほ銀行・りそな銀行などで借りている人は、住宅ローンの基準金利の見直しのお知らせが出たら、自分の型の返済月を当てはめる
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
- 住宅ローンの変動金利、次はいつ上がる?|据え置いた会合で「市場の想定より早まる」と言われています
- 「5年経つ前に月々の返済額が上がりました」|住宅ローンの金利1%で、毎月82,281円増える街があります
ほかに使える無料ツール
- 不動産相場検索 — 市区町村ごとの土地・戸建て・マンション相場を見る
公式出典
- 三菱UFJ銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月18日発表)
- 三菱UFJ銀行 住宅ローン変動金利の基準金利見直し(9月18日発表の短プラ引き上げ分)(2026年9月18日発表)
- 三菱UFJ銀行 住宅ローン変動金利の基準金利見直し(6月16日発表の短プラ引き上げ分)(2026年6月17日発表)
- 三井住友銀行「短期プライムレートの引き上げについて」(2026年9月28日発表)
- みずほ銀行・みずほ信託銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月18日発表)
- りそな銀行・埼玉りそな銀行「短期プライムレートの引き上げについて」(2026年9月24日発表)
- auじぶん銀行 住宅ローン基準金利の改定について(2026年9月18日)
- PayPay銀行「住宅ローン基準金利の変更について(変更日:10月1日)」(2026年9月30日発表)
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日発表)
- Yahoo!知恵袋(2024年11月1日の投稿)
- Yahoo!知恵袋(2025年1月30日の投稿)
更新履歴
- 2026年10月2日 初版を公開(各行の発表文を10月2日に確認したもの。三井住友銀行・みずほ銀行・りそな銀行ほかの住宅ローン基準金利の見直しは、この時点で未発表/未確認)
※本記事は2026年10月2日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント